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玉手箱とCABの違いとは?Web形式・GABも含め内容や対応職種を比較! | 玉手箱対策問題集

就職活動を進める中でよく目にする適性検査として、「玉手箱」「CAB」があります。

どちらもスピード重視の試験であり、出題傾向にパターン性がある点では似ていますが、試験の形式や出題内容、対象職種に大きな違いがあります。

この記事では、玉手箱とCABそれぞれの違いを項目別にわかりやすく比較し、どのように対策すべきかを徹底解説します。

試験対策の前提となる違いを理解し、問題演習を効率よく進めましょう。

玉手箱・CABの特徴と違いとは?

玉手箱とCABは、いずれも日本エス・エイチ・エル(SHL)社が開発したWeb適性検査ですが、対象職種や出題形式において大きな違いがあります。

「玉手箱」は主に総合職事務職向けに設計されており、言語・計数・英語・性格検査など多岐にわたる分野の問題が出題されます。 一方、「CAB」はシステムエンジニアやプログラマーなどの技術職向けに特化しており、論理的思考力問題解決能力を測る問題が中心です。

これらの違いを正しく理解し、志望職種や企業に応じた適切な対策を行うことが、選考突破の鍵となります。

玉手箱は正確さが問われるビジネス基礎力テスト

試験形式 受検場所 監視の有無
玉手箱(従来型) 自由 無し
GAB 企業 あり
C-GAB テストセンター あり
C-GAB plus 自由 あり
Web-GAB 自由 無し
IMAGES 自由 無し

玉手箱は、スピードと正確さを兼ね備えた解答力を測定するテストです。出題される内容は幅広く、総合的な能力を評価できるのが大きな特徴です。

玉手箱の問題形式は大きく「従来型」「GAB」「IMAGES」の3つに分けることができます。

3つの大きな違いは出題範囲の広さです。従来型は、言語(2種)・計数(3種)・英語(2種)と幅広い分野から出題されますが、GABやIMAGESはそれぞれ出題内容が固定され、範囲が狭くなっています。

具体的に、GABでは「言語:論理的読解」、「計数:図表の読み取り」、「英語:長文読解」が出題されます。一方、IMAGESでは「言語:趣旨判定」、「英語:長文読解」が出題されます。

このように、それぞれの形式において出題される問題の種類が明確に決まっている点が特徴です。

IMAGES形式とは、玉手箱と同じ会社が提供する簡易版の適性検査です。玉手箱よりも時間が短く、問題形式も絞られています。受検するまでIMAGES形式かどうかは分からず、念のため対策する必要があります。

また玉手箱の監視あり形式の中でも、C-GAB・C-GAB plusのみ結果の使い回しが可能です。高得点の結果を使い回して就活をスムーズに進めましょう。

CABは論理的思考力を試すIT職向けテスト

試験形式 受検場所 監視の有無
Web-CAB 自由 無し
C-CAB テストセンター あり
マークシート テストセンター あり

CABは、理系やIT系職種の採用でよく使われる、論理的思考力を測る適性検査です。

形式には「CAB」「Web-CAB」があり、主な違いは解答方法・制限時間・問題数です。CABは紙の問題冊子とマークシートで、Web-CABはパソコンの画面上で解答します。

CABの方が問題数や制限時間はやや多いものの、出題される内容自体には大きな違いはありません。そのため、CABとWeb-CABは共通の対策が可能です。

どちらの形式でも同様の問題傾向が見られるため、対策をしておけば、両方の形式に対応しやすくなります。

玉手箱とCABの具体的な違い

玉手箱とCABの主な違いは出題内容です。これにより、制限時間や難易度、テストによって測ることのできる能力にも差があります。テストの受検に適した職種にも違いが生まれ、採用企業も大きく異なっています。

CABは計数分野に特化した独自の出題内容となっているため、内容を正確に把握し、誤解のないよう注意が必要です。

出題内容

科目 玉手箱 Web-CAB・C-CAB・マークシート
言語 ・論理的読解(GAB形式)
・趣旨判断(IMAGES形式)
・趣旨把握
出題なし
計数 ・四則逆算
・図表の読み取り(GAB形式)
・表の空欄推測
・暗算
・法則性
・命令表
・暗号
英語 ・論理的読解(GAB形式)
・長文読解(IMAGES形式)
出題なし
性格 ・パーソナリティ
・意欲
・パーソナリティ

