SPI対策にアプリを活用すれば、通学時間や休憩時間などのスキマ時間を有効活用できます。無料で利用できるものも多く、就活生に人気です。
しかし、アプリだけに頼っていると、細かい知識や時間配分の対策が不十分になることもあります。
この記事では、言語・非言語別におすすめの無料・有料アプリを紹介し、選び方のポイントや使う上での注意点、参考書との併用法まで解説します。
アプリだけに頼らない効率的な勉強法を使って、SPI対策を万全に仕上げましょう。
目次
SPIでは言語と非言語の問題が出題されるため、両方を効率的に勉強する必要があります。そこで、隙間時間を使って手軽に勉強ができるSPI対策アプリの活用がおすすめです。
対策アプリを使えばどんな場所でも練習ができるため、忙しいスケジュールの合間を縫って対策を進められます。
また、アプリならではの便利機能を搭載しているアプリも多く、自分の成績の推移などから成長を実感することもできます。
完全無料で利用できるアプリもあるため、「就活の出費はなるべく抑えたい…」という人でも安心です。
SPI対策アプリを選ぶ際は、自分が対策したい分野に対応したアプリを選びましょう。
SPIの能力検査では、言語(国語)と非言語(数学)が必ず出題されます。
対策アプリの中でも言語と非言語でアプリが分かれているものもあれば、1つのアプリで両方の分野をカバーしているものもあります。
例えば、「計算問題が苦手だから非言語に力を入れたい」という人は、言語と非言語がまとまったアプリに加え、非言語に特化したアプリを使うと良いでしょう。
また企業によってはSPIで英語(ENG)が実施されることもあります。英単語の勉強に適しているアプリや長文読解問題が多く収録されているアプリなど、自分に合ったアプリを選びましょう。
SPI対策アプリには問題と解答の収録だけでなく、勉強をするにあたって役立つ機能がたくさんあります。
例えば、学習記録がつけられるもの、ランキングが出るもの、問題のブックマーク、メモ機能、ミスした問題の集約、制限時間を付けられるもの、解説、暗記機能など様々です。
自分の勉強法に合った機能が備わっているアプリを選びましょう。
学習記録やランキングはモチベーションの維持に役立ってくれ、メモ機能は解答を導くまでの過程や気になったことの覚え書きに便利です。
テストの際には時間の制限があるので、制限時間の機能は短い時間で問題を解くトレーニングにうってつけです。
アプリによっては解説の中で公式に触れてくれているものもあります。
SPI対策アプリではアプリによって収録されている問題数が異なります。
言語・非言語を合わせて300問以上の問題を扱っているアプリもあれば、特定の言語の問題を100問以上収録しているアプリもあります。
1つのアプリで幅広く対策したい人であれば、言語・非言語がまとまっており、なおかつ問題数の多いアプリを選ぶようにしましょう。
中には有料アプリの無料版で100問近く試せるものや、難易度の高い問題を解く際に課金するタイプのものもあります。
まずは無料で使える範囲内で相性の良いアプリを探してみるのがおすすめです。
「とにかくたくさんの問題に触れる」という勉強法の人は、問題数の多いアプリを複数利用することで、対策できる範囲が広げられます。
「とりあえずSPIがどんなものなのか知りたい」「SPIの問題に慣れたい」という人は問題数にこだわらず、解説が充実していると感じたアプリを使うと良いでしょう。
いくつもあるSPI対策アプリの中で、どのアプリを選べば良いのか迷ってしまった時に参考になるのが、アプリに寄せられたレビュー評価やダウンロード数です。
人気のアプリはたくさんの人にダウンロードされ続けていたり、使いやすいアプリのレビューは評価が良かったりします。
また、中にはアプリの中身について詳しくレビューされていることもあるので、自分に合ったアプリ選びの参考にもなるでしょう。
他にも不満のレビューの方が多い、評価が低い、ダウンロード数が極端に少ないといった要素は、満足度の低いアプリを避けるための判断材料の1つとすることができます。
評価の低いアプリを使い続けてしまわないよう、レビューやダウンロード数などはチェックしてみてください。
出典:SPI対策アプリ
言語、非言語、英語を合わせて382問の問題を無料で解くことができるアプリでApp Storeのアプリ評価は★4.5。得意・不得意を分析してくれる機能や、カスタム復習・おまかせ復習のモードもあります。
さらに大学や都道府県別などの同じ卒年の人同士で、学習問題数や完璧になった問題数を使ったランキングを見ることができるので、対策勉強のやる気アップにも繋がります。
出典:App Store
SPI Liteは、例題も含めて88問が収録されている、言語・非言語に対応したアプリです。
アンドロイド版では「SPI言語Lite【Study Pro】」となっており、問題数は52問。
App StoreでもGoogle Payストアでも★4以上の評価がついています。Google Playストアのダウンロード数は10万以上の、無料で使えるSPI対策アプリです。
無料版でも漢字問題の「語句の意味」や「語句の用法」、「熟語の成り立ち」や数学の分野で難易度の高い「推論」などの問題を解くことができます。
