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【玉手箱】英語は2種類の長文問題!語彙力を付ける対策法とは? | 玉手箱対策問題集

玉手箱の英語では「長文問題のみ」が出題されます。語句の意味を答えるような問題は出題されません。

しかし、英語の長文読解は苦手とする人も多いため、問題の基本や解き方のパターンは必ずチェックしておきたい内容です。

2種類の長文問題の特徴を確認し、さらに玉手箱に特化した対策方法も参考にしてみましょう。

玉手箱の英語はどんな問題が出る?

2種類の長文問題

論理的読解 長文読解
・ 問題文が正しいか判断する
・ 選択肢は「正しい」 「間違っている」 「判断できない」の3択で固定
・ 長文をもとに、問題文の答えを選ぶ
・ 選択肢はランダムな5択

玉手箱の英語の出題形式は「論理的読解」と「長文読解」の2種類です。どちらも英語の長文を読み取って答える内容で、選択式の問題だけが出題されます。

ビジネスや社会問題・時事などをテーマにした長文が多く、最低限の一般常識も試されます。普段からニュースをよく見る人は長文の概要を掴みやすいため、有利といえるでしょう。

「論理的読解」は、問題文で述べられていることが正しいかどうかを判断する問題です。長文の記述を根拠とする必要があるため、「何を説明している内容なのか」を分析しながら読む必要があります。

選択肢は、「論理的に正しい」 「論理的に間違っている」 「長文からは判断できない」の3つの中から選びます。実際は選択肢も英語で書かれているため、読まないように注意が必要です。

一方、「長文読解」では長文についての質問が問題になります。選択肢は5つで、内容は毎回異なります。

こちらは正しいかどうかではなく「長文で述べられているか」を判別する問題です。一般的に正しい・間違っているという内容でも、長文での記述を優先して判断しなければなりません。

1問あたりの時間は共通

英語では長文1つに対して3問ずつ設定されており、合計で長文8つ・問題24問を10分間で解くことになります。

論理的読解・長文読解のどちらもこの形式になっているため、1問あたりの時間は共通です。解き方は異なりますが、解答ペースとしては同じような時間感覚を持って進めることができます。

10分で24問という設定から、単純計算で「1問40秒程度」が時間配分の目安になります。ただし、実際には長文を読む時間も必要になるため、解答を考える時間はその半分以下になることが一般的です。

単語力と文法力が求められる

玉手箱の英語では、記述式の問題が出ません。作文力が求められない一方で、単語力・文法力は得点に大きく影響します。

わからない語句があっても、前後の文章からある程度のニュアンスを掴むことは可能です。しかし、明確な根拠を見つけるためには問題文と長文の両方を正しく理解する必要があります。「なんとなく」の理解では不十分なことも多いです。

使われるのは中学・高校レベルの英語ですが、受験から時間が経って忘れてしまっている人も多いでしょう。また、ビジネスや社会系の用語が頻繁に使われるため、大学受験までの知識では語彙が足りない可能性があります。

玉手箱の英語問題は2パターン

論理的読解は根拠となる文章を探す

論理的読解の解答の手順
  • 1. 問題文を見て特徴的な語句を確認する
  • 2. その語句を含む、問題文通りの内容があれば「正しい」
  • 3. 反対のことが述べられていたら「間違っている」
  • 4. 言及が一切なければ「判断できない」

論理的読解では、解答の根拠となる記述を長文の中から探します。注意したいのは、「問題文が間違っている場合」であっても根拠が必要という点です。

問題文で述べられていることと一致する文章がないからといって、「間違っている」を選べばいいとは限りません。反対のことも一切言及されていない場合、「長文からは判断できない」が正解である可能性もあります。

根拠を探す際は、先に問題文を見ておき、問われている内容を把握しておくことが効果的です。問題文の内容を、長文を見て答え合わせをするような意識で読み取りましょう。

問題文と同じ語句が使われている部分や、対義語がある部分が解答のヒントになります。対義語に気付くためには、語彙力も必要になるでしょう。

また、英語の長文では、各段落の最初に要点を述べていることが多いです。明確に同じ語句でなくとも、関連のある語句が最初に使われている時点で、その段落に根拠が含まれていると考えられます。

長文読解は問題文から単語を拾う

長文読解の解答の手順
  • 1. 問題文と選択肢から語句をセットで抜き出す
  • 2. 長文中から語句を探す
  • 3. ぴったり当てはまる選択肢が正解

長文読解は、問題文に対して長文で述べられている内容を答える問題です。一般的に正しいかどうかは正確な判断基準にはなりません。

論理的読解とは異なり、問題文や正解の選択肢と同様の記述が、長文の中に必ずあります。そのため、問題文や選択肢から特徴的な単語を見つけておき、それを長文の中から探すという読み方が有効です。

