
適性検査と言えばSPIが有名ですが、近年CUBICを導入する企業が増えてきています。診断の信頼性が高く、「信頼係数」という独自の計測結果で回答の矛盾を浮き彫りにできるのが特徴です。
しかし、見慣れない名前のため、「どんな試験なの?」「どんな企業で導入されてるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、CUBIC適性検査を導入している企業や検査の難易度、おすすめの勉強方法を解説します。他の適性検査との違いも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
| 検査の種類 | 詳細 |
| 適性検査 | 受験者の性格を知るために行われる |
| 基礎能力検査 | 以下の5科目・7種類の検査で学力を測る
・言語(語句の意味、文章作成、内容把握など) ・数理(四則演算、単位変換、資料の読み取りなど) ・図形(図形の把握、図形の分割、構成など) ・論理(推理力、論理的思考力など) ・英語(英単語、熟語の読解力、長文読解力など) |
選考で用いられるCUBIC適性検査のほとんどが、「適性検査」と「基礎能力検査」の2種類で実施されます。
適性検査では性格を測るための質問が行われ、正直に答えていくことで具体的な考え方や価値観を示すことができます。
一方、基礎学力検査には「言語・数理・図形・論理・英語」の5科目が含まれていますが、そのうち数理・図形・論理はいずれも非言語(計数)系の科目です。そのため、非言語能力を重視する企業で実施されやすい傾向にあります。
これらの2つの検査から性格と基礎能力が判断され、それをもとに選考が進められることとなります。
| 科目 | タイプ | 試験の所要時間 |
| 言語 | 基礎 | 4〜10分 |
| 応用 | 10分 | |
| 総合 | 5分 | |
| 数理 | 基礎 | 18〜20分 |
| 応用 | 22〜40分 | |
| 総合 | 15分 | |
| 図形 | 基礎 | 8〜10分 |
| 応用 | 10〜15分 | |
| 総合 | 5分 | |
| 論理 | 基礎 | 25分 |
| 応用 | 25〜40分 | |
| 総合 | 15分 | |
| 英語 | 基礎 | 10〜15分 |
| 応用 | 15分 |
CUBICの能力検査では、1科目20問の合計100問を解くことになります。科目数が多いことから対策が必要な範囲も広く、まんべんなく完成度を高めなければなりません。
要点だけを押さえておきたい方でも15時間、じっくり対策したい方は60時間は勉強時間を確保するべきです。
また、各科目には基礎・応用・総合といった段階的なレベルがあり、企業が選択した難易度で出題されます。あらかじめ志望企業で実施される問題レベルを把握しておき、それに合った対策をすることが重要です。
「就活の適性検査」と聞くと難易度の高い問題を想像するかもしれません。しかし、CUBICは問題1つ1つの難易度はそれほど高くなく、中学~高校までの知識だけで解けるレベルとなっています。
高度な計算や知識は必要なく、思考力や判断力があれば正答することができます。しかし、問題の範囲の広さや時間制限があることから、思うようなパフォーマンスを発揮できない方も多いです。
そのため、「簡単そう」と油断せず、しっかりを対策を立てておかなければ満足な点数を取ることはできないでしょう。
| 株式会社ダスキン
(サービス業) |
株式会社地元新聞社
(広告業) |
平松公認会計士事務所
(サービス業) |
| (医)桑原産婦人科医院
(医療) |
三洋鋼材㈱
(鋼材販売・加工) |
㈱フォアライフ・シティ
(不動産業) |
