tamatebakoロゴ玉手箱対策問題集
thumbnail

玉手箱とSPIの違いとは?難易度の高さや対策も解説【例題付き】 | 玉手箱対策問題集

玉手箱とSPIは、どちらも就活中に受検する機会が多い適性検査です。どちらも実施形式が似ているため、「片方の対策だけで十分なのでは」と考える人も多いはず。

しかし、玉手箱とSPIには明確な違いがあります。それぞれ適した対策を行わなければ高得点を取るのは難しいでしょう。

この記事では、玉手箱とSPIの違いを、形式や実施企業・対策方法など様々な面から解説します。わかりやすく問題の違いが確認できるよう、例題も紹介しています。

【比較】玉手箱とSPIの違い

玉手箱 SPI
受検形式 Webテスト
テストセンター
ペーパーテスト
Webテスト
テストセンター
インハウスCBT
出題内容 言語・計数・英語・性格
※上記から企業が選択
言語・非言語・性格
※企業によって英語・構造把握も実施
誤謬率 計測されない 計測されない
ボーダーライン 5~6割以上 6~7割以上
結果の使い回し テストセンターのみ可 テストセンターのみ可

受検形式

玉手箱の受検形式は、自宅で受ける「Webテスト」と、全国にある会場を予約して受ける「テストセンター」の2つです。テストセンター形式はC-GABという名称になっていますが、玉手箱と共通の問題が出題されます。

SPIは「ペーパーテスト」「Webテスト」「テストセンター」「インハウスCBT」の4つから実施されます。ペーパーテストとテストセンターはどちらも会場を予約する形式ですが、テストセンターの「オンライン会場」では自宅で受検も可能です。

また、インハウスCBTは企業で直接受ける形式です。そのため、他の形式とは異なり、全国どこからでも受検できるわけではありません。

玉手箱とSPIは、どの形式であっても難易度や評価基準に大きな差はありません。しかし、筆記とパソコンでは仕様が違うことも多いため、慣れない受検形式の場合は注意が必要です。

出題内容

玉手箱は言語・計数・英語・性格の中から、企業が選んだ問題が出題される形式です。英語以外の3つを出題する企業が多いですが、中には「言語・性格のみ」といった出題内容の企業もあります。

一方、SPIでは言語・非言語(計数)・性格の3つは必ず出題されます。これに加えて、企業によって英語・構造把握を出題する場合がある形式です。

国際的な企業や大手企業では、英語と構造把握の出題率が高くなっています。言語・非言語に比べると難しい傾向にあり、追加の対策は必須です。

誤謬率はどちらも計測されない

玉手箱もSPIも、誤謬率(回答数に対する不正解の割合)は計測されません。つまり、正解した問題の数や得点だけが評価対象になります。

そのため、わからない問題は適当に答えておき、残りの問題に時間を使うことがおすすめです。特に、選択肢から回答するWebテストやテストセンターで有効な対策です。

ただし、連続して同じ番号を解答しているといった、明らかに適当な回答が続いていると不審に思われる可能性があります。あくまで「どうしてもわからない時」のみ適当に答えて進むようにしましょう。

難易度とボーダーライン

玉手箱とSPIでは、玉手箱の方が難しいという意見が多いです。問題自体の難しさにそこまでの差はありませんが、制限時間が短いという点が難しいと感じる大きな要因でしょう。

玉手箱はほとんどの問題を1分以内で解く必要があり、悩んだり思い出したりする余裕がありません。しっかり対策を積んで臨まないと結果に繋がらない可能性が高いです。

そのため、ボーダーラインの目安はSPIが6~7割であるのに対し、玉手箱は5~6割程度と低めになっています。

ただし、どちらも大企業などではさらに高いボーダーになっています。人気企業を志望する際は、8割や9割以上を狙う意識が必要となるでしょう。

結果を使い回せるか

玉手箱もSPIも、テストセンター形式で受けた結果のみ使い回すことができます。ただし、使えるのは最新の結果だけです。

良い結果が出るまで受け続けることも可能ですが、テストセンター形式を何度も受けるのは時間的に大きな負担になります。

玉手箱やSPIを実施した後、企業独自の採用試験が行われるケースも多いです。偶然高得点が取れた結果を使い回しても、その後に落とされるという可能性は高いでしょう。

結果の使い回しは、時短程度に留めることがおすすめです。

玉手箱とSPIの実施率はどっちが高い?

