就活でよく聞く適性検査とは？検査をスキップする4つの裏ワザを紹介！

適性検査とはどんな検査なの？

適性検査とは、企業の採用活動において応募者の人間性や学力を測るために行うテストのようなものです。

ここでは適性検査の概要や、どんな項目をテストするのか、実施されるタイミングなど、気になるポイントを解説していきます。

応募者の性格や能力を丸裸にする検査

適性検査は、応募者の性格や能力を測るものです。履歴書や面接だけでは探りきれないパーソナルな部分を明らかにできるので、選考において重要な役割があります。

どの部署に配置すれば最大限パフォーマンスを発揮できるのか、どの社員を上司にすれば相性が良いのか、重要な決め事の参考になるため、多くの企業で使われています。

性格検査と能力検査に分かれている

適性検査は大きく分けて、性格・人間性を見る性格検査と、学力を見る能力検査の2種類があります。

性格検査は直感的に答える問題なので対策が難しいですが、能力検査は中高生レベルの問題が中心なので、事前に入念な対策をしておきましょう。

Web試験と紙の試験の2種類の方式がある

適性検査はWeb試験と紙の試験の2種類の方式があり、それぞれ特徴があります。

最近の適性検査は、パソコンで受けられるWeb形式が主流です。ただし、企業によっては紙の試験を会場で行う場合もあります。

いずれにしても時間内に問題をスピーディーに解いていく練習が必要です。

適性検査が実施されるタイミング

適性検査が実施されるタイミングは企業によって様々です。

エントリーシート提出後や書類選考の通過後など、早い段階で行われる適性検査は、応募者をふるいにかける目的で使われることが多いです。

そのため、しっかり対策しておかないと、本命企業の面接にたどり着けないこともあります。選考が始まる前の段階で、早めに対策を始めておくと安心です。

新卒採用では87.5%の企業が適性検査を実施

出典：『就職白書2024』データ集

就職みらい研究所の『就職白書2024』データ集によると、適性検査・筆記試験を行った企業は87.5%にも及びました。ほとんどの会社で実施されているように思いますよね。

しかし、実際に適性検査・筆記試験を受けた学生は59.7%であり、他の学生は何らかの方法で適性検査を回避していることがわかります。

約4割の学生が適性検査を回避できた理由として、ここからは「適性検査をスキップする裏ワザ」を紹介していきます。

選考で適性検査をスキップする4つの裏ワザ

スカウト型の就活サイトに登録する

スカウト型の就活サービスに登録すると、企業から直接声がかかることがあります。この場合、最初から面接に進めるケースも多く、適性検査を省略されることもあります。

企業側があなたのプロフィールや経歴に興味を持ってくれた状態でのスタートなので、検査の必要がないと判断されやすいのです。

各種就活サイトでは、実際に適性検査が免除になったとの体験談も確認できます。

ただし、スカウト型就活サイトは、高い学歴も持つ人や、特筆すべき活動をしてきた人が優先的にスカウトされます。万が一スカウトが来なかった時のことを見越して、最低限の勉強は必要です。

OB・OG訪問で人脈を作る

実際にその企業で働いている先輩に話を聞くOB・OG訪問も有効です。大学のキャリアセンターやサークル、部活などのコミュニティを利用して上手く関係を築ければ、「この子を推薦してあげたい」と思ってもらえる可能性があります。