ただし、文中で何度も使われている単語を目安にすると、かえって見つかりにくくなることもあります。問題文と選択肢からそれぞれ1つずつ単語を抜き出し、セットで探す意識を持ちましょう。

また、問題文に高頻度で用いられる「According to the text, ~」は「本文によると~」という意味です。長文に関する問いとして成り立たせるための前置きのようなものであり、この部分は読む必要がありません。

読み取り時間を最小限に抑えるためには、これらの細かなテクニックが重要です。

【例題を見る】玉手箱の英語問題

論理的読解

例題

Read the text and choose the best description for each of the questions that follow.

The Eiffel Tower is a wrought-iron lattice tower in Paris, France.

It was constructed from 1887 and built in 1889. The height is 324 meters tall, known as one of the most famous landmarks in the world.

The Eiffel Tower was named after Gustave Eiffel, the engineer who designed and built it. About 7 million tourists visit The Eiffel Tower each year.

【選択肢】

  • A: The statement is patently TRUE or follows logically, given the information or opinions contained in the passage.

  • B: The statement is patently UNTRUE or the opposite follows logically, given the information or opinions contained in the passage.

  • C: You CANNOT SAY whether the statement is true or untrue, or follows logically, without further information.

【問題】

(1)The Eiffel Tower is made entirely of wood.

(2)The Eiffel Tower was built in the 18th century.

(3)The Eiffel Tower was named after its architect.

解答・解説

(1)解答:B
本文の一文目に、「The Eiffel Tower is a wrought-iron lattice tower」(エッフェル塔は錬鉄製の格子のタワーです)とあるため、問1は「選択肢B:論理的に誤っている」が正解です。

「wrought-iron lattice」とは「錬鉄製の格子」という意味ですが、知らなくても「iron(鉄)」をあらかじめ知っておけば正解にたどり着けます。

(2)解答:B
本文の2文目に「built in 1889(1889年に建てられた)」とあり19世紀だとわかるので、問2は「選択肢B:論理的に誤っている」が正解です。

(3)解答:A
本文内で「The Eiffel Tower was named after Gustave Eiffel, the engineer who designed and built it.(エッフェル塔の設計や建設に携わったギュスターヴ・エッフェル氏というエンジニアの名前にちなんで名付けられた)とあるので、問3は「選択肢A:論理的に正しい」が正解です。

長文読解

例題

次の文章を読み、続く設問の解答を5つの選択肢の中から1つ選びなさい。

We are excited to announce the reopening of ""Green Garden Restaurant"" after extensive renovations. The renewed restaurant features a modern design with an expanded dining space and a beautiful outdoor terrace for al fresco dining.

Starting from November 1st, we will introduce our new farm-to-table concept. Our executive chef personally visits local farms to select the freshest seasonal ingredients. The menu will change monthly to reflect the best seasonal produce available.

Special Reopening Offer (November 1-30):

・ Complimentary glass of organic wine with any main course

・ 20% discount on all dinner courses (Monday to Thursday only)

・ Free parking for customers spending over $50

New Services:

・ Private dining room available (minimum 8 people, reservation required 5 days in advance)

・ Weekend brunch (10:00-15:00, reservation recommended)

・ Cooking classes by our chef (twice monthly, limited to 10 participants)

For reservations and inquiries about cooking classes:

Tel: 555-0123

Email: info@greengarden.com

*Cooking class participants will receive a 10% discount on their next dining visit.

【設問1】
What is NOT mentioned as a new feature of the renovated restaurant?

  • 【選択肢】

  • A: A modern interior design

  • B: A children's play area

  • C: An outdoor terrace

  • D: An expanded dining space

  • E:A private dining room

【設問2】
Which of the following is true about the special reopening offer?

  • 【選択肢】

  • A: It is available throughout November.

  • B: The dinner discount applies every day of the week.

  • C: You need to spend $50 to get a free glass of wine.

  • D: Parking is always free.

  • E: You can get both wine and parking benefits with a $40 purchase.

【設問3】
According to the text, which statement is correct about the cooking classes?

  • 【選択肢】

  • A: They are held every weekend.

  • B: They can accommodate up to 20 people.

  • C: They offer a discount for future visits.

  • D: They require one week advance reservation.