就活の適性検査の中では、SPIが最も実施率が高いとされています。玉手箱は全体で2番目に高いものの、SPIと比べると低い実施率となっています。

企業の実施している適性検査は公表されていないことが通常であり、具体的な比率は明らかになっていません。しかし、就活サイトなどの情報から例年の実施傾向を把握することが可能です。

ここからは、玉手箱の採用企業とSPIの採用企業の一例を紹介していきます。

玉手箱を採用している企業一覧

  • ・ アクセンチュア
  • ・ KDDI
  • ・ 東急
  • ・ 三井住友銀行
  • ・ NTTファイナンス
  • ・ シャープ
  • ・ 東映
  • ・ 三菱地所
  • ・ ファイザー
  • ・ 任天堂

上記は、玉手箱の採用企業の例です。コンサルやIT・通信、金融系など、全体的に人気の高い業種が多いことがわかります。

玉手箱はSPIよりも難易度が高いため、上記のような有名企業では特に実施されやすいです。いわゆる「足切り」としての役割が大きく、これ以降の選考でも追加で試験を実施することもあるでしょう。

また、コンサル・メーカー・インフラ系の業種では、英語を実施していることが多いです。それ以外の業種では、言語・計数・性格の3つが基本となっています。

SPIを採用している企業一覧

  • ・ NEC
  • ・ オリンパス
  • ・ コクヨ
  • ・ SUBARU
  • ・ ソニー
  • ・ 東芝
  • ・ 日本水産
  • ・ パナソニック
  • ・ 日本郵政グループ
  • ・ サッポロビール

SPIを採用しているのは上記のような企業です。幅広く採用されている適性検査なので、業種を問わず様々な企業で受ける機会があります。

玉手箱とは異なり、出題内容は基本的に言語・非言語・性格の3つで固定です。事前に実施傾向がわかっていれば対策はしやすいでしょう。

ただし、外資系の企業や人気の高い企業では、さらに英語・構造把握が実施されるケースもあります。こちらは対策が不十分だと厳しい内容になっているため、注意が必要です。

玉手箱とSPIの見分け方

就活サイトで過去の傾向を調べる

企業への応募前に玉手箱とSPIを見分けるには、各種就活サイトを利用するのがおすすめです。過去に応募した人の体験談から、どの適性検査の何の問題が出題されたのかが確認できます。

当然ですが、これらの情報が100%正しいとは限りません。しかし、多くの体験談に同じことが書かれていれば、ある程度信憑性が高いものとして判断できるでしょう。

企業の適性検査は、それほど頻繁に変更されるものではありません。一定の傾向が掴めたら、それを前提として対策を始めておくと効率的です。

URLや受検形式もヒントになる

・SPIのURLの例: 「arorua」を含む
・玉手箱のURLの例: 「e-exams」「tsvs」「nsvs」を含む

企業の受検案内メールからも、玉手箱とSPIを見分けるヒントは得られます。例えばWebテスト形式の場合、URLに含まれる文字列から見分けることが可能です。

また、受検形式からもある程度見分けることができます。玉手箱はWebテストかテストセンター形式しかありませんが、SPIはそれらに加えてペーパーテストとインハウスCBT(企業内で実施)があります。

例えば、「筆記試験」「筆記用具持参」と書かれていたら、SPIのペーパーテストである可能性が高いです。もしくは、企業に来て受けるように案内されていれば、インハウスCBTであると推測できます。

いずれも確実に見分けられるわけではありませんが、事前に判別するための大きな手掛かりになるでしょう。

玉手箱とSPIの問題の違い【例題付き】

言語問題の違い

例題

【玉手箱の場合】

次の文章を読み、設問文1つ1つについてA・B・Cのいずれに当てはまるか答えなさい。

芸術作品の「オリジナル性」という概念は、近年大きく揺らいでいる。従来、芸術作品の価値は、その作品がどれだけ独創的で模倣されていないかという点に重きが置かれてきた。特に近代以降の芸術では、作家の独自の感性や表現が重視され、模倣や引用は否定的に捉えられる傾向にあった。