玉手箱は、言語・計数・英語・性格の4科目で構成されており、各科目にはさらに複数の出題形式があります。

一方、CAB(Web-CAB・C-CAB)は計数のみで構成され、出題内容は「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」の4種類と固定されています。

玉手箱の中には「GAB形式」と「IMAGES形式」という出題形式があり、各形式ごとに出題される問題の種類はほぼ決まっています。

例えば、GAB形式では、言語は論理的読解、計数は図表の読み取り、英語は論理的読解と、科目ごとに出題内容が固定されています。IMAGES形式も同様に、言語は趣旨判断、英語は長文読解が出題されます。

ただし、IMAGES形式の計数だけは例外で、「四則逆算」「図表の読み取り」「表の空欄推測」3種類の中から1つが出題されるため、事前に複数パターンへ備えておく必要があります。

制限時間

<玉手箱の制限時間>

科目 出題内容 制限時間
計数 四則逆算 50問/9分
図表の読み取り 29問/15分
or 40問/35分
表の空欄の推測 20問/20分
or 35問/35分
言語 論理的読解(GAB形式) 32問/15分
趣旨判定(IMAGES形式) 32問/10分
趣旨把握 10問/12分
英語 論理的読解(GAB形式) 24問/10分
長文読解(IMAGES形式) 24問/10分
性格 パーソナリティ 68問/20分
or 30問/特になし
意欲 36問/15分
or 36問または48問/特になし

<CABの制限時間>

出題内容 Web-CAB マークシート
暗算 50問/9分 50問/10分
法則性 30問/12分 40問/15分
命令表 36問/15分 50問/20分
暗号 30問/16分 39問/20分
性格検査 68問/約30分 68問/約30分

玉手箱とCABはどちらも制限時間が厳しいですが、特にCABは1問ごとの解答時間が非常に短いため、素早い解答が求められます。

玉手箱の計数・言語は1問につき約1~2分が目安ですが、CABの計算問題系では1問につき約10秒しかかけられません。

また、玉手箱は科目ごとに制限時間が設定されているのに対し、CABでは1問ごとに個別の制限時間が設けられています。

CABでは時間切れになると解答ができないまま次の問題に進んでしまうため、時間管理には十分な注意が必要です。

難易度

玉手箱とCABの難易度を比べると、CABの方が難しいと言われています。理由としては、中学・高校レベルの内容が幅広く出題される玉手箱に対し、CABでは中学・高校以外の内容も出題されるためです。

また、技術職向けなこともあり、CABは問題の傾向が独特です。限られた時間の中で正確に解答するには、事前に問題形式に慣れておき、本番で迅速に対応できる力が求められます。

実施企業の違い

玉手箱を採用している企業 CABを採用している企業
・三菱商事 ・アマゾンジャパン
・丸紅 ・インテックソリューションパワー
・みずほフィナンシャルグループ ・NTTコミュニケーションズ
・三井住友銀行 ・カプコン(プログラマー職)
・横浜銀行 ・京セラコミュニケーションシステム
・住友不動産 ・東京ガスiネット
・三菱地所 ・日立ソリューションズクリエイト
・PwCコンサルティング ・富士通
・アクセンチュア ・東急