「その企業にどうしても入りたい」という熱意が伝わるように企業研究を進め、志望動機や質問をまとめておきましょう。

特別ルートで選考が進み、適性検査がスキップされることもあります。

しかし、希望する企業のOB・OGがいないこともあるので、やはり最低限の勉強はしておいた方が良いでしょう。

就活イベントに参加して採用担当にアピール

企業が主催する合同説明会やインターン説明会などの就活イベントでは、採用担当者と直接話すチャンスがあります。

ここでポジティブな印象を残せば「この学生はしっかりしてるな」と思ってもらえ、特別ルートに案内されることもあります。

その際、適性検査をスキップして面接からスタートするケースもあるので、イベントには積極的に参加するのがおすすめです。

参加後にしっかりと御礼メールを送るなど、基本的なマナーも大切です。

インターンに参加して特別選考ルートを勝ち取る

企業のインターンに参加すると、企業側は参加者の様子をじっくり観察することができます。

その結果、「この子はうちの会社に合いそうだ」と判断されれば、適性検査をスキップして本選考の面接からスタートできる可能性があります。

インターン中の行動や発言がしっかりしていれば、注目が集まりやすいです。本命の企業のインターンがある場合は、早めにエントリーして準備を整えておきましょう。

なお、全ての企業のインターンシップで特別選考ルートがあるとは限りません。予定通りのスケジュールをこなして、何事もなく終了する人も多いです。期待しすぎず、対策は地道に行っておきましょう。

適性検査がいらない企業の特徴・見分け方

就活をしている人にとって、選考フローはできるだけ短い方が良いでしょう。「適性検査をスキップしたい」と思っている人も多いはずです。

実は、適性検査がいらない企業も数多く存在します。ここでは、選考フローに適性検査がない企業の特徴と見分け方を解説します。

応募者を絞る必要がない中小企業

中小企業は大手と比べて応募人数が少ないため、いちいちテストをしなくても面接でじっくり判断できるという考えの企業が多いです。

また、小規模で活動していくので協調性が重視されます。面接をしてみて、採用担当者が直に確かめた人柄や話し方を重視する傾向もあります。

中小企業に応募する際は、求人情報や会社説明の中で「アットホームな雰囲気」「面接重視」といった記載があるかチェックしてみましょう。適性検査が行われない可能性が高くなります。

学歴フィルターで応募者を絞る大企業

一部の大手企業では、適性検査を使わずに「学歴」だけである程度の選考を進めるところもあります。大学名や学部によっては、すでにある程度の信頼があるため、検査を省いて面接に進めるケースもあるのです。

ただし、企業によって考え方は異なるため、「有名大学なら絶対にスキップできる」というわけではありません。学歴フィルターを通した上で、適性検査でさらに応募者を絞り込む可能性もあります。

エントリー前にその企業の過去の選考体験談を調べるのがおすすめです。

適性検査という文化がない外資系企業

外資系の企業は、日本独特の選考ステップを採用していないことがあり、適性検査を行わないケースも見受けられます。その代わりに、英語の面接やケーススタディ（ケース面接）といった実践的な選考が中心です。

日本企業よりも「個人の考え方」や「その場での対応力」を重視する傾向があるので、事前の対策もやや違います。

ただし、適性検査を選考フローに組み込んでいる外資系企業も存在するので、外資系を目指す人は、適性検査と応募書類の作成、面接と幅広く準備を進めておくとよいでしょう。

現在行われている主な適性検査

多くの企業で実施されている「SPI3」

SPI3は、多くの企業が導入している代表的な適性検査のひとつです。性格検査と言語（国語）や非言語（数学）の能力を問う問題がセットになっています。

受検形式ごとに問題の内容や所要時間は少し違いますが、基本は人柄と学力の両方をチェックする形式です。

マークシート式で、時間制限が厳しいため、早く正確に解く力が求められます。事前に問題集を解いておくと、出題のパターンがわかって安心です。

言語・数学・英語と幅広く検査する「玉手箱III」

玉手箱IIIは、大手企業の事務職や総合職でよく使われている検査です。特徴は、言語・計数・英語の3つの分野に分かれていて、特に読解力や論理的思考が求められる点です。