しかし、デジタル技術の発達により、芸術作品の複製や加工が容易になったことで、この考え方は転換期を迎えている。現代のアーティストたちは、既存の作品を意図的に引用したり、改変したりすることで、新たな意味を生み出す手法を積極的に取り入れている。たとえば、有名な絵画の一部を切り取って別の文脈で使用したり、複数の作品を組み合わせて新しい作品を作り出したりする実践が広がっている。

このような創作の在り方は、実は決して新しいものではない。むしろ、歴史を振り返れば、多くの芸術作品が先人の作品を参照し、それを発展させることで生まれてきたことが分かる。例えば、古典音楽の作曲家たちは、民謡や宗教音楽のメロディを自身の作品に取り入れることを当然のこととしていた。また、浮世絵師たちも、先達の構図や題材を積極的に取り入れながら、自身の表現を確立していった。

ただし、こうした創作活動には新たな課題も生じている。デジタル技術による作品の改変や引用が容易になったことで、著作権の問題が深刻化している。どこまでが正当な引用で、どこからが権利侵害になるのか、その線引きは必ずしも明確ではない。また、あまりに安易な引用や模倣は、創造性の低下を招くのではないかという懸念も出ている。

  • 【選択肢(共通)】

  • A: 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。

  • B: 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。

  • C: 本文だけでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

【問題】

(1)古典音楽の作曲家たちは、民謡や宗教音楽のメロディを自身の作品に取り入れることを避けていた。

(2)芸術作品における引用や模倣は、近代以降になって初めて現れた手法である。

(3)デジタル技術の発達により、芸術作品の引用や改変をめぐる著作権の問題が複雑化している。

(4)浮世絵師たちは、先人の作品を参考にしながら制作活動を行っていた。

解答・解説

(1)解答: B

3段落目で「古典音楽の作曲家たちは、民謡や宗教音楽のメロディを自身の作品に取り入れることを当然のこととしていた」と明確に述べられており、設問文はこれと矛盾する。

(2)解答: B

3段落目で「歴史を振り返れば、多くの芸術作品が先人の作品を参照し、それを発展させることで生まれてきた」と述べられており、引用や模倣は古くから存在していたことが分かる。設問文は間違い。

(3)解答: A

最終段落で「デジタル技術による作品の改変や引用が容易になったことで、著作権の問題が深刻化している」と述べられており、「その線引きは必ずしも明確ではない」とも記されている。設問文は正しい。

(4)解答: A

3段落目で「浮世絵師たちも、先達の構図や題材を積極的に取り入れながら、自身の表現を確立していった」と明確に述べられている。設問文は正しい。

玉手箱の言語では、この例題のように長文読解をする問題のみ出題されます。問いの内容は3種類ありますが、いずれも600~1000字程度の長文を読むことになります。

どの問題でも速読力が求められるため、長文を読む時間を縮めることを意識した対策が必要です。

例題

【SPIの場合】

下線部の語が最も近い意味で使われているものを1つ選びなさい。

受験勉強はつらいそうだ

  • 【選択肢】

  • A: 場所には困らなさそうだ

  • B: 雨が降りそうだ

  • C: とてもうれしそうだ

  • D: 明日は晴れるそうだ

  • E: お腹が痛くなりそうだ

解答・解説

解答: D

とのことだ(伝聞)と言い換えられる。同じものはD「明日は晴れるそうだ」。

AとCは〜という様子、雰囲気だ(見かけの判断)、

Bは〜と思う、予想できる(予測)、

Eは〜へと変化するだろう(状態変化の判断)。

SPIの言語問題では、語句の意味や用法、空欄補充といった比較的短い問題が出題されやすくなっています。

玉手箱が長文重視なのに対して、SPIでは語彙力・文法力を問われる問題が多いです。対策の際は、なるべく多くの問題に目を通し、意味を知らない単語や表現がないか確認しておきましょう。

計数(非言語)問題の違い

例題

【玉手箱の場合】

図表を見て次の問いに答えなさい。

図表の読み取りの例
【肉加工品製造業の事務所数、従業員数、製造品出荷額等(従業員数4人以上の事務所】
出典:工業統計調査|経済産業省
従業員1人あたりの製造品出荷額等の金額において、2018年は、前年と比較しておよそ何%増加したか。最も近いものを、以下の選択肢の中から1つ選びなさい。