| ㈱IAO竹田設計
(建築設計) |
㈱日本発破技研
(土木工事業) |
神戸化成㈱
(食品製造業) |
| 大同電気㈱
(建設業) |
ぐっどケア㈲
(福祉関係) |
前田運送㈱
(運送・倉庫業) |
出典:CUBIC適性検査
CUBICは有名企業をはじめ、約5,950社以上で導入されている適性検査です。
ペーパーテストとWebテストの2形式に対応しており、組織の採用・配置に利用されています。大企業から中小企業まで幅広く採用されている適性検査です。
SPIほどの実施数はありませんが、30年以上の歴史を誇る適性検査のため、老舗企業でも採用されている可能性があります。
清掃会社や新聞社・会計事務所・税理士事務所・病院など、業種を問わず幅広く導入されています。
| 選ばれる理由 | 詳細 |
| 結果が出るまでの時間が早い | 最短で当日、遅くとも翌営業日に通知 |
| 検査費用が安い | 採用適性検査
1人あたり2,200円〜 |
| 導入が簡単 | Webテスト・ペーパーテストから選べる |
| 信頼性が高い | 質問に複数の判別要素が散りばめられており、他の適性検査よりも信頼性が高く嘘を見抜きやすい |
| 検査結果が見やすい | 診断結果の出力結果の視認性が良い |
数ある適性検査の中で、企業がCUBICを選んでいる理由は上記の5つが挙げられます。
CUBICは、採用における強力な分析ツールとなるため、企業の人事担当者から人気です。
独自の信頼係数によって回答者の嘘を見抜きやすく、採用しても良い人材なのかを判断するのに役立っています。
CUBICの言語では、語句の意味や用法、文章の入れ替え・読み取りといった総合的な言語能力を測る問題が出題されます。
単純な語彙力を問う問題もあり、事前知識が物を言う科目です。
言語問題では、少し難しい言い回しがあっても、頭の中で読んでみるとなんとなく意味が理解できる場合も多いです。字面だけで捉えるのではなく、実際に読むイメージをしながら解いていくのがおすすめです。
数理科目では、単純な計算問題に加え、文章やデータを読み取って数値を導く問題も出題されます。難しい計算は必要ありませんが、割合やパーセンテージなどに関する基礎レベルの公式は必須です。
また、文章やデータを読み取る問題では、情報の取捨選択が大切です。解答に必要な数値はごく一部であることが多いため、関係ない数値を読み飛ばす力が求められます。
図形問題は、立体・平面図形に対して様々な操作を行う場合に関する問題が出題されます。展開図や構成といった空間把握的なものだけでなく、図形の変化のパターンを推測するものも含まれます。
一見すると直感的な問題ですが、いずれも論理立てて考えれば必ず正解が見つかる内容です。「なんとなく」で選ばず、「なぜこれだと思うのか」を考えながら解くようにしましょう。
【例題】
ある暗号で「K5N4」が「パリ」、「J3G1A3」が「ぶどう」を表すとき、「子供」を表すのは次のうちどれか。
引用:CUBIC完全攻略サイト
論理は推察・思考能力を測る様々な問題が出題される科目です。暗号や規則性のある並びを読み解く問題や、順序・順番の状況を文章から整理する問題などが含まれます。
問題ごとに状況や条件を整理する必要があるため、決まった解き方がなく、苦戦する方も多いでしょう。最初に見た時のひらめきも大切なので、手掛かりが見つけられそうにない時には長考せず、飛ばすことも検討するべき科目です。
【例題】
以下の空欄にあてはまる、最も適切なものはどれか。
Mike often goes to the school library in the morning 【 】 to do research for his assignments.