これらの企業でも、職種ごとに採用されるWebテストの種類が異なることがよくあります。

玉手箱は総合職や事務系職種の採用に使われることが多く、CABはSE(システムエンジニア)やプログラマーなど、IT系技術職の採用でよく利用されています。

多くの就活生が受検する玉手箱は、就活生に人気の業界・企業で採用されることが多く、選考を通過するためには、ある程度の高い得点が必要です。

また、IT企業や技術職を目指している人は、CABを受検する可能性が高いでしょう。初見では解けない問題も多いので、早めの対策が必要です。

玉手箱とWeb-CABの見分け方

URLに「e-exams」が含まれている

玉手箱・Web-CABのURL例
  • ・ https://web1.e-exams.jp/

  • ・ https://web2.e-exams.jp/

  • ・ https://web3.e-exams.jp/

  • ・ https://tsvs1.e-exams2.jp/

  • ・ https://tsvs2.e-exams2.jp/

  • ・ https://tsvs3.e-exams2.jp/

  • ・ http://nsvs1.e-exams4.jp/

  • ・ http://nsvs2.e-exams4.jp/

  • ・ http://nsvs3.e-exams4.jp/

企業から送られてくるWebテストのURLに「e-exams」の記載が含まれている場合、そのテストは「玉手箱」または「Web-CAB」です。

しかし、どちらのテストも同じURLから受検することができるため、URLだけで見分けることはできません。

そのため、URLにアクセスした後に表示される受検画面で判断します。次に、受検画面を用いた見分け方を実際に紹介します。

受検画面の出題分野や制限時間を確認する

玉手箱の受検画面のサンプル
引用:玉手箱完全攻略サイト

URLにアクセスした後、企業コードなどを打ち込んでログインすると、受検分野や内容、制限時間、注意事項が表示される画面になります。

玉手箱は言語・計数・英語・性格の4科目、Web-CABは計数・性格の2科目と、受検分野を見ることで、どちらのテストか判断がつきます。企業からURLが送られてきたら、まずはURLにアクセスして試験の種類を明確にし、対策に取り組みましょう。

また、Web-CABは本試験前に動作テストを行うのが特徴です。動作テストの有無からもWebテストを見分けることができるので、覚えておきましょう。

玉手箱の例題

言語

玉手箱で出題される言語分野の問題は、GAB形式で出題される「論理的読解」・IMAGES形式で出題される「趣旨判定」「趣旨把握」の3種類に分かれています。

「論理的読解」は、600字程度の長文を読み、「正」・「誤」・「判断できない」の3つの選択肢の中から解答する問題です。長文1つにつき4問が出題されるため、問題を先読みして効率よく文章を読む必要があります。

「趣旨判定」では、400〜600字程度の文章を読み、「筆者の趣旨である」「趣旨でない」「文章と関係ない」の3つの選択肢の中から解答します。論理的読解よりも、1問あたりにかけられる時間が短く、スピーディーな解答が求められます。

「趣旨把握」では、1,000字程度の文章を読み、4つの選択肢の中から筆者の主張に最も近いものを選びます。1問につき1分程度しか解答時間が無く、時間的にかなり厳しい問題です。

例題

【論理的読解】
次の文章を読み、設問文1つ1つについてA・B・Cのいずれに当てはまるか答えなさい。

人間の感情は、長らく「普遍的」で「生物学的」なものとして理解されてきた。喜怒哀楽は、文化や社会を超えて同じように経験されるものだと考えられていた。しかし、近年の文化人類学や認知科学の研究は、感情の理解と表現が、実は深く文化的な文脈に依存していることを明らかにしつつある。

感情の文化相対性を示す興味深い例として、日本語の「甘え」や、アラビア語の「ハンナ」、フィンランド語の「カイプッ」のような、他言語に簡単に翻訳できない感情概念がある。これらの感情は、単なる心理的状態ではなく、その社会の人間関係の構造、価値観、歴史的文脈と深く結びついている。例えば、日本の「甘え」は、西洋的な心理学の枠組みでは捉えきれない、依存と受容に関する独特の感情的な了解を示している。

感情の文化的構築性は、感情表現の多様性にも現れる。西洋文化圏では感情は主に個人的な内面の問題として捉えられるのに対し、多くのアジアや太平洋の文化では、感情は社会的関係性の中で理解される。例えば、ある文化では恥は個人的な感情ではなく、家族や共同体全体に関わる社会的な現象として認識される。このような違いは、感情が単なる生理的反応ではなく、社会的に学習され、形成されるプロセスであることを示唆している。

しかし、感情の文化的相対性を強調することは、感情の生物学的基盤を完全に否定することを意味するわけではない。むしろ、現代の研究は、普遍的な感情の生理的反応と、文化的に形作られる感情の解釈と表現の間の複雑な相互作用を明らかにしつつある。脳科学の知見は、基本的な感情反応の神経学的メカニズムの普遍性を示す一方で、その感情がどのように理解され、表現されるかは文化によって大きく異なることを示している。