  • 【選択肢】
  • A: 2.9%
  • B: 3.2%
  • C: 3.5%
  • D: 3.9%
  • E: 4.3%
解答・解説

解答: E

図表の読み取りの解説
出典:工業統計調査|経済産業省を加工
まず、2017年と2018年について、それぞれ「製造品出荷額等 ÷ 従業者数」で従業者1人あたりの製造品出荷額等の金額を求める。

次に、求めた金額を使って、増加率を求める。製造品出荷額等の百万は省略して計算。

2017年 922,253 ÷ 36,074 = 25.565... ≒ 25.57

2018年 949,132 ÷ 35,587 = 26.670... ≒ 26.67

26.67 ÷ 25.57 - 1 = 0.0430... ≒ 4.3%(増加)

玉手箱の計数では、例題のように図表を使った問題か、等式の空欄箇所を求める「四則逆算」が出題されます。

四則逆算は1問1問を非常に速いスピードで解かなければなりません。図表問題も1問30秒~1分程度で解いていくのが理想です。

図表問題では、計算スピードよりもデータを読み取る精度が重要となります。様々な形式の図表に慣れておき、必要な数値を素早く見つけられるようにしておくと良いでしょう。

例題

【SPIの場合】

排水用ポンプX、Yと、給水用ポンプP、Qがある。 池の水をすべて抜くのに、ポンプXのみでは2時間、ポンプYでは6時間かかる。

また、池に水を同じ量戻すのにポンプPだと4時間、ポンプQだと12時間かかる。

満タンの池の水をポンプXとYで排水するが、同時にPとQで給水しながら洗い流すとき、池に水が溜まっていない状態にするのに何時間かかるか。

  • 【選択肢】

  • A: 1時間

  • B: 2時間

  • C: 3時間

  • D: 4時間

解答・解説
解答: C

満タンの池の水量を1とする。 X、Y、P、Qの排水・注水速度は、それぞれ1/2、1/6、1/4、1/12である。

よって、合計の排水速度は、 12+1614112=412=13\(\frac{1}{2}+\frac{1}{6}-\frac{1}{4}-\frac{1}{12}=\frac{4}{12}=\frac{1}{3}\)

なので池の水が空になるのに必要な時間は、 1÷13=\(1÷{\frac{1}{3}} = \)3時間。

SPIの非言語では図表問題は少なく、ほとんどは例題のような文章問題や、短い計算問題が出題されます。

玉手箱よりも幅広い問題パターンが出される一方、1問1問の難易度は低くなっています。計算速度の重要度が玉手箱よりも高いので、暗算力や電卓の操作速度を上げると効果的です。

英語問題の違い

例題

【玉手箱の場合】

次の文章を読み、続く設問の解答を5つの選択肢の中から1つ選びなさい。

Discover the Beauty of New Zealand with EcoTravel Adventures!

We are thrilled to announce our special Eco-Tourism Package to New Zealand for the upcoming spring season. Our carefully curated tour focuses on sustainable travel and unique natural experiences across both the North and South Islands.

Tour Highlights:

・10-day comprehensive tour (March 15 - April 25)

・Maximum group size: 15 participants

・Bilingual tour guides (English and Japanese)

・Accommodation in eco-friendly lodges and hotels

Special Inclusions:

・Guided hiking in national parks

・Māori cultural experience workshops

・Sustainable agriculture farm visits

・Wildlife conservation center tours

・All transportation within New Zealand

・Breakfast and dinner included daily

Early Bird Pricing:

・Full package: $3,800 (before January 31)

・Regular price: $4,200 (from February 1)

・Student and senior discounts available

Important Notes:

・Airfare to and from New Zealand not included

・Travel insurance mandatory

・Passport valid for at least 6 months required

・Minimum age: 16 years old

・Moderate physical fitness necessary

Reservations and Inquiries:

Tel: 1-800-ECO-TOUR

Email: newzealand@ecotravel.com

Website: www.ecotraveladventures.com

  • 【設問1】
    What is NOT guaranteed in this tour package?

