
【SPI 空欄補充|言語】練習問題から対策方法まで一挙公開!
SPIの言語の『空欄補充』はどんな問題?
空欄補充は、文章の中に設けられた空欄に対し、最も適切な語句を選択肢から選ぶ問題です。
言語問題の中では中間的な難易度で、対策をしっかり積めば無理なく高得点を狙える問題となっています。
空欄補充では前後の文章から空欄を推測したり、語彙力の高さが問われる問題が出題されます。特に慣用句の空欄補充は、知識がなければその場で答えを考えることは難しくなります。
こちらで紹介する例題や対策方法を参考にして、空欄補充で高得点を目指しましょう。
空欄補充の例題と解説
例題1
【例題】
文中の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
学校教員の仕事は授業以外にも進路指導や部活動の顧問など多岐にわたる。また、教育の質を上げるために多くの教員が必要とされているが、日本の教員数はほぼ横ばいであり、 1 に教員数が減少している。そのため教員の 2 が問題となっている。
<選択肢>
- 1.絶対的 2.同質化
- 1.相対的 2.組織化
- 1.経時的 2.多忙化
- 1.絶対的 2.組織化
- 1.相対的 2.多忙化
- 1.経時的 2.同質化
【解答・解説】
答え:E
「多くの職員が必要とされているが、日本の教員数はほぼ横ばい」から、必要数と教員数が比較されていることが読み取れる。
そのため、 1 は「絶対的」か「相対的」のどちらかになる。
「教員数が減少している」と続いているが、教員数自体は変わっていないため、 1 には「相対的」が入るとわかる。
さらに、 2 には相対的に教員数が減少することによるマイナスの影響を意味する語句が入ることが直後の文章からわかる。
選択肢の中で、そうした影響を意味する語句は「多忙化」のみ。
例題2
【例題】
文中の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
を呑んで見守る。
<選択肢>
- 苦虫
- 眉唾
- 言葉
- 良薬
- 固唾
答え:E
- 苦虫→「苦虫を噛み潰す(ひどく不快そうな顔つきのこと)」という慣用句で使われる
- 眉唾→本当かどうか怪しい事柄のこと
- 言葉→「言葉を呑む」という慣用句はあるが、「感動して言葉が出なくなる」という意味なので、「見守る」とは噛み合わない
- 良薬→「良薬口に苦し(よい忠告は聞くのが辛いが、ためになる)」という慣用句で使われる
- 固唾→「固唾を呑む」という慣用句はあり、「物事の成り行きを心配して緊張する」ことを意味するため、「見守る」と続けるのに適している
例題3
【例題】
文中の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
歌手の にも置けない
<選択肢>
- 余所
- 底辺
- 道中
- 風上
- 一角
答え:D
- 余所→「余所にも置けない」という慣用句はない
- 底辺→「底辺にも置けない」という慣用句はない
- 道中→「道中にも置けない」という慣用句はない
- 風上→「風上にも置けない」は、卑劣な人に対する怒りを表す慣用句
- 一角→「一角にも置けない」という慣用句はない
空欄補充の対策ポイント
本や新聞を読んで語彙力を増やす
空欄補充では文章の流れを理解し、適切な語句を選ぶ語彙力が求められます。
語彙力を高めるためには、日頃から本や新聞を読むことが一番の近道です。社説やコラム、評論などの内容だと、より理論的な文章であることが多いです。
また、普段生活していて、わからない言い回しを見つけた際にすぐ調べる癖を付けると、少しずつ語彙力を積み重ねていけます。
空欄の前後の言い回しから推測する
空欄補充の問題は、文章の途中にある空欄を埋めていくことになります。
直前までの文章や、その後に続く文章をしっかりと読めば、ある程度どんなニュアンスの語句が入るのかを推測することができます。
慣用句の空欄は、ニュアンスだけで答えるのは難しいものの、前後の文章を頭の中で読み上げれば、聞き覚えのある言い回しを思い出せるかもしれません。
消去法で選んでいくのがおすすめ
空欄に入る正解は、文章にぴったりとはまっている場合もありますが、「この選択肢の中から選ぶならこれ」という程度の語句であることも少なくありません。
そこで、まずは絶対に無いと考えられる選択肢から消していき、複数の選択肢が残った場合のみ、より文章にマッチしている方を選ぶという解き方がおすすめです。
ただし、全ての問題を消去法でじっくり解いている時間は基本的にありません。一目で難しそうだと思った問題だけを、消去法で確実に解いていくようにしましょう。
言語:空欄補充

問題クリエイター
Ryosuke
2002年生まれ。早稲田大学の3年生。現在、24卒として就職活動しながらSPIの研究を行い、 『SPI対策問題集』の立ち上げを担当。同じ大学の友人らと協力して問題の制作や解説記事の作成を行う。 非言語科目を得意としており、特に推論の問題には大きな自信を持っている。

監修者
gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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