SPIはなぜ必要?企業・応募者のメリットと問題の種類を徹底解説!

目次

SPIはなぜ必要?企業視点で理解しよう

SPIの扱いは企業によって異なります。選考の評価基準として、全ての企業が一律に使用するわけではありません。面接の補助程度にしか扱わない企業や、選考に一切使用しない企業もあります。就活生が「本当に必要なの?」と疑問を感じるのももっともです。

 

SPIの意義は、企業視点に立つと理解できます。企業にとってSPIは、就活生の「人となり」が分かる便利ツールです。

 

能力や適性をもとに配属先を決めたり、入社後の教育指針をつくったりと、内定決定後の人事戦略に広く役立ちます。

 

ESや面接だけでは、人材を正しく評価できません。偏りないデータを示すSPIを活用することで、各人材の力を最大限に引き伸ばせます。長い目で見て大きな意義があるからこそ、受検する意味もあるのです。

就活生に課されるSPIとは

SPIは適性を客観的にはかる手段

SPIはSynthetic Personality Inventoryの略で、リクルートマネジメントソリューションズ(リクルートMS)によって開発された適性検査です。

 

適性検査は応募者の能力や性格などを数値化できる特徴があります。書類や面接だけでははかれない情報を客観的に把握できるため、多くの企業が選考に取り入れています。適性検査で一番のシェアを誇るのがSPIです。

長い歴史と漸次改良で企業から信頼される

SPIは数ある適性検査の中で、最も長い歴史を誇ります。SPIの前身となるテストが登場したのは1963年で、高度経済成長の真っ只中です。効率的に人材採用を進めるニーズに応えたのでしょう。

 

1974年には「総合検査SPI」が誕生します。新卒を一括採用して育成する日本の企業文化に適合し、積極的な利用が広がりました。

 

企業からの要望に応え、実施時間の短縮や結果の明確化、測定領域の拡大、テストセンターやWebテスティングの実用化など継続的な見直しが行われ、現在は進化版の「SPI3」が提供されています。

SPIは企業・就活生双方に良い影響を与える

SPIは応募者の客観的なデータを提供します。人材採用後に活用すれば、能力に応じた部署の割り振りや、個性を反映した教育方針の策定が可能です。企業にとっては単なる「採用ツール」以上の使い道があると言えるでしょう。

 

就活生にも多くのメリットがあります。客観的に適性を判断し採用の可否が決まれば、ミスマッチがありません。自分に合う会社と巡り合える可能性が高まります。

 

さらに人事にも利用されることで、入社後の社会人生活にもプラスに影響します。自分に合った環境で適切な教育を受けながら、のびのびと仕事ができるでしょう。

選考で企業がSPIを実施する目的

理解力や論理的思考力など応募者の能力をはかる

SPIには応募者の知的能力をはかる「能力検査」があります。企業は自社の求める能力に不足がないか確認するため、能力検査の結果を使用します。

 

確認されるのは、理解力や説明力、表現力、数的処理能力、論理的思考力などです。これらの能力は仕事を習得したり、社員間でコミュニケーションをとるときに必須です。

 

ESや面接だけでは、採用担当者の主観に左右される恐れがあります。客観的な力を証明するSPIなら、採用担当者ごとの意見に悩まされる必要はありません。

性格を把握しミスマッチを防止する

SPIの大きな特徴は、性格も客観的なデータで視覚化できる点です。解答の方向性に応じ、応募者の性格的特性や価値観の方向性が数値やグラフで表示されます。仕事の適性や企業風土への適合を読み取ることで、本当に合う人だけを採用できます。

 

性格はESや面接だけでは判断できません。応募者は少なからず「選考を受ける企業向けの顔」をつくります。採用方針や企業風土に合わせ、面接の受け答えやESの内容を考えるのです。

 

しかし、それでは「真に性格を知る」ことはできません。ミスマッチを防止するには、客観性のあるSPIが不可欠です。

面接を効果的に進める道具にする

SPIは面接にも活用できます。あらかじめ応募者の能力や性格を把握しておけば、質問を限定できます。

 

能力や性格を探る表面的な質問が不要な分、知りたい内容を深めることに時間を使えるでしょう。とことん深堀りしながら、「応募者が本当に活躍できるか」「社風に適合できるか」を見極められます。

 

なお、SPIの結果は報告書形式で企業に伝わります。報告書には「面接で確認すべきポイント」や「コミュニケーション上の注意点」が記されており、採用担当者が面接を円滑に進められるよう工夫されています。

