空欄補充は、文章の中に設けられた空欄に対し、最も適切な語句を選択肢から選ぶ問題です。
言語問題の中では中間的な難易度で、対策をしっかり積めば無理なく高得点を狙える問題となっています。
空欄補充では前後の文章から空欄を推測したり、語彙力の高さが問われる問題が出題されます。特に慣用句の空欄補充は、知識がなければその場で答えを考えることは難しくなります。
こちらで紹介する例題や対策方法を参考にして、空欄補充で高得点を目指しましょう。
【例題】
文中の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
学校教員の仕事は授業以外にも進路指導や部活動の顧問など多岐にわたる。また、教育の質を上げるために多くの教員が必要とされているが、日本の教員数はほぼ横ばいであり、 1 に教員数が減少している。そのため教員の 2 が問題となっている。
<選択肢>
【解答・解説】
答え:E
「多くの職員が必要とされているが、日本の教員数はほぼ横ばい」から、必要数と教員数が比較されていることが読み取れる。
そのため、 1 は「絶対的」か「相対的」のどちらかになる。
「教員数が減少している」と続いているが、教員数自体は変わっていないため、 1 には「相対的」が入るとわかる。
さらに、 2 には相対的に教員数が減少することによるマイナスの影響を意味する語句が入ることが直後の文章からわかる。
選択肢の中で、そうした影響を意味する語句は「多忙化」のみ。
【例題】
文中の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
を呑んで見守る。
<選択肢>
【例題】
文中の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
歌手の にも置けない
<選択肢>
空欄補充では文章の流れを理解し、適切な語句を選ぶ語彙力が求められます。
語彙力を高めるためには、日頃から本や新聞を読むことが一番の近道です。社説やコラム、評論などの内容だと、より理論的な文章であることが多いです。
また、普段生活していて、わからない言い回しを見つけた際にすぐ調べる癖を付けると、少しずつ語彙力を積み重ねていけます。
空欄補充の問題は、文章の途中にある空欄を埋めていくことになります。
直前までの文章や、その後に続く文章をしっかりと読めば、ある程度どんなニュアンスの語句が入るのかを推測することができます。
慣用句の空欄は、ニュアンスだけで答えるのは難しいものの、前後の文章を頭の中で読み上げれば、聞き覚えのある言い回しを思い出せるかもしれません。
空欄に入る正解は、文章にぴったりとはまっている場合もありますが、「この選択肢の中から選ぶならこれ」という程度の語句であることも少なくありません。
そこで、まずは絶対に無いと考えられる選択肢から消していき、複数の選択肢が残った場合のみ、より文章にマッチしている方を選ぶという解き方がおすすめです。
ただし、全ての問題を消去法でじっくり解いている時間は基本的にありません。一目で難しそうだと思った問題だけを、消去法で確実に解いていくようにしましょう。