  • E: They are only available to regular customers.

解答・解説

【設問1】
解答: B

設問の意味は「改装後のレストランの新しい特徴として述べられていないものはどれですか?」

モダンなデザイン、屋外テラス、拡張された食事スペース、個室は全て言及されているが、子供の遊び場については一切言及がない。

正解は「A children's play area(子供の遊び場)」。

【設問2】
解答: A

設問の意味は「リニューアルオープン特典について、正しいものはどれですか?」

特典期間は11月1日から30日まで(throughout November)と明記されている。

ディナーの割引は月曜から木曜のみ、ワインは金額に関係なくメインディッシュの注文で提供、無料駐車場は50ドル以上の利用が条件と明記されている。

正解は「It is available throughout November(11月中ずっと利用可能)」。

【設問3】
解答: C

設問の意味は「料理教室について、正しい記述はどれですか?」

文章の最後に、料理教室の参加者は次回の来店時に10%割引を受けられると明記されている。他の選択肢は、月2回開催・定員10名という記載と矛盾する、もしくは予約期間について記載がない。

正解は「They offer a discount for future visits(次回来店時の割引を提供する)」。

玉手箱の英語対策は語彙力と速読力がカギ

ビジネス用の英単語帳がおすすめ

ビジネスで1番よく使う英単語 最重要1000語
出典:Amazon

玉手箱の英語では、ビジネスや社会系のテーマが多く出題されます。そのため、学校で学ぶ英語だけでは十分な語彙力を身に付けられません。

そこで、ビジネス用の英単語帳を使えば、玉手箱の出題傾向に近い英語を学ぶことができます。忙しい社会人向けの書籍のため、短期間での勉強にも向いているでしょう。

長文では前後の文章と合わせて意味を推測できるため、全ての語句を完璧に覚える必要はありません。「全く見たことがなく、意味も思いつかない」という語句をなるべく少なくできれば十分といえます。

英語のニュースも練習になる

おすすめの英語ニュースサイト

長文読解用の英文は意外と見つけにくいものです。特に、玉手箱で出やすいビジネス系の長文に絞ると、種類はさらに少なくなります。

そこで役立つのが、英語のニュース記事です。ネットで検索すれば英語圏のニュースは無数に見つかります。中でも、政治・経済系のニュースは数も多い上に、内容が玉手箱に近いものになっています。

こうしたニュース記事を素早く読み込み、何についての内容なのか・何が結論になっているのかといった点を分析してみましょう。大学受験や適性検査の模試よりも幅広い語彙で執筆されているため、より実践的な英語力を鍛えられます。

意味や用法が曖昧な時は必ず調べる

長文読解の練習をしていく上で、少しでも意味や用法に自信がない語句が見つかった時は、必ず調べるようにしましょう。うろ覚えのままでは、次に見た時にも困る原因になります。

また、単語帳でただ暗記するよりも、自分から調べて意味を知った語句の方が定着しやすいです。玉手箱はほとんど詰め込みに近い勉強で臨まなければならないため、頭に残る覚え方をできた方が有利になります。

長文読解の練習は流れ作業になりがちですが、少しでも読解に詰まった部分があれば振り返ることも大切です。

1分で読める文章量を計る

英語は長文1つにつき1分程度で解いていくことになります。まずは、自分が1分間でどれだけの量の長文を読めるのか確認しておくことが重要です。

実際の問題では、長文を最初から最後まで通しで読むことはまずありません。しかし、長文をただ読んでも間に合う状態まで仕上げることができれば、要点だけを読み取った時に時間の余裕が生まれやすいです。

英語の例題と同じような文章量の長文を使い、今の読み取り速度を計ってみましょう。もし半分も読み切れないようであれば、読み取りの練習に注力しましょう。

段落ごとに要約できるか確認する

英語の読解力が身に付いているかを確認するには、長文の段落ごとに趣旨を要約できるか試してみる方法がおすすめです。

ただ単語を拾っていくだけでは、読み取りとしては不十分です。それぞれの文章の意味を理解し、頭の中で整理することができれば、高い読解力があると判断できます。

本番ではメモ用紙を使えるため、読解しながら簡単な要点をメモしていくことも有効です。問題を解いていてわからなくなったときに、メモを見るだけで、内容を思い返すことができます。

具体的に日本語で表せなくても、英語のままで要点を絞れていれば問題ありません。むしろ、翻訳することなく意味が理解できれば、大きな時短に繋がるでしょう。

英語の問題形式一覧

author編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
supervisor監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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