  • A: Bilingual tour guides

  • B: Daily breakfast

  • C: Transportation within New Zealand

  • D: Flight tickets to New Zealand

  • E: Wildlife conservation center tours

  • 【設問2】
    What is true about the tour pricing?

  • A: The price is the same for all participants

  • B: Students get no discount

  • C: Early booking offers the lowest price

  • D: The price increases after March 15

  • E: The maximum discount is 50%

  • 【設問3】
    According to the text, which statement is incorrect?

  • A: The tour runs from March 15 to April 25

  • B: Participants must be at least 16 years old

  • C: Travel insurance is optional

  • D: The group size is limited to 15 people

  • E: Māori cultural experiences are included

解答・解説

【設問1】
解答: D

設問の意味は「このツアーパッケージで保証されていないものはどれですか?」

ニュージーランド国内の移動、日替わりの朝食、バイリンガルガイド、野生動物保護センターツアーは含まれているが、国際線の航空券は明確に「含まれない」と記載されている。正解は「Flight tickets to New Zealand(ニュージーランドへの航空券)」。

【設問2】
解答: C

設問の意味は「ツアー料金について、正しいものはどれですか?」

1月31日までの早期予約価格は3,800ドル、2月1日以降の通常価格は4,200ドルと明記されている。学生と高齢者には追加割引があり、最大50%の割引ではない。正解は「Early booking offers the lowest price(早期予約で最も低い価格)」。

【設問3】
解答: C

設問の意味は「本文によると、間違っている記述はどれですか?」

文章中で「旅行保険は必須」と明確に記載されており、「任意」という記述は誤り。その他の記述(ツアー期間、最低年齢、グループサイズ、マオリ文化体験)はすべて正確である。正解は「Travel insurance is optional(旅行保険は任意)」。

玉手箱の英語は2種類ですが、どちらも長文読解形式です。総合的な英語力が問われる内容になっており、英語の長文をスラスラ読めなければ完答は難しいでしょう。

回答時間にもそれほど余裕はないため、翻訳せずに英文の意味を理解できることが理想です。

また、長文を最後までじっくり読まなくても答えられる問題が多いので、要点を見つける力も鍛えておくと良いでしょう。

例題

【SPIの場合】

文中の【 】に入る語として最も適切なものを、AからEまでの中から1つ選びなさい.

これは彼が22歳の時に発表した論文です。
This is the paper he published 【 】 22.

  • 【選択肢】

  • A: at

  • B: when

  • C: at the age of

  • D: at year

  • E: in

解答・解説

解答:C

at→「at」は場所や時刻を表すもので、それだけでは年齢を表せない

when→「published when 22」は文の構造が不完全

at the age of→「at the age of」は年齢を示すときに使う標準的な表現

at year→「at year 22」は文法的に誤り

in→「in」は期間を表し、年齢に対しては使わない

SPIの英語では、単語力・熟語力を問われる問題が多く出題されます。玉手箱ではわからない単語があっても前後の文章から推測できますが、SPIでは単純な知識量が求められます。

そのため、単語帳などを使って語彙力を高める対策が有効です。中学・高校レベルの英語力があれば十分なので、受験勉強で使っていたテキストも役立つでしょう。

性格検査の違い

例題

【玉手箱の場合】

1問ごとに4つの質問文があります。
その中で、自分に最も近いと思うものを、YES欄のA~Dから1つ選びなさい。また、最も重視しないものを、NO欄のA~Dから1つ選びなさい。

玉手箱の性格検査の例
出典:就活の教科書

玉手箱の性格検査は、質問に対してYESかNOで答える形式です。「どちらでもない」のような中間の選択肢はないので、あらかじめ回答の方向性を定めておく必要があります。

選択肢が少ないため、一貫性のない回答は不自然に思われやすく、悪い印象を残すおそれがあります。「どう答えたら好印象か」ということは考えず、自分が思った通りの正直な回答をしていくことが重要です。

また、1問あたりの回答時間も短めなので、深く悩んで答えることもしないようにしましょう。

例題

【SPIの場合】

SPIの性格検査の例
出典:リクナビ

SPIの性格検査では、2種類の問題が出されます。1つは、A・Bの2つの性格や考え方を提示され、どちらに近いかを4段階で答える問題です。もう1つは、質問に対して「あてはまる~あてはまらない」を4段階で答える問題です。

