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SPIの結果はいつわかる?確認方法や結果の使い回し方を徹底解説!

SPI試験の合否結果はいつ出るのか?

企業には合否の検討の時間が必要

SPI試験の採点はテストセンターやWebテスティング、インハウスCBTといったPCを利用したものは試験終了直後に、マークシート方式のペーパーテストはシートが採点センターに送られ、スキャンが完了した後にシステムによってすぐに行われ、結果が企業に通知されます。

 

この結果通知は「報告書」というかたちで「能力検査」と「性格検査」の結果が一枚の画像にまとめられて送られます。

 

通知がなされた後、企業がこの報告書を基に各受検者の合否を検討します。

 

この検討には時間を要するため、受検者は合否結果を試験を受けてすぐに知ることはできません。

合否結果の通知の目安はおよそ2週間後

受検者に合否結果の通知が届くまでの目安は、およそ2週間と言われています。

 

早いところでは3日程度、遅い企業だと3週間から1ヶ月弱という企業もあるようです。

 

もちろん、あくまで目安であるため、企業によってはそれより前後して通知がなされる場合があります。

 

結果がこないからといって企業に問い合わせをしたりしないようにしましょう。

SPI試験の採点結果を知ることはできるのか?

受検者本人が採点結果を知ることはできない

SPI試験の採点結果は企業には通知が届きますが、受検者に通知されることはありません。

 

企業に問い合わせるなどしても教えてくれることはないでしょう。

 

つまり、受検者本人に能力検査や性格検査の結果を知る術はありません。知ることができるのは合否のみとなります。

能力検査の受検中に正答率を推測できる!

テストセンターやWebテスティング、インハウスCBTといったPCを用いた試験方式に限定されますが、能力検査の正答率の推測に有効な方法があります。

 

それは出題された問題の難易度から正答率を推測するということです。

 

この方法はPCを用いた能力検査は、正答率によって次に出される問題の難易度が変動するシステムであることから有効となっています。

 

高い難易度の問題が出されるほど、受検者の正答率も高くなるということになります。

 

ここからは出題された場合に正答率が高いと推測される問題を「言語分野」と「非言語分野」に分けてご紹介していきます。

 

言語分野

言語分野の難問は「長文問題」です。

 

「長文問題」は短い時間で効率的に長文を読解し、解答する必要があるので、難易度が高い問題となっています。

 

この問題が複数出題された場合には、それまで解いた問題の正答率が高いと推測できます。

 

また長文の内容一致問題の回答がチェックボックス式であった場合にも正答率が高いと言えるでしょう。

 

チェックボックス式とは、1つの設問に対して複数の選択肢を選ぶことが可能となっている問題のことです。

 

正解の選択肢がいくつなのか事前に示されていない問題であるため、選択肢の中から1つだけ正解を選ぶ問題よりも難しくなっています。

 

また、言語分野の正答率の高さによって次に解くことになる非言語分野の最初の問題が変わります。

 

そのため、非言語分野において「4タブ問題」が出題された場合にも、言語分野の正答率が高かったということになります。

 

4タブ問題とは、1つの大問に対して4つの小問が設定されている問題のことです。

 

1つのタブに1つの小問が設定されており、PCのブラウザのように表示するタブを切り替えることで別の小問が表示されるようになっています。この問題は非言語分野の中でも特に難易度が高いものとなっています。

 

下図は4タブ問題のイメージ画像です。

 

4タブ問題の例

 

非言語分野

非言語分野の中でも「推論」「複数タブ問題」は特に難しい問題と言われています。

 

「複数タブ問題」は2〜4つまでのタブ(小問)で構成されており、タブが多い程難易度が高くなっています。この問題が連続で出された場合には正答率が高いと考えられるでしょう。

 

ここで紹介した問題が出たからといって気を抜いてはいけません。しっかりと正答して正答率をより高められるようにしましょう。

能力検査後にも正答率の推測はできる?

SPI試験の能力検査においては、終了後に解答用紙や問題用紙などを貰うことはできません。つまり、試験後にこれらを用いて正確な正答率を知ることはできません。

 

テストセンター試験やペーパーテストでは計算用紙が渡されますが、こちらも回収されます。

 

自宅で受けられるWebテスティング、インハウスCBTでは自身でメモ用紙を用意できるため、どんな問題が出されたかメモしながら解くということも出来ますが、時間が命のSPI試験ではやらない方が良いでしょう。

 

もちろん問題の流出を防ぐために試験画面のスクリーンショットの保存も厳禁となっています。

 

よって、試験後に正答率を推測することは非常に難しいと言えるでしょう。

 