出典:App Store
言語の分野に特化した有料アプリで、収録問題数は232問。
App Storeの有料アプリランキング(教育)で5位にもなったことのあるアプリです。★4.7の評価がついており、人気があることが分かります。
アプリの概要によると、収録されている問題数は市販の言語問題集に収録されている問題の約2倍。
「最適学習モード」では未学習・苦手な問題が優先出題されて効率的に勉強ができます。
また、英語(ENG)は追加購入することで対策が可能になります。
出典:App Store
例題も含めて152問が収録された、非言語に特化した有料のSPI対策アプリです。
言語版と同様に、アプリに対して★4.6と好評価がついている点や、収録されている問題数が多い点がポイントであるといえます。
またメモの機能では、問題文を見ながらメモ書きできるので、電卓を使って出した数字や、解答までの考え方を残せて便利です。
出典:App Store
iOSでは累計50万ダウンロードを突破しており、評価は★4.6でレビュー数は3万件を超えています。
収録されている問題の総数は500問以上です。暗記モードが備わっており、非表示にすることで解説文や図表などが隠れ、暗記する際に役立ってくれます。
分野は「非言語(数学)」「言語(国語)」「言語(英語)」と3つに分かれており、問題や小テスト、暗記をする際に分野を絞ることができます。また、試験日を設定することで、「試験日まであと○○日」とトップページに表示させることも可能です。
出典:App Store
SPI言語に対応した対策アプリです。問題は「LEVEL」ごとに分けられており、1〜3へとステップアップしていきます。復習ページからは「テーマ別」に問題を解くことが可能です。
また、LEVEL1までは無料で解くことができ、より難易度の高い問題に挑戦したい場合はアプリ内でLEVELを追加購入することになります。
制限時間についてはオンとオフが切り替えられ、自分に合わせて変えることができます。
出典:App Store
上記アプリの非言語バージョンです。同じくLEVEL1の問題までは無料で、LEVEL2以上からは課金が必要です。
計算問題で頻出の「順列・組み合わせ」や「代金計算」「確率」などの問題も収録されています。
「前回の続き」ボタンを押すことで直前の問題から進めることができ、いつでも問題演習の続きを再開することができます。
復習のページでは過去に解答ミスした問題や、しおりをつけた気になる問題、履歴などが確認できます。
テストモードでは10問、20問、30問の中からランダムに問題が出題されます。
SPIの対策アプリには、様々な便利機能が搭載されています。うまく活用することで、隙間時間にスマホ1つで効率的に学習を進められます。
ここからはSPI対策問題集アプリを例にして、具体的な活用例を紹介していきます。学習に役立つメリットを確認しておきましょう。
アプリを起動したら、最初に学習目標を設定しましょう。1日に何問解くことを目標にするのか、分野別に設定できます。
ここでは、どれくらい勉強したらいいのかわからない人向けに、力の入れ具合の目安も記載されています。例えば1日10問であれば「普通くらい」、1日30問は「超頑張る」目標だとわかります。
目標は後で変更することもできるので、まずは標準的な「10問/日」を選んでおくのがおすすめです。そこから自分の勉強スタイルやモチベーションに合わせて調整してみましょう。
なお、ここで設定した目標は必ず守らなければならないわけではありません。あくまで自分のペースを保つための目標なので、もう十分学習したと感じる分野については無視しても良いでしょう。
目標設定ができたら、まずは言語・非言語・英語から必要な分野の問題を1問ずつ解いてみましょう。大まかに問題形式を理解しておくだけでも、何から勉強するべきか掴めます。
非言語は単元が11種類と多いため、最初は何個か抜き出して解くのも良いでしょう。「場合の数」と「確率」のように似ているものは、片方を見るだけでも雰囲気がわかります。
全体の問題形式が掴めたら、躓いた問題や苦手に感じた問題を中心に回数を重ねていきます。掲載されている問題はどれもSPI本番を想定した内容になっているため、本格的な練習ができるでしょう。正解や解説もすぐに確認でき、テンポ良く問題を解けるのが嬉しい点です。
さらに、問題を解いた後は「完璧」「不安」「苦手」のどれかを選んで記録しておきましょう。グラフで単元別の進捗を確認できるので、後で復習する時に役立ちます。
解いた問題が増えてきたら、「おまかせ復習」を使うのがおすすめです。今まで解いた中からランダムな問題を解ける機能で、解き方がしっかり身についているか再確認することができます。
おまかせ復習では、選ばれる問題の条件を指定することが可能です。「苦手」と選択した問題だけを出題したり、全体からまんべんなく出題することもできます。
本番同様のランダムな出題形式で解いてみることで、「本当に解き方を理解できているか」「正確に答えられるか」が明確になります。1問1問を選んで解くよりも実力が出やすいため、苦手分野の再確認や克服にぴったりの機能です。