【選択肢】

  • A: 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。

  • B: 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。

  • C: 本文だけでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

【設問】

(1)感情研究における文化人類学と認知科学のアプローチは、感情を単一の視点から理解することの限界を示している。

(2)非西洋社会における感情概念の独自性は、その社会の文化的構造と無関係である。

(3)感情の生物学的基盤と文化的解釈の関係は、単純な二項対立では説明できない複雑な相互作用を持つ。

(4)言語に特有の感情概念は、グローバル化によって徐々に均質化している。

解答・解説

(1) 解答: A

第1段落では、感情理解の従来の「普遍的」「生物学的」な見方に対して、文化人類学と認知科学が新たな視点を提示していることが述べられている。

また、第4段落でも、感情の生理的反応と文化的解釈の複雑な相互作用が強調されており、単一の視点では感情を理解できないことが示されている。設問文は正しい。

(2)解答: B

第2段落では、「甘え」「ハンナ」「カイプッ」などの感情概念が、その社会の人間関係の構造、価値観、歴史的文脈と深く結びついていることが明確に述べられている。感情概念は社会の文化的構造と密接に関連しており、無関係ではない。設問文は間違い。

(3)解答: A

第4段落で、「普遍的な感情の生理的反応と、文化的に形作られる感情の解釈と表現の間の複雑な相互作用」が明示されている。

脳科学の知見が基本的感情反応の普遍性を示しつつ、その理解と表現が文化によって大きく異なることが述べられており、単純な二項対立では説明できない関係性が示唆されている。設問文は正しい。

(4)解答: C

本文には、言語に特有の感情概念のグローバル化について直接的な言及がない。感情概念の文化的多様性は述べられているものの、その均質化に関する記述はない。設問文の正誤は判断できない。

例題

【趣旨判定】
次の文章を読み、設問文についてそれぞれA・B・Cのいずれであるか判断して答えなさい。なお、設問文には、AとCに該当するものが必ず1つ以上含まれています。

【面接での質問に向き合う姿勢】

就職活動の面接では、答えにくい質問が投げかけられることがある。「あなたの人生において最も大切なものは何ですか」といった、シンプルながら深い答えを求められる質問だ。このような場合、すぐに答えるのは避け、いったんその質問の意図を考えるべきだ。

即答してしまうと、質問の背景にある面接官の意図を汲み取れない可能性がある。逆に、質問の背景を探るために「この質問はどのような状況を想定しているのでしょうか」といった逆質問をするのは有効だ。たとえば、「家族との時間を優先したいと考える一方で、仕事上の大きなプロジェクトにも関わりたい場合、どのような選択をするか」といった具体的な状況を引き出すことができるだろう。

このような逆質問は、対話を深めるきっかけとなり、面接官に対して「考える力」や「柔軟な対応力」をアピールする機会にもなる。また、面接官はこうした対話の中で学生の価値観や思考の柔軟性を見ている。

質問の意図がつかめないときや、答えに詰まったときには、曖昧な回答で終わらせるのではなく、逆質問をして条件を具体的に絞りながら対話を続けていくことが重要だ。それが、よりよい印象を与えるコツでもある。

【選択肢】

  • A: 筆者が一番訴えたいこと(趣旨)が述べられている。

  • B: 本文に書かれているが、一番訴えたいことではない。

  • C: この本文とは関係ないことが書かれている。

【設問】

(1)面接で逆質問を活用することで対話を深めることが重要である。

(2)面接では、即答が求められる場合があるため、素早い判断力を鍛える必要がある。

(3)面接での逆質問は、面接官が学生の人間性や柔軟さを評価するために重要な手段である。

(4)逆質問を使うことで面接官に良い印象を与えることができる。

解答・解説

(1) 解答: A

3段落目で、面接官との対話を深めるために、こちらから逆に質問をすることをすすめている。また、4段落目で、「逆質問をして対話を続けていくことが重要だ」と強調している。設問文は本文の趣旨。

(2)解答: C

本文では即答を避ける重要性について述べられているため、「即答が求められる場合がある」という内容は本文とは関係ない。

(3)解答: B

3段落目で、面接官が逆質問などを通した対話の中で学生の価値観や思考の柔軟性を見ていることが述べられている。しかし、これは本文の主張の補足的な内容である。

(4)解答: B

4段落目で、逆質問を用いて対話を続けることがより良い印象を与えるコツであると述べられているが、趣旨は面接官との対話を深めることの重要性であり、逆質問を使うだけで良い印象を与えられるわけではないため、趣旨ではない。

計数

玉手箱の計数では、四則逆算・図表の読み取り・表の空欄の推測3種類が出題されます。

「四則逆算」は、数式内の空欄箇所に当てはまる正しい数字を選択する問題です。基本的な方程式の問題ではありますが、電卓やメモ用紙を使って計算ミスが起きないように注意しましょう。