テストセンターやWebテスティング、インハウスCBTの正答率を推測したい場合には、やはり前述したような正答率が高い時に出題される難問についての知識を頭に入れて試験を受けると良いでしょう。

 

SPI試験の評価基準

SPI試験は偏差値で評価される

SPI試験では採点結果は純粋な得点ではなく偏差値で出され、企業に通知されます。

 

これはPCを用いた試験が各々の受検者の回答の状況によって問題内容や難易度が変わるというシステムを採用しているためでしょう。

 

採点結果は「20〜80」の偏差値で表され、全国平均を「50」に設定し、全体の約7割が「40〜60」の中間層に含まれるように調整されています。

 

偏差値は「言語分野」や「非言語分野」といった分野毎に算出されます。

 

偏差値には7つの段階が存在しており、詳細な偏差値の段階は以下の通りです。

 

 

【SPI】7段階の評価基準

段階偏差値出現率
1〜29.52.3%
2〜37.59.2%
3〜45.523.0%
4〜53.531.0%
5〜61.523.0%
6〜69.59.2%
770〜2.3%

 

出典:キャリアパーク就職エージェント

SPIでは7〜8割以上の点数を目指そう!

先の図から、上位の段階の偏差値を目指すなら6以上の段階を目指すべきでしょう。

 

しかし、受検者に採点結果が知らされないように、試験の平均点数を知ることもできないため、自身の偏差値を推測することは難しいです。

 

高い偏差値を確実に狙うなら、純粋に高い点数を狙う他ないでしょう。

 

7〜8割以上の点数を取れるようにすれば、上位の偏差値を取ることも十分に期待できます。

 

大企業の試験を受ける場合であれば、7〜8割の正答率を目指し対策しましょう。

 

企業はSPI試験結果のどこを見ているのか

企業が選考に使用するSPIの「報告書」とは

まずは実際に試験結果が企業にどのようなかたちで伝わるのかを把握しておきましょう。

 

企業はSPI運営から試験の結果を「報告書」というかたちで受け取ります。

 

その中の情報を基にしてSPI試験の受検者の合否を決定します。

 

「報告書」とは、1人の受検者の試験結果を1枚の画像としてまとめたものです。

 

能力試験の各科目毎の得点(偏差値)や偏差値の段階、性格検査の結果から分析された受検者の企業への適性や特徴が記載されています。

 

以下はリクルートが公開しているSPI試験結果の「報告書」のサンプルです。

 

リニューアルが行われて現行のものとは少し内容が異なる可能性があることに注意してご覧ください。

 

 

出典:SPI3公式サイト

 

全体的に性格検査の結果の影響が強く出ている内容となっていることが分かるでしょう。

 

単に結果を数値やグラフで示すだけでなく、下部を見ると分析結果も詳細に示されていることが分かります。

 

この報告書を選考の材料にする場合、「性格より能力を優先する」などのいかなるスタンスの企業でも性格検査の影響を無視できない作りになっていると言えます。

能力検査だけでなく性格検査の結果も重視する

先の「報告書」の内容からも分かる通り、企業がSPI試験を用いて知ることができるのは受検者の「能力のレベル」と「性格的特徴」です。

 

つまり、「能力検査」と「性格検査」の片方を疎かにすることなく、両方の結果をしっかりと見ているということです。

 

企業ひいては仕事内容への適性というものは能力だけではなく、その人の性質・特徴である性格も大きく関係するものです。

 

企業としては能力検査だけではなく、性格検査の結果も無下にはできないでしょう。

 

SPI試験は企業の声を基に作成されています。「報告書」で性格検査結果の分析内容が詳細に記載されていることからも、性格的特徴から来る適性が多くの企業に重要視されていることが分かります。

 

SPI試験の能力検査は特定の仕事に必要な特殊な能力の有無を見ているのではありません。

 

常識的かつ基礎的な能力がどれ程あるのかということを見ています。

 

受検者が性格的に企業との相性が良かったとしても、必要最低限の基礎能力がなければ良い人材とは言えないでしょう。

 

そのため、能力検査の対策もしっかりと行い、SPI試験本番で高得点を獲得しましょう。

性格検査に注意!一貫性がポイント

上記のことから、適性検査と性格検査の両方とも企業に重視されていることが分かるでしょう。

 

その場合、性格検査で企業の求める人材に近づけた回答をすれば、より合格する確率を上げられるのではないかと考える人もいるかと思います。

 

しかし、そうするべきでない大きな理由があります。

 

それは、SPI性格検査には受検者が「自分を良く見せる傾向」があるかどうかを判断するロジックが仕組まれているということです。

 

回答内容に一貫性が無いと嘘をついている可能性があると判定されてしまうのです。これはSPI試験を運営するリクルートが公式サイトで明かしています。

 

「自分を良く見せる傾向」があると検出された場合には「報告書」に試験結果と共に記載されます。

 

つまり、企業にも「嘘をついている可能性が高い人材」だと報告されてしまうことになります。これは選考に大きく不利に働く可能性があります。

 

性格検査で判明する企業への適性は受検者がそこで働き続けられるかということにも大きく関わるので、自分自身のためにも、企業に入ったその先を長い目で見据えて正直に一貫性のある回答を行いましょう。

 

SPIテストセンター試験では結果を使い回せる!