問題数が多く、制限時間内にどれだけ解けるかがポイントになります。英語の問題も出るため、苦手な人は少し対策が必要です。

問題自体の難易度は高くないので、スピードと正確さを両立できるよう問題集を繰り返し解いていけば合格は近付きます。

判断力・推理力が問われる「TG-WEB」

TG-WEBは、判断力や推理力、計算力といった地頭の良さを見るための検査です。問題文が長めで、答えを導くまでのプロセスが複雑なのが特徴です。

特に理系的な考え方を求められる問題も多く、「パズル」や「暗号解読」に近い問題も出題されます。

SPIや玉手箱と比べて難易度が高いため、対策なしでは太刀打ちできないこともあります。出題形式に慣れておくことが大切です。

総合職の採用に使われる「GAB」

GABは、主に総合職や難関企業の選考で使われる適性検査です。ロジカルな思考力を測る「論理問題」や、英文読解を含む問題など、全体的にハイレベルな内容となっています。

ビジネスシーンに必要な思考力や読解力を問う問題が中心なので、踏み込んだ対策をしないと苦戦しやすいです。

特に、英語の問題形式に慣れていないと、英語が得意な人でも難しいと感じることがあります。

理系・IT系で使われる「CAB」

CABは、理系学生やエンジニア志望の学生を対象にした適性検査です。図形や命令処理、暗号、論理などの分野から出題され、プログラミングやシステム設計に必要な思考力を測るのが目的です。

数学が得意な人には有利ですが、問題の解き方にコツがあるので、慣れていないと戸惑うこともあります。

IT企業を志望する人はCABの対策をしておくと役に立つことがあります。

適性検査に受かるための勉強方法

適性検査をスキップしたいと考えていても、本命企業で適性検査が実施されるかもしれません。性格検査は自分の気持ちに正直に答えていくだけですが、能力検査はある程度の知識が必要です。

ここでは適性検査に受かるためのおすすめの勉強方法を解説します。

能力検査は1冊の参考書を繰り返し解く

適性検査の「能力検査」は、出題されるパターンにある程度の傾向があります。だからこそ、たくさんの教材に手を出すよりも、ひとつの問題集を繰り返し解くのが効果的です。

特にSPI3や玉手箱などは、頻出問題を何度も練習しておくことで、解くスピードも正確さもアップします。

わからない問題をそのままにせず、何度も復習することがポイントです。1日30分でもいいので、毎日続けることが大切です。

本番同様の緊張感を体験できる模試は必須！

いざ本番になると、時間に追われて焦ってしまうことがあります。そのため、本番そっくりの模擬試験を体験しておくことが重要です。

模試を受けることで、自分がどれくらいのペースで解けばいいのかがわかってきます。特にWeb試験形式のテストは、画面の見え方や操作感にも慣れておかないと戸惑ってしまうので、事前に模試を受けておくと安心です。

最近ではスマホでも模試が受けられるサービスもあるので、気軽に試してみましょう。

おすすめは「SPI対策模試」です。無料で模試受検ができ、1回5分から手軽に模試を解くことができます。結果が即返却されるため、苦手分野を明確にするのにも使えます。

適性検査で落ちることはある？

残念ながら、適性検査の結果によって選考から外されてしまうことはあります。

特に応募者が多い企業では、まずは検査の点数でふるいにかけて、一定以上の点数を取った人だけが次のステップに進めるという仕組みが取られています。

また、性格検査で「協調性が極端に低い」「ストレスに弱すぎる」といった結果が出ると、自社に合わないと判断されることもあります。

ただし、すべての企業がそうではありません。中には「性格検査のみ参考にする」「点数は気にしない」といった企業もあるので、あまり神経質になりすぎないようにしましょう。

spi.careermine.jp

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適性検査に受かるためにできることからはじめよう！

就活が始まると、適性検査は避けて通れない場面がたくさん出てきます。しかし、きちんと準備すれば怖がる必要はありません。

まずは自分がどの検査を受ける可能性があるかを知り、その形式に合わせた勉強を少しずつ始めてみましょう。

「やるべきことが多すぎて手がつかない」と思っていても、小さな一歩からはじめれば大丈夫です。できることからコツコツと、あなたのペースで進めていきましょう。