引用:CUBIC完全攻略サイト
英語では、英単語・熟語の語彙力と、長文読解力を問う問題が出題されます。比較的癖がなく、十分な英語力があれば安定して高得点を狙える科目です。
難解な語句はあまり出題されず、意味を知らなくても単語・熟語の構成からある程度推測できる場合もあります。
ただし、長文読解の問題は時間がかかるため、問題に関係なさそうな記述は読み飛ばすなどの工夫が必要です。
| おすすめの参考書 兼 問題集 |
これが本当のWebテストだ!(3) 2028年度版 【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL編】 |
| 【発売日】
2026年01月21日 【定価】 1,650円(本体1,500円) 【特徴】 ・最新の試験問題を掲載 ・より短時間で正解に辿り着くための解法が見つかる ・模擬テスト付きで実践形式で対策できる ・電子書籍版もアリ |
出典:Amazon
まずはCUBICに特化した参考書を購入しましょう。「これが本当のWebテストだ!(3)」は、その他の適性検査でも高品質の参考書を出版しているシリーズのため、おすすめの1冊です。
参考書を使い、CUBICの難易度や出題傾向を掴みましょう。
基本的には参考書1冊だけを繰り返し練習しましょう。この1冊を完全に理解できれば、CUBICの内容を網羅できます。
現状、CUBICを勉強できる書籍は上記以外にほとんど無く、Webサイトでいくつか練習問題を解ける程度となっています。
また、1冊の内容を全て理解していれば、SPIのWEBテスティング・TAP・CABといった他の適性検査の対策にも繋がります。他の選考でそれらの適性検査を受けることになっても安心です。
CUBICで高得点を狙うには、正確性とスピードのバランスが重要です。例えば、20問を20分で解くとなると、1問あたり1分しかかけられません。
問題の傾向を掴み、ある程度内容を理解してきたら時間配分を意識してみましょう。
ただなんとなく模擬試験を解くのと、時間内に全てを解き終えるように模擬試験に挑戦するのとでは、効率が大きく変わってきます。
また、どうしても解けない問題は「飛ばして次の問題へ進む」という割り切りも重要です。
CUBICは言語・数理・図形・論理・英語と試験範囲が幅広いのが特徴です。しかし、「自分は文系だから数理は捨てる」といった対策はおすすめできません。
苦手分野があると集中力やモチベーションに悪影響を及ぼす可能性があります。問題集や模試を解いてみて、解けなかった問題だけを重点的に復習しましょう。
自信を持って正解できる問題は週に1回、月に1回ほど復習すれば効率的です。
採用適性検査は受検者の性格や人間性を診断する検査です。「意欲」「協調性」「価値観」といった内面を把握できます。
一般的な平均値と比較できるので、一部の数値が大きく欠損している受検者がいればその時点で足切りができます。
「嘘をつけば乗り切れるのではないか?」と思うかもしれませんが、問題の中で矛盾が生じていないかを分析されているので、虚偽の回答で検査を通過するのは厳しいでしょう。
基礎能力検査は、5科目・7種類のバージョンの検査で学力を測ります。中学卒業レベルから大学卒業レベルまで幅広く設定可能で、受検者の属性に応じて問題が出題されます。
性格・人間性をチェックするための採用適性検査とセットで実施されることが多く、性格と学力をチェックされます。
CUBICの勉強はこの検査を中心に行うことになるでしょう。
性格を知るための採用適性検査と、学力を測る基礎能力検査がセットになった検査です。
基本的に対策すべきことは変わりませんが、パソコンを使って検査を行うので、普段パソコンを使わない方はキーボードやマウス操作に慣れておいた方が良いでしょう。
病院や介護施設など、医療・介護事業者で用いられる適性検査がC-Medicalです。
近年、人材不足により医療機関や介護施設の閉鎖・規模縮小が多く見受けられるため、2010年に開発されました。
医療・介護業界を支えるという強いモチベーションを持つ応募者を見分けるのに役立つ検査です。
質問からストレス耐性(精神面の強さ)も測れるので、忍耐力が重要な医療・介護業界で重宝されます。
一般常識と時事問題は、採用試験を補完する判断材料として使われます。20問の問題を10分で解くことになるため、1問あたり30秒しか回答時間がありません。
社会人としての常識を持ち合わせているか、普段から社会に関心を持ってニュースを見ているかが問われます。
なお、検査は紙媒体で、結果は翌日までに返却されます。
CUBIC適性検査は、大手・中小を問わず幅広いの企業が導入している信頼性の高い適性検査です。性格や基礎能力を総合的に評価し、「嘘を見抜く力」が大きな強みとなっています。
難易度は中高生レベルですが、出題範囲が広いため、しっかりと事前準備が必要です。
参考書や問題集を活用し、時間配分にも注意しながら模擬試験を重ねましょう。苦手分野をなくすことで、自信を持って本番に臨めます。焦らず丁寧に対策し、志望企業の選考突破を目指しましょう。
編集者Yuka
監修者gen