目次
能力検査
└学力を測る |
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性格検査
└人間性を見る |
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適性検査には学力を問われる「能力検査」と人間性を見られる「性格検査」の2種類に分けられます。
この段落では、適性検査に落ちてしまう人の特徴を解説します。
学力を問われる能力検査は得点や正答率で受験者の順位を付けやすく、企業の足切りに使われることが多いです。
例えば、企業が「70点以上で合格」と定めていた場合、あなたの能力検査の結果が60点だった場合は不合格になってしまいます。
ただし、企業や問題の難易度、受験者全体のレベルによって合格のボーダーラインが変わってくるので、一概に合格点が何点かは決まっていません。
能力検査の問題は中学〜高校レベルなので、時間をかけてしっかり勉強をすれば足切りラインを突破できる確率が高まります。
Webテストやテストセンター、ペーパーテストといずれの方式で受験しても「時間制限」というプレッシャーが付き纏います。
正答率を上げるためにじっくり考えていると、解答時間が足りなくなり、問題を全て解くことができなくなってしまうのです。
本来であれば解けたはずの簡単な問題を時間配分のミスで解けず、不合格になってしまうとやるせないですよね。
本番では緊張によって問題を解くスピードが落ちてしまいがちなので、能力検査の勉強に慣れてきたら解答時間を意識して、スピーディーに解く練習をしておきましょう。
性格検査は受検者の人間性を深掘りして、企業への適性をチェックする検査です。検査の結果、企業の求める人物像とは異なると判断されると不合格になる場合があります。
例えば、口頭で「チームで協力して物事を円滑に進められる」とアピールしても、性格検査の結果、「1人で黙々と作業をしている方が得意」という結果が出てしまうかもしれません。
すると、「うちの企業は協調性が大事だから」と難色を示されてしまい、次の選考に進めない可能性があります。
性格の評価は企業との相性次第なので、自己分析・企業分析の段階で受ける企業を選別しておくことが重要です。
性格検査は、あなたの考え方や人間性を見る試験なので正解はありません。
どのような回答をしてもあなたの個性と捉えられますが、選考に通過したいあまりに嘘を重ねると、一貫性がなくなり怪しまれてしまいます。
例えば、以下のような解答を見てみましょう。
回答A | 回答B |
「新しいことに挑戦するのが好き」 | 「決まった作業を繰り返すのが好き」 |
「旅行は皆でするのが好き」 | 「どちらかというとインドア派」 |
「行動力のある人と気が合う」 | 「気の強い人は苦手」 |
左右の回答を見比べてみると、どこか矛盾を感じます。このような矛盾が多いと、嘘をついてるとみなされ不合格になるリスクが高くなります。
性格検査は短い時間で大量の質問に答えることになるので、直感で答えを入力しましょう。
合格した人たちに共通していたのは、「事前準備の徹底」と「気負いすぎないこと」です。適性検査で満点を取る必要はありません。
本番までに勉強を進めて出題傾向を掴み、リラックスして受検できるようにしましょう。
不合格になっても、それで終わりではありません。適性検査の結果がボロボロでも、次の選考までに勉強して、内定をもらえた人はたくさんいます。大切なのは、一度の失敗であきらめないことです。
適性検査で不合格になってしまうことをネガティブに考えていませんか?
しっかり勉強した上で落ちてしまったのであれば大きなショックを受けるかもしれませんが、むしろ自分には合わない企業だったと考えることもできます。
ここでは、適性検査の結果を前向きに捉えるためのマインドセットを紹介します。
漢字に注目してみるとわかりますが、「適性検査」はあくまで企業とあなたの相性を測る検査です。
「不合格」=「その企業はあなたに合わなかった」とも言い換えられます。適性検査に受かった企業こそ、あなたに合った企業なのです。
そのため、適性検査に不合格だったからといってショックを受ける必要はありません。気軽に「ご縁がなかったのだな」と受け流せるくらいの余裕を持つことが大切です。
どれだけ出来が良くても、ボロボロでも、適性検査の結果は教えてもらえません。検査結果は企業側に通知されるだけで、問い合わせても答えてくれない場合がほとんどです。
稀に面接の中で、面接官が「〇〇さんは△△という傾向がありますね」と口頭ベースで伝えられることはあるようです。
受かる受からないに限らず、自分が手応えを感じられるような点数を常に取れるように対策しておくのが望ましいです。
能力検査を受けた後、上手く解けなかった問題は必ず復習しましょう。苦手意識が付いてしまうと、今後適性検査を受ける際に、ハードルが高いように感じてしまい、本来の実力を発揮することが難しくなるからです。
検査が終わったら、記憶の新しいうちにスマートフォンやメモ帳に解けなかった問題をリストアップしましょう。