「図表の読み取り」は、図・表が示していることを把握し、解答に導くための計算を素早く行う問題です。「最も近いものを選べ」という文言が問題に含まれることが多く、正確な計算よりも大体の数字を素早く導く力が問われています。

「表の空欄推測」では、表内に隠された「?」の部分に当てはまる値を推測します。表全体から数値や配置の法則性を読み取り、空欄に入る最も適切な値を導き出す問題です。必要とされる能力は「図表の読み取り」と共通する点が多く、情報の整理力やパターン認識力が求められます。

例題

【四則逆算】 【 】に入る数値として正しいものを、選択肢の中から1つ選びなさい。

【 】4313=7329\(【 】-4313=7329\)

  • 【選択肢】
  • A: 9432
  • B: 11642
  • C: 534
  • D: 3016
  • E: 12862
解答・解説

解答: B

【 】=73294313\(【 】=7329+4313\)・・・➀

11642\(=11642\)・・・➁

①4313を右辺に移す(+4313に変わる)

②電卓で計算する

例題

【図表の読み取り】
図表を見て次の問いに答えなさい。

【パーソナルデータ提供への不安感の有無】
出典:令和5年版情報通信白書|総務省

パーソナルデータ提供へとても不安を感じると答えた米国人の割合は、全く不安を感じないと答えた米国人の何倍か。最も近いものを、以下の選択肢の中から1つ選びなさい。

  • 【選択肢】
  • A: 1.0倍
  • B: 1.3倍
  • C: 1.6倍
  • D: 1.8倍
  • E: 1.9倍
解答・解説

解答: D

割合をそのまま比較する。米国のグラフで「とても不安を感じると答えた人の割合≒全く不安を感じないと答えた人の割合」で倍率を求める。

31.2÷17.6=1.77…≒1.8(倍)

↑ 選択肢は、いずれも小数点以下第1位であるため、第2位まで求めて四捨五入する。

英語

玉手箱の英語は、GAB形式の「論理的読解」・IMAGES形式の「長文読解」の2種類に分かれています。長文の冒頭結論に解答箇所が設定されていることが多く、全体を読む前に目を通すことで時間短縮になるでしょう。

論理的読解は、言語分野で出題されるGAB形式の論理的読解と同様に、長文を読み、「正」・「誤」・「判断できない」の3つの選択肢の中から解答する問題です。

長文読解は、長文1つあたり3つの設問があり、それぞれ5つの選択肢の中から適切な答えを選びます。文章の内容は、自然・文化・経済など様々です。

例題

【長文読解】
次の文章を読み、続く設問の解答を5つの選択肢の中から1つ選びなさい。

We are excited to announce the reopening of "Green Garden Restaurant" after extensive renovations. The renewed restaurant features a modern design with an expanded dining space and a beautiful outdoor terrace for al fresco dining.

Starting from November 1st, we will introduce our new farm-to-table concept. Our executive chef personally visits local farms to select the freshest seasonal ingredients. The menu will change monthly to reflect the best seasonal produce available.

Special Reopening Offer (November 1-30):

・Complimentary glass of organic wine with any main course

・20% discount on all dinner courses (Monday to Thursday only)

・Free parking for customers spending over $50

New Services:

・Private dining room available (minimum 8 people, reservation required 5 days in advance)

・Weekend brunch (10:00-15:00, reservation recommended)

・Cooking classes by our chef (twice monthly, limited to 10 participants)

For reservations and inquiries about cooking classes:

Tel: 555-0123

Email: info@greengarden.com

*Cooking class participants will receive a 10% discount on their next dining visit.

【設問1】
What is NOT mentioned as a new feature of the renovated restaurant?

【選択肢】

  • A: A modern interior desig

  • B: A children's play area

  • C: An outdoor terrace

  • D: An expanded dining space

  • E: A private dining room

【設問2】
Which of the following is true about the special reopening offer?

【選択肢】

  • A: It is available throughout November.

  • B: The dinner discount applies every day of the week.

  • C: You need to spend $50 to get a free glass of wine.

  • D: Parking is always free.

  • E: You can get both wine and parking benefits with a $40 purchase.

【設問3】
According to the text, which statement is correct about the cooking classes?

【選択肢】

  • A: They are held every weekend. 