内定確定後に企業がSPIを実施する目的

能力や性格をもとに配属先を決める

SPIは内定確定後にも使用する用途があります。最たるものが配属先の決定です。

 

新卒では多くの企業が配属先を限定せず一括採用します。能力や適性に応じ、後から部署を割り振った方が失敗がないからです。

 

その際、客観的な事実を示すSPIが役立ちます。「能力を活かせる部署」「適性のある仕事」を判断しやすく、主観に頼ることなく公平な割り振りができます。

 

なお、近年増加傾向にある「職種別採用」「コース別採用」の企業においても、SPIは効果を発揮します。チーム編成や具体的な業務の割り振りには、能力・適性の判断が欠かせません。SPIを参照することで、人材を適材適所で活用できます。

入社後の教育指針の参考にする

新入社員は「いかに短期間で実務レベルに引き上げられるか」が勝負所です。入社後の教育は確実に効果が出るものでなければなりません。SPIは一人ひとりにあった教育指針の策定に役立ちます。

 

社員教育には個性に応じた対応が必要です。一律の教育で全員が同じように伸びるわけではありません。SPIの結果からは、「優れた能力」「不足している能力」を端的に掴み取れます。個々の「不足している能力」にアプローチすることで、一人ひとりの苦手を克服できます。

 

個性に対応するうちに人材育成のモデルパターンが蓄積され、社員教育全体の質が大きく向上することも期待できます。

自社に適合する人物の基準をつくる

SPIを長年利用している企業は、自社に適合する人物の基準をつくれます。社員のSPI報告書と会社への貢献度を対照することで、能力検査・性格検査の結果と貢献度との相関が明らかになります。

 

観測を続ければ、SPIの結果のみで自社への適合をはかれるようになるでしょう。採否の判断をより単純化できます。

 

なお相関はサンプルが少ないと導けません。長期にわたり観測を続ける必要があります。

SPIの応募者にとってのメリット

 

企業に客観的に評価してもらえる

SPIを受けると、能力や性格が客観的な数値で現れます。ESや面接だけを評価基準に据えられると、感情が判断に介入する恐れがあります。

 

本来、主観的な判断はフェアではありません。客観的な評価ができるSPIを利用することで、採用担当者の主観に左右されず、採否を公平に判断してもらえます。

自分が強化すべきポイントを掴める

SPIを受けると「できなかった問題」「苦手な問題」を把握できます。実際に受検した手応えをもとに、就労までに対策を講じられます。

 

たとえば数的処理の苦手を実感した場合、中学や高校の教科書で基礎数学を復習すると良いでしょう。苦手分野を克服しておけば、就労後の苦労を軽減できます。

 

大切なのは「SPIそのものを復習する」のではなく、強化すべきポイントを認識し克服する姿勢です。入社後の業務と結びつけ、「今獲得するべき力」を明確にしましょう。

合わない企業を避けられる

就活生は選考を受ける企業の特徴や社風を研究し、「求められる人物像」を想定した上でESや面接に臨む傾向があります。

 

その結果「本来自分に合わない会社」に入社する恐れがあります。合わない会社で働くのは自然ではありません。勤めているうちに違和感が広がり、早期離職に繋がるでしょう。

 

SPIを通した選考ならば、合わない会社には受かりません。選考に通るのは、あなたの能力と人柄を受け入れた企業のみです。SPIは企業とあなたをマッチングする役割を果たします。

SPIを受検する4つの方法

テストセンターで受検する

<テストセンターでの受検の流れ>

①選考を受ける企業から「テストセンターでのSPI受検」をメールで依頼される

②Webで予約する

③自宅で性格検査を受検

④予約日に実際の会場またはオンラインで能力検査を受検

※会場設置都市・・・札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡

SPIを主催するリクルートMSは、SPI用のテストセンターを全国に設置しています。企業からテストセンターでの受検依頼をメールで受け取ると、受検日を予約できる仕組みです。

 

会場は各地方の主要都市に設けられており、新卒採用のピーク時には臨時会場が追加されます。2022年からはオンライン会場も新設され、会場が近くにない場合も自宅でテストセンター方式の受検が可能になりました。

 

テストセンターでの受検結果は複数の企業に利用可能です。「前回結果の送信」を選択することで、その都度受検しなくても最新の結果を企業に送信できます。結果は最終の受検日から一年間有効です。

 