検査結果に怯えて日々を過ごすよりも、すぐに気持ちを切り替えて勉強し始めた方が時間を有効活用できます。
参考書や問題集を活用して解けなかった問題をわかるまで解き直し、苦手意識を無くすように心がけましょう。
適性検査で不合格になってしまう確率は20〜30%程度と言われています。逆に言えば、70〜80%の就活生は、適性検査を通過できるということです。
ただし、正確な数字ではないので、あくまで1つの指標にしてください。合格率の高さを鵜呑みにして、ろくな勉強をせずに受検するのはNGです。
本番までに参考書と問題集を活用して、出題傾向と時間配分を把握しておきましょう。
項目 | SPI3 | 玉手箱Ⅲ | CAB |
検査の内容 | 能力検査(言語・非言語)・性格検査 | 能力検査(言語・英語・係数)・性格検査 | 能力検査(四則演算・法則性・暗号)・性格検査 |
受験方式 | テストセンター
CBT試験 Webテスト ペーパーテスト |
テストセンター
Webテスト ペーパーテスト |
テストセンター
Webテスト ペーパーテスト |
所要時間 | 65〜110分
※検査内容によって変動 |
5〜135分
※検査内容によって変動 |
Web120分
筆記95分 |
適性検査と言っても、SPIや玉手箱など様々な種類があります。その中でも受検方式がオンラインであったり、会場であったりと分岐していきます。
自分が受ける予定の検査を把握して、事前に勉強しておきましょう。どれだけ時間がなくても、出題傾向を調べておくだけでも、本番で感じるプレッシャーを大きく減らせます。
能力検査も性格検査も時間配分が重要です。1つの問題につまづくと、そこに貴重な回答時間を奪われてしまいます。
例えば、SPI(Webテスト・テストセンター)の適性検査は30分、能力検査は35分という制限時間があります。
ペーパーテストの性格検査に至っては、40分間で300問の問題に向き合わなければなりません。1問当たり約8秒です。
事前に出題内容を把握しておかないと、1問あたりにどれくらいかけられるのかがわからず、時間切れになってしまう可能性が高いです。
あらかじめ受検形式や出題内容についてを調べ、制限時間内に解き終われるように演習しておくことが大切です。
あれもこれもと問題集を変えるよりも、1冊の問題集を繰り返し解くのがおすすめです。わからない部分だけを重点的に繰り返せば、学習効率を高められます。
おすすめは赤本と呼ばれている「これが本当のSPIだ!」という参考書です。頻出問題を重点的に解説してくれるので、あまり勉強の時間を取れない方でも勉強しやすくなっています。
ただし、最新の傾向に合わせて毎年度新しいものが出版されるため、購入する際はバージョンに注意しましょう。
模試を受けると、適性検査の合格に必要な要素をまとめて準備できます。模試で満足のいく結果を取れるまで、苦手分野や間違えた問題を繰り返し解くのがおすすめの勉強方法です。
最初は時間配分がままならなくても、模試を通じて本番そっくりの経験を積んでいけば、本番で落ち着いて対処できるようになるでしょう。
「SPI対策模試」はWebから無料で受けられ、結果もすぐ返ってくるため、自分の実力試しとしておすすめです。5分でできる「簡単受検」と「本番想定模試」の2つから選んで受検できます。本選考前に一度は受検しておきましょう。
勉強すればスコアが伸びる能力検査と違って、性格検査は自分の人間性を知ってもらう検査です。
時間内に全て回答し終えるのが理想なので、模試を通じて時間内に回答し終えるよう準備しておきましょう。
自分の本当に行きたい企業、本当にやりたいことは自己分析の中からしか生まれません。これまでの人生で「なぜそう思ったのか」「なぜその行動をしたのか」を分析してみると、自己分析が捗ります。
能力検査で回答に詰まった部分や、明確に間違えた自覚のある問題は、記憶の新しいうちに復習しましょう。苦手意識が染み付く前に理解できれば、勉強の効率を落とさずにすみます。
理解度を深めて問題を解くのにかかる時間を減らせれば、より難しい問題に時間を使うことができて学習効果を高められます。
性格検査で嘘を付くのはおすすめしません。積み重ねた嘘はいずれ一貫性がなくなり綻びが生じるからです。
また、自分を魅力的に見せたいがあまり、偽りの自分で内定を取れたとしても、求められるのは演じた自分です。就職先で本当の自分を出せなくなってしまいます。
素の自分を曝け出すのは不安かもしれませんが、素直な回答をした方が結果的にメリットを得られます。
適性検査は就活の通過点のひとつであり、合否に一喜一憂しすぎる必要はありません。
合格した人は、事前にしっかり準備しており、一方で、不合格だった人も経験を次に活かし、最終的に内定を得ています。
適性検査で落ちても、それはあなたに合わない企業だっただけです。
大切なのは、失敗から学び、次に向けて行動すること。適性検査は企業との相性を見る「お見合い」のようなものです。
素の自分を受け入れてくれる会社が見つかるまで諦めずにチャレンジしてみましょう。