  • B: They can accommodate up to 20 people.

  • C: They offer a discount for future visits.

  • D: They require one week advance reservation.

  • E: They are only available to regular customers.

解答・解説

【設問1】

解答: B

設問の意味は「改装後のレストランの新しい特徴として述べられていないものはどれですか?」モダンなデザイン、屋外テラス、拡張された食事スペース、個室は全て言及されているが、子供の遊び場については一切言及がない。

正解は「A children's play area(子供の遊び場)」。

【設問2】

解答: A

設問の意味は「リニューアルオープン特典について、正しいものはどれですか?」

特典期間は11月1日から30日まで(throughout November)と明記されている。 ディナーの割引は月曜から木曜のみ、ワインは金額に関係なくメインディッシュの注文で提供、無料駐車場は50ドル以上の利用が条件と明記されている。

正解は「It is available throughout November(11月中ずっと利用可能)」。

【設問3】

解答: C

設問の意味は「料理教室について、正しい記述はどれですか?」

文章の最後に、料理教室の参加者は次回の来店時に10%割引を受けられると明記されている。 他の選択肢は、月2回開催・定員10名という記載と矛盾する、もしくは予約期間について記載がない。

正解は「They offer a discount for future visits(次回来店時の割引を提供する)」。

CABの例題

暗算

CABの中で最も基本的な問題である暗算は、とにかくスピード正確さが求められる問題です。全体的な難易度は低めですが、問題が進むにつれて計算が複雑になり、時間がかかる傾向があるため注意します。

選択肢を早く絞るコツとして、「足し算・引き算・掛け算は下一桁だけを計算する」、「割り算は一番大きな位同士を計算する」などの工夫を演習の中で試しましょう。

例題

(12 × 3)÷(6 + 2)= ?

【選択肢】

  • A: 5.5

  • B: 6

  • C: 3.7

  • D: 4.5

解答・解説

解答: D

(12 × 3)=36、(6 + 2)=8

→ 36 ÷ 8=4.5

法則性

複数の図形の並びから法則性を見つけ、選択肢から正しい図形を選ぶのが「法則性」の問題です。出題パターンが概ね決まっており、「移動」「数の増減」「図形の変化」「色の変化」「図形の回転」「大きさ変化」などが主です。

問題を解く際は、まずこれらの法則性に従っているかを確認するとともに、演習を通してパターンに慣れることが大切です。

例題

「?」に入る最も適切な図形を、選択肢➀〜➃から選んでください。

[図1] ▶ [図2] ▼ [図3] ◀ [図4] ?

【選択肢】

  • A: ▶

  • B: ▲

  • C: ▼

  • D: ◀

解答・解説

解答: B

図1〜4の矢印の向きは、図1は右、図2は下、図3は左と全て違う。これより、矢印は90度ずつ左回転していることが分かる。よって、上向きの矢印(B)が正解。

命令表

与えられた指示・命令を記憶し、それを使いこなして問題を解くのが「命令表」です。順序だてて問題を処理できるかどうかが問われており、一見複雑に見える仕組みでも粘り強く対処する能力が必要です。

命令表の問題は、内容や命令の記号が似ているパターンが多く出題されます。「図形を削除する」などの優先度が高い命令は事前に注目しておきましょう。

選択肢を確認する際は、優先度の高い命令を含むものから優先的に検討し、消去法を使って効率的に正解を導くのが効果的です。

例題

次の問題は縦に並べられた1つ以上の図形からなっています。上から順に命令を実行し、すべての命令を実行した結果得られる図形群を次から選びなさい。なお、各命令の意味は命令表を参照してください。

命令表の例題

【選択肢】

解答・解説

解答: A

下の命令を消す→上を削除(この命令は取り消される)→下を削除→左右反転の命令が行われるが、図形は削除されている。

暗号

構造理解テストは、最初の図形から最後の図形まで、どのような暗号に従って図形が変化しているのかを推測する問題です。

表面に現れた変化から背後の構造や関係性を推測する力を測り、プログラミングのバグ発見にも通じる能力が問われます。

法則性と同様に一定の出題パターンがあり、移動・回転・色や数の変化などの出題パターンを事前に覚えておくと効果的です。暗号がわかったらすぐにメモを取り、頭の中だけで考えてミスが起きないよう注意します。