自宅からパソコンで受検する(Webテスティング)

テストセンター方式のオンライン受検とは別に、「Webテスティング」と呼ばれる方式もあります。自宅や大学などネット環境のあるパソコンからSPIを受検します。デバイスにはパソコンが指定され、スマートフォンは対象外、タブレットも非推奨です。

 

Webテスティングの最大の特徴は、企業から指定された期間内ならいつでも受検可能な点です。忙しい就活生にとってメリットの多い方式だと言えるでしょう。回答を中断後に受検を再開した場合には異なる問題が出題されるなど、不正対策も徹底しています。

 

応募先企業のパソコンで受検する(インハウスCBT)

応募先の企業に出向き、用意されたパソコンで受検する「インハウスCBT」方式を採用する企業もあります。面接の前にSPI試験を行うよう設定すれば、選考期間を大幅に短縮できます。企業にとってメリットが大きい方式だと言えるでしょう。採用担当者の監視下で試験を進めるため、不正防止にも効果的です。

 

ただし、同時受検する人数分のパソコンが必要になるため、備品の状況によってはインハウスCBTを導入できない企業もあります。

応募先企業の指定会場で手書き受検する(ペーパーテスティング)

SPIをマークシートで実施する企業もあります。用意した会場に複数の応募者を集め、一斉にテストを行う方式です。「ペーパーテスティング」と呼ばれ、パソコン以外で行われる唯一の試験です。

 

ペーパーテスティングは受検者にとってメリットがあります。問題が冊子で配られるため、全体を見渡し時間配分を決められます。解く順番も自由です。大学受検を経験した就活生にとっては、馴染がある形式なのも良い点です。

SPIの試験内容は大きく2つに分類される

SPI試験は「能力検査」「性格検査」に分けられます。それぞれを指定の時間内に解き、両方の結果を合わせて企業に伝えられます。テストセンターでは性格検査を自宅であらかじめ受け、後日予約した日に能力検査を受ける形です。その他の方式では、通常両検査を同日に行います。

言語分野と非言語分野に分かれる「能力検査」

能力検査では応募者の知的能力をはかります。知的能力には理解力や論理的思考力、表現力、新たな知識を習得する学習能力などが含まれます。これらの能力は社会で働く上で不可欠です。SPIでは「言語分野」「非言語分野」の問題を通し、企業が求める能力を満たすか判定します。

言語分野

言語分野では熟語の成り立ちや長文読解など、国語の基礎力を問う問題が出題されます。仕事では相手の言っていることを端的に理解し実行する力、自分の意見を論理的に伝える力が必須です。文章の要旨理解や語彙力に重点を置くことで、社会で求められる力が備わっているか確認します。

 

出題内容は難しくないものの、長文の要旨を端的に掴む訓練が必要です。日頃から、流れや結論を意識しながら文章を読むよう心がけましょう。

 

非言語分野

非言語分野では中学〜高校程度の基礎的な数学力を問う問題が出題されます。仕事で突き当たる課題の解決や、新たな知識の習得には論理的思考力が欠かせません。情報の分析・推論には数学的な思考力も必要です。円滑に仕事をこなす力があることを、数学や論理の問題を通して確認します。

 

問題数が多いため、数学を解き慣れていないと難しく感じるかもしれません。あらかじめ公式や解法パターンを確認し、頭に入れておきましょう。

 

英語能力検査・構造的把握検査が別に課されることも

能力検査にはテストセンター方式(※注)のオプションで「英語能力検査」「構造的把握検査」が設けられています。選考を受ける企業によっては、これらの検査の受検が指定されることもあります。

 

英語能力検査を課すのは、主に入社後の業務で英語を使用する企業です。グローバル企業や航空会社など比較的大企業が多い傾向があります。大学受検レベルのため、高校範囲の復習が必須です。自信がない人は、長文読解に慣れておきましょう。

 

構造的把握検査は物事の共通性や関係性を捉える試験です。主に文章構造に関する問題が出題されます。コンサルティングファームや総合商社など、問題解決能力や論理的思考力を強く要求される業界で使用されます。全体から論理を読み解く問題が多く、見慣れていないと解きづらさを感じます。練習問題に多くあたりましょう。

 

※注)英語能力検査は「ペーパーテスティング」でも実施されることがあります。

 

応募者の「人となり」を読み取る「性格検査」

性格検査では日頃の行動や考え方を尋ねる問題を重ね、価値観や人間性をあぶり出します。およそ300問の回答から共通性を分析し、数値やグラフで傾向を示します。

 