ここまでの対策を終えたら、最後の仕上げとしてSPI対策模試に挑戦してみましょう。こちらはWebサイトから無料で受検できる模試で、アプリで会員登録した方は同じアカウントを使って利用できます。
スマホからでも受検できるため、アプリで対策を済ませたらそのまま模試を受けることが可能です。ただし、本番想定の模試は分野ごとに約12分かかるので、ある程度の空き時間は必要になります。
模試の結果は即時返却され、具体的な得点や就活生の中でのランキングなどを確認できます。「得意だと思ってたのに間違えた」「苦手をまだ克服できていなかった」といった新たな課題も見つけられるので、ぜひ一度受検してみましょう。
SPIの対策アプリや問題集、模擬試験の多くは有料で提供されています。品質が高いことが予想できても、無料と有料では手軽さに大きな違いがあるものです。
SPI対策問題集アプリでは、アプリ以外にも様々なサービスを全て無料で利用することが可能です。一度会員登録すれば全てのサービスを使えるので、面倒もありません。就活中の出費を減らしながら、気軽に試すことができる点が大きなメリットといえます。
また、有料の手段を使っているとありがちな「買った分は使わないと」という義務感が生まれません。合わなければやめても損をしないのが、無料であることの強みです。
収録されている問題は、全て最新の「SPI3」に対応した形式になっています。単元数の多い非言語を241問、さらに言語70問・英語50問の合計361問と豊富な問題数で、繰り返しの練習に最適です。
SPIの問題集や練習サイトの中には、情報が古いものも含まれています。最新の問題形式に合った問題を解かなければ、十分な対策はできません。
そこでSPI対策問題集を使えば、最新の傾向に合わせた問題で安心して対策を進められます。問題数も多いため、繰り返す中で答えを覚えてしまったりする可能性も低いでしょう。
問題1つ1つには、AIへ質問する機能が付いています。解説文だけでは理解できなかった時や、基本的な部分から知りたい時には、AIにチャットで聞くことが可能です。
問題について伝える必要がなく、ただ「〇〇の部分がわからない」と伝えるだけで細かな解説を受けられます。対話方式で質問を続けられるので、AIツールを使い慣れていない方でも、問題なく活用できるでしょう。
また、AIは自動回答なので、24時間いつでもすぐに回答を得られるのが大きなメリットです。疑問点の解消まで含めて、テンポ良く学習を進められます。
学習データを見れば、今日解いた問題の数や累計で解いた数、全国でのランキングなどを確認できます。学習の進捗がデータとして表れるため、最後まで勉強を進めるモチベーションになるでしょう。
対策も後半になると、「このペースで間に合う?」「勉強がしんどい…」と感じることも多いです。そんな時に今まで積み重ねてきた学習データを見ることで、最後までやり切る意欲を高められます。
また、ランキング機能は「全国」「同じ大学」「同じ都道府県」など細かく分類されており、ライバルを意識しやすい設計になっています。多くの問題を解いてランキングが上がれば、自信にも繋がるでしょう。
SPI対策アプリの中には、長い間更新されておらず、問題内容が古いものもあります。
SPIの問題内容は年々新しくなっているため、直近2~3年程度よりも以前の問題は対策として役立たない可能性が高いです。
ほとんどのアプリでは最終更新がいつなのかを確認できるため、インストールする前に更新日を確認し、古すぎるアプリでないかを必ずチェックしておくようにしましょう。
SPI対策アプリは簡単に利用できるため、それだけで対策を済ませてしまいがちです。しかし、本格的な参考書と比べるとどうしても問題の量や質で劣ることが多いため、アプリだけで対策を終わらせるのはおすすめできません。
基礎力を身に着けるには参考書も活用し、その上で苦手な箇所や気になる箇所を補うためにアプリを利用する、といった使い方をすれば、自分の力が付きやすいでしょう。
SPI対策アプリで本番と同じような時間感覚で解き進めるのは難しいです。SPIの能力検査は基本的に筆記かPC上で行われるため、スマホ操作で問題を解くのとは勝手が異なります。
SPIでは時間配分も重要なポイントとなってくるため、ただ問題を解くだけでは高得点を取ることはできません。
そのため、時間を計りながら参考書の問題を解いたりして、本番でも通用する速度で解き進められるようにしておくのが良いでしょう。
アプリはスマホやタブレットで、隙間時間を使って手軽に対策できる点が魅力です。
無料で使えるアプリも多く、初めて対策に取り組む際には使いやすいですが、本格的に対策する場合は対策本と併せての活用をおすすめします。
問題の数やバリエーション、解説、SPIに関する情報といった面において、対策本の内容はとても充実しています。
アプリは隙間時間でサッとできる便利さと手軽さが良い一方、アップデートによって今までの学習記録が消えてしまったり、通信環境が整っていない所では使えなかったりするなど、少し不安な点も残ります。
より高得点を狙うためには、アプリだけで対策をするのではなく、対策本も併用して勉強すると万全に仕上がります。
まずは、無料で使えるアプリから気軽に試してみましょう。