例題

下の正方形の間にある円形の記号は、左の図形に対してなされる暗号命令です。この暗号により、左の図形は矢印の方向へ記号に従い変化します。

以下の暗号図から暗号の意味を解読し、下の設問の空欄に入る選択肢を1つ選びなさい。

暗号問題の例

【選択肢】

解答・解説

解答: E

「+」は白から黒へと色が反転、「÷」は図形の拡大、「ー」は図形にラインを入れる命令である。

玉手箱への対策方法

長文を読むことに慣れる

玉手箱の言語・英語分野の特徴の一つが、600〜1,000字と文字数の多い長文です。全て読んでいると制限時間内に解ききることが難しいため、解答するために必要な箇所だけを抜き出して読むのがカギです。

そのためには、玉手箱で頻出の経済・IT・環境問題・教育などをテーマとした長文や、主張・根拠を短時間で掴む読み方に慣れる必要があります。問題集を解くだけでなく、普段の生活から読書を心がけるなど、些細な努力を大切にしましょう。

電卓・メモ用紙を使用する計算を練習する

玉手箱では、電卓・メモ用紙を用いて受検することが認められています。解答時間を短縮するためにも、これらの道具を使い慣れているかどうかが大切です。

電卓については、普段の演習から電卓で計算することを徹底しましょう。本番で使う電卓を使えば、指がその電卓にだんだん慣れ、操作ミスをする回数も減ります。

メモ用紙については、簡単な暗算をするために用意されています。いくら電卓を使っていいと言っても、簡単な暗算まで電卓で行うと逆に時間がかかることがあります。パソコンで受検する場合は特に、メモ用紙で計算しながらパソコンに入力する流れに慣れるようにしましょう。

志望企業以外にエントリーして実際に受検する

ESと同時に解答し提出することの多いWebテストですが、ESを提出する前でもWebテストを受けられる企業が稀に存在します。玉手箱の練習のためにエントリーし、実際に受検してみるのも一つの手でしょう。

また、C-GAB・C-GAB plusの場合は結果の使い回しも可能です。練習で受検した玉手箱の手ごたえが良ければ、その結果を使い回し、就活を効率的に進めることができます。

CABへの対策方法

出題内容の解答順を決めておく

CABの特徴の一つは、暗算、法則性、命令表、暗号の問題について解答順を自由に決められることです。これにより、得意な分野から先に解答するなど、自分のペースで進めることが可能です。

また、試験は日付をまたいで受検することもできるため、時間に余裕を持ってスムーズに受検を進めることが重要です。

そのために、普段の練習を通して自分にとって解きやすい順番を見極めます。得意・苦手だけで決めるのではなく、どの科目から着手し、どの科目を後回しにするかを戦略的に判断し、本番でもそれを実践しましょう。

出題範囲・傾向を把握する

CABは出題傾向が偏っており、毎年同じような問題が出題されます。そのため、できるだけ多くの問題を解き、パターンを自分の中で整理しておくことが有効です。

特に図形や表を用いた問題は普段の生活では馴染みが薄く、市販の問題集で問題パターンに慣れておきましょう。

また、代表的な解き方は暗記する意識で問題演習を進めます。時間短縮になり、テスト全体の点数アップにつながります。

1問あたりにかかる解答時間を短くする

CABでは時間制限が非常に厳しく、1問あたりの解答時間はとても短くなっています。そのため、分からない問題に時間をかけすぎないことが重要です。

例えば、「暗算」の問題では1問に約10秒しかかけられません。そのため、「10秒考えても解けなければ次へ進む」といったルールを自分で決めて、素早く解答することが効率的です。

また、CABは難易度が高く、合格ラインはおおよそ6割程度とされています。最初から満点を目指す必要はありません。限られた時間内で確実に得点できる問題を優先して解くことが、合格への近道となります。

玉手箱とcabは別物!それぞれに合った対策法で突破しよう

玉手箱とCABは、多くの企業で採用されており、それぞれの特徴をしっかり把握したうえで対策を行うことが重要です。

どちらの試験も出題形式がほとんど固定されているため、早期に対策を始めることで試験形式に慣れ、スピードや正答率を向上させることができます。

特にCABは、IT業界やそれに関連する業種を希望する学生が受ける機会が多いため、早めの対策が必要です。試験の特性を理解し、効率的に準備を進めることで、試験本番での成果が期待できます。

author編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
supervisor監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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