価値観や人間性が分かれば、仕事への取り組み方も予測できます。課題への対処や人との接し方、ビジョンの描き方などは価値観や人間性に大きく影響されるからです。社風への適合も判断しやすくなるでしょう。性格検査の結果を参照することで、企業は「自社に真に合う人材」を見つけ出せるのです。

 

応募者にとって大切なのは、性格検査を素直に受けることです。対策をし、企業に合った回答を見つける必要はありません。性格検査はあなたと企業のマッチングツールだと考えましょう。

 

【能力検査分野別】SPI試験の例題

言語分野

【言語例題①】二語の関係

最初に示された二語の関係を考えて、同じ関係のものを選びなさい。

猜疑さいぎ怪訝けげん

ア 被告:原告

イ 決断:決心 

ウ 区分:分類

 

<選択肢>

A. アだけ
B. イだけ
C. ウだけ
D. アとイ
E. アとウ
F. イとウ

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【言語例題②】語句の意味

下線部の言葉と、意味が合致するものを1つ選びなさい。

ある気持ちをしきりに起こさせる

 

<選択肢>

A. そそり立てる
B. 呼び水になる
C. 糸を引く
D. 手をまわす
E. 水を向ける

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【言語例題③】語句の用法

下線部の語が最も近い意味で使われているものを1つ選びなさい。

相手の機嫌をとる

 

<選択肢>

A. チームの指揮をとる
B. 顔写真をとる
C. 獲物をとる
D. 場所をとる家具
E. 釣り合いをとる

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言語分野にはこのように語彙力を確かめる問題が頻出します。文章を読み書きする習慣をつけ、多くの日本語に触れておきましょう。

非言語分野

【非言語例題①】推論

T君は野球を観戦しに来た。野球の球団GとHが試合をし、6回後半が終了した時点でHが2点リードしたところまで観て、急用のため帰った。後日、同じ試合を最後まで観ていたP、Q、Rから情報を聞いた。

P Gは7回以降に5得点した。

Q Gは試合に勝った。

R Gは7回以降に3得点以上した。

全員が本当のことを言っているとは限らない。そこで、以下の推論がなされた。次のうち正しいものを一つ選びなさい。

 

<選択肢>

A. Pが正しければQは必ず正しい。
B. Qが正しければRは必ず正しい。
C. Rが正しければPは必ず正しい。

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【非言語例題②】速度算

子は2.4km/時、母は3.2km/時で歩くものとする。子が家を出発した5分後に母が子の忘れ物に気が付き、追って家を出発した。母が子に追いつくのは何分後か求めよ。ただし、必要な時は、最後に小数点第3位以下を四捨五入すること。

 

<選択肢>

A. 12分
B. 15分
C. 20分
D. 25分

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【非言語例題③】位置関係

P、Q、Rの3人が、正六角形の頂点にある6つの席のいずれかに内側を向いて座っている。各自の座り方について次のことが分かっている。

SPI非言語問題「位置関係」の例題画像

Ⅰ Pの両隣は空席である。

Ⅱ Qの左隣には人が座っていて、右隣は空席である。

Ⅲ Rは3か4番目の席に座っている。

Pが座る位置として可能性のある席は何番の席か。

 

<選択肢>
A. 2
B. 6
C. 1か2
D. 1か6
E. 2か6
F. 1か2か6

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非言語問題では、中学レベルの問題が出題されます。しかし、公式や解き方を理解していないと解けない問題が多いです。出題範囲も幅広いため事前の対策は必ず行いましょう。

英語分野

【英語例題①】同意語

次の単語と最も意味が近い語を,AからEまでの中から一つ選びなさい。

  • validity
<選択肢>
A. effectiveness
B. intellect
C. beverage
D. uselessness
E. likelihood

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【英語例題②】反意語

次の単語と反対の意味の語を、AからEまでの中から一つ選びなさい。

  • conservative

 

<選択肢>

A. traditional
B. periodic
C. fantastic
D. peculiar
E. progressive

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【英語例題③】空欄補充

文中の(     )に入る語として最も適切なものを、AからEまでの中から1つ選びなさい.

  • 彼女は貸し切り馬車を当日にキャンセルしたので違約金が発生した。

She had to pay a penalty ( ) due to cancelling the private carriage on the scheduled day.