前回受けたSPI試験に手応えがあったため、出来れば結果を使い回したいと思うこともあるでしょう。

 

SPIのテストセンター試験では「結果の使い回し」をすることができます。ここではその手順や注意点についてご紹介します。

「前回結果送信」とは

試験結果の使い回しはSPIのシステム上では「前回結果送信」と呼ばれます。

 

過去1年以内にテストセンター(オンライン会場含む)で受検したことがある場合に、受検の予約画面から前回の試験結果を企業に送信できるようになっています。

 

このとき、企業には「前回結果送信」をしたかどうかは伝わりません。

 

方法も簡単であり、画面に案内が出るため、それに従って操作をするだけで前回結果送信を行えます。

 

また「性格検査」「能力検査」「英語能力検査」といった各検査毎に前回結果送信を行うかどうかを選べます。

結果を使い回す場合の判断基準

能力検査の正答率が高かった場合

1つ目は能力検査での推測正答率が高かったかというものです。

 

前述した通り、テストセンター試験の能力検査では回答の累積正答率によって出題される問題の難易度が変動していきます。

 

難問が何題も出題された場合には正答率が高かったと推測できます。その場合の試験の結果は使い回しても良いでしょう。

 

企業の選考を突破できた結果

2つ目は前回の結果で選考を通過できたかということです。

 

大手など選考が厳しいと考えられる企業や同程度の難易度の企業の選考で通過できた場合には、少なくとも能力検査の結果に問題はあまり無く、新しく選考を受ける企業で使い回しても通過しやすいと考えられるでしょう。

 

しかし、SPI試験では性格検査の結果も重要視されるため、必ずしも能力検査の結果が良かったからといって選考を通過できる訳ではないということには注意してください。

結果を使い回すメリット

SPIテストセンター試験で結果を使い回す大きなメリットとして、時間を節約できるという点にあります。

 

テストセンター試験はSPI試験の中でも最も多くの企業に採用されている方式です。そのため、使い回さない場合は、毎回企業を受ける度に受検し直す必要があります。

 

「前回結果送信」では結果を1年間使い回すことが可能であるため、一度受けてしまえばその後には受けなくても良いのです。つまり、テストセンター試験を受けに行く時間だけでなく、勉強する時間も節約することができます。

 

これは面接対策やエントリーシート、課題を練ることに集中し、より多くの時間を掛けられるということに繋がります。

 

試験を受けて良い手応えが得られた場合には、「前回結果送信」で結果を使い回してみることをおすすめします。

「前回結果送信」の注意点

「前回結果送信」には3つの注意点があります。

 

1つ目は前述した通り、過去1年以内にテストセンター(オンライン会場含む)でSPI試験を受検したことがある場合にしか行えないということです。

 

前回の試験から期間が空いた場合には期限をしっかりと確認しておきましょう。

 

2つ目は最新の結果しか送信できないという点です。

 

例えば、前回の試験よりも前々回の試験の方が手応えが良かったから前々回の試験結果を送信するといったことが不可能となっています。

 

3つ目は一度特定の企業に対して前回結果送信をしてしまえば取り消しができないという点です。

 

心変わりして新たに試験を受けて企業に結果を送信し直そうとしても、そうすることはできません。

 

これらの点をしっかりと理解したうえで前回結果送信を行うかを検討しましょう。

 

疑問点を解消して安心してSPI試験を受けられるようにしよう!

この記事ではSPI試験の結果に関するよくある疑問について解説してきました。

 

採点結果を知ることはできるのか、評価基準はどうなのか、正答率を推測できるのか、試験の結果の使い回しはできるのかといったように事前に知っておいた方がお得なことが多かったのではないかと思います。

 

事前に知っておくべきことは結果に関することだけではありません。

 

それぞれの試験方式毎の違いなど様々なことが挙げられるでしょう。

 

SPI3の公式サイトを読み込むなどして疑問点についてしっかりと調べて解消し、余計な心配事を抱えることなく試験に臨んで良い結果を残せるようにしましょう。

 

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Yuka

編集者

Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策ナビ』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

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監修者

gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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