玉手箱と同様に、「どちらでもない」といった回答はありません。「どちらかといえば〇〇」の選択肢はあるので、極端な回答が苦手でも答えやすくなっています。

ただし、「どちらかといえば〇〇」の選択肢ばかり選んでいると、芯がなく優柔不断なイメージを与えかねません。基本的にははっきりと答えることを意識しましょう。

1問あたりの回答時間は玉手箱よりも少ないため、直感的に次々と回答していく必要があります。無回答の問題が残らないよう、テンポ良く回答することを心がけましょう。

玉手箱とSPIの対策に違いはある?

どちらも基本は参考書がメイン

玉手箱もSPIも、対策は参考書や問題集をメインに行うようにしましょう。練習問題サイトや対策アプリも多いですが、これらは補助的な対策になります。

参考書では、問題の基礎から独自の解法まで学ぶことができます。豊富な練習問題や模擬テストが付属していることも多く、ゼロから対策を始める人にも役立ちます。

ただし、参考書を何個も併用するのはあまりおすすめできません。対策内容がブレやすく、かえって問題を解きにくくなるおそれがあります。

もし、まとまった勉強時間が取れないという場合は、対策アプリや練習問題サイトなどを活用すると良いでしょう。通勤・通学や空き時間で少しずつ対策を進めることができ、就活中の負担を低減できます。

玉手箱は速度・SPIは網羅性を重視

玉手箱とSPIの対策で一番大きい違いは、重視される能力です。

玉手箱はどの問題も制限時間が短く、1問にかけられる時間は多くありません。一目見て解き方を理解でき、計算や読み取りを素早くこなせるようにしておく必要があります。

そのため、練習段階から時間を測り、1問あたりの秒数を意識することが重要です。

SPIも制限時間に余裕があるとはいえませんが、どちらかといえば幅広い問題範囲の対策に注力するべきでしょう。問題のパターンが多いため、勉強していない問題が何個も出題された時に点数を大きく下げてしまう可能性があります。

なるべく多くの練習問題に目を通しておき、問題パターンの傾向を学ぶことがSPIでは重要です。

苦手分野は玉手箱の方が影響が大きい

玉手箱では、分野ごとに企業が選択した種類の問題だけが出題されます。そのため、苦手な問題が1つでもあると、それが選ばれていた時に悪い結果が出やすくなってしまいます。

一方、SPIでは複数の種類の問題が出題されるので、苦手な問題の影響度も小さいです。

SPIは全体をまんべんなく対策することで平均的に点数を伸ばせるのに対し、玉手箱では苦手分野をじっくり対策しなければいけません。

苦手な問題にも取り組まなければならない分、玉手箱対策を負担に思う人も多いです。

玉手箱はSPIより長期間の勉強が必要

SPIの対策は、約30時間かけることが一般的です。一方、玉手箱の対策には最低でも約60時間はかけたいところです。

玉手箱とSPIの問題に、大きな難易度の差はありません。しかし、時間制限が厳しいことや、多くの人気企業が採用していることから、玉手箱の方が入念な対策が必要になっています。

玉手箱の問題を素早く解いていくためには、解き方のコツを定着させることが大切です。できれば数か月かけて勉強し、全ての分野を十分に押さえられるようにしましょう。

また、勉強時間はあくまで「継続的にコツコツ取り組んだ場合」の目安です。直前で詰め込みをして目安の時間を達成しても、十分な効果があるとはいえません。

1日30分~1時間の勉強時間を確保し、習慣的に対策を行うことが大切です。

玉手箱とSPIはそれぞれに合った対策を進めよう

玉手箱とSPIはどちらも受ける機会の多い適性検査です。就活を進める上で対策は必須となるでしょう。

それぞれ問題の内容や対策のポイントは異なります。十分な勉強時間も確保する必要があるため、なるべく早くから対策を始めることが重要です。

志望企業が何の適性検査を実施しているのかを調べておき、受ける検査に合った対策を行いましょう。

author編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
supervisor監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
> メッセージを読む