<選択肢>

A. cost
B. deposit
C. duty
D. fee
E. money

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英語能力試験では、高校レベルの単語が頻出します。大学受検で学んだ知識を再確認しましょう。単語を覚え直す際は、類義語や対義語も関連付けるのがおすすめです。

失敗しないSPIの対策ポイント

早めに対策を始め余裕を持つ

SPI対策はできるだけ早めに行うべきです。一般的に対策に必要な時間は30時間と言われています。しかし際立った苦手があり数学や国語を一から復習しなければならない場合は、到底時間が足りません。自分に足りない要素があれば、時期を問わずに学習を始めましょう。

 

就活中は時間に追われます。説明会の参加やESの作成、大学の勉強やアルバイトなど予定が盛りだくさんです。その中で、勉強の時間を潤沢に確保するのは容易ではありません。SPIの勉強には余裕のあるスケジューリングが大切です。

企業ごとの指定方式を把握する

SPIは受検方式によって出題範囲が異なります。例えば「文の並び替え」や「空欄補充」はテストセンターでは出題されるものの、他の方式では扱われません。

 

違いをあらかじめ理解していないと、テストを前に戸惑うことになりかねません。試験対策も円滑にできないでしょう。「選考を受ける企業ごとの指定方式」「受検方式ごとの出題範囲」を入念に確認する必要があります。

SPI対策問題集を解いて慣らす

SPIの対策問題集はさまざまな出版社から発行されています。近年は当サイトのような会員制Webサービスも増えており、基礎定着から実践向けまで幅広いレベルをカバーできます。

 

SPIの問題には独特の癖があります。特に問題数の多い分野は普段から解き慣れていないと対応が難しく、高得点を望めません。問題に慣れておくほど有利です。

 

まずは無料のサイトで勉強を始め、苦手分野を発見した上で問題集や有料のWebサービスに挑戦すると効率的に進められます。

SPIに関するよくある質問

SPIに必要な勉強時間は?

SPIは30時間の勉強で7割程度の得点が期待できると言われています。しかしこれはあくまでも基準です。

 

実際は企業ごとに必要な点数が異なります。7割の成績で十分と考えず、できるだけ高得点をとれるよう、十分な学習時間を確保するべきです。

 

また国語や数学に苦手分野がある人も、長い時間を充てる必要があります。まずは練習問題に取り組み、現在の状態を確認しましょう。

 

SPIなどの適性検査に落ちる人の特徴は?

適性検査に落ちる人は、「能力検査」「性格検査」のいずれか(または両方)に問題があります。

 

能力検査で落ちる人の多くは、対策の不十分さが原因です。「苦手分野を克服できない」「問題に慣れずに速く解けない」「問題形式の理解に時間がかかる」など、対策すれば済む問題を解決できていません。対策問題集などで十分に問題に慣れる必要があります。

 

性格検査が原因になる人は、回答に矛盾があるケースが多く見られます。検査全体を通して、受検者の性格は一貫していなければなりません。例えば前の設問で社交的な姿勢を示したにも関わらず、後の質問で内向的な特徴を示したら、性格がバラバラです。回答に軸が感じられず、「本当のあなた」を判断できないでしょう。

 

なお、性格検査で「極端な回答」をした結果落とされた場合は、より常識ある方向に回答を見直せば受かる確率が上がります。

なぜ「SPIは意味ない」と考える人がいる?

「SPIは意味がない」と言われるのは、選考に影響しない可能性があるためです。SPIの活用方法は企業によって異なります。面接の補助程度にしか扱わない企業も少なくありません。受検する意義を問う就活生がいても不思議はありません。

 

SPIは選考だけに利用するツールではありません。企業の人事戦略にも大きな役割を果たします。特に配置決めや教育方針の策定には、SPIの客観的なデータが有効です。今意味がなくても、将来の社会生活に大きなメリットをもたらす可能性があります。

SPIは単なる選考ツールではない!真剣に向き合おう

SPIは選考だけを左右するツールではありません。能力や適性を的確に伝える資料として、内定確定後にも広く利用されます。

 

企業はSPIの結果を参考にしながら、新入社員を最大限に活かす努力をします。自分に合った部署で精一杯力を発揮できるのは、SPIの恩恵もあるのです。

 

SPIは社会人生活の円滑なスタートに結びつきます。対策を重ねることで、仕事に必要な能力の向上や、苦手の克服にも繋がります。無駄だと考えず、真剣に取り組みましょう。

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Yuka

編集者

Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

gen

監修者

gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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