SPI代行で内定取り消し!?バレる理由と知られざるリスクを解説!
目次
SPI を代行してもらうとバレる?
SPIを代わりに友人に解いてもらったり、SPI代行サービスを使うことを検討している人もいるかもしれません。しかし、SPIの代行は、バレる可能性が非常に高いです。
最近のSPIは「本人確認」の精度が上がっており、IPアドレス・Webカメラ・再試験などによって厳しくチェックされ、代行はどんどん困難になっています。
特に企業側は、SPIの結果と面接時の言動・雰囲気の違いを見て、違和感を感じると不正を疑います。
バレた場合は、内定取り消しや就活全体に影響が及ぶ可能性もあるため、安易に代行を頼むのは極めて危険です。
SPIの代行は絶対に避け、正攻法で突破できるよう自身で対策に取り組みましょう。
SPI代行に用いられる手段
業者に頼む
- 遠隔型…IDとパスワードを渡して遠隔で受検してもらう
- 出張型…どこかの場所で目の前で受検してもらう
インターネットやSNSで「SPI 代行」と検索すると、SPIを代行してくれるサービスや業者が多くヒットします。代行にも種類があり、主に「遠隔型」と「出張型」の2パターンが存在します。
基本的には「遠隔型」を実施している業者が大半で、1社あたり〇〇円や試験形式によって〇〇円と設定されていることが多いようです。
一方、出張型の場合は、指定した場所に来てもらい、そこで受検してもらうことになるため、遠隔型に比べて手間がかかります。そのため、料金も倍近くになります。
友人や知り合いに頼む
業者に依頼する以外に、友人や知り合いにSPIを代理で解いてもらう方法があります。ただし、この方法も企業から見れば明確な不正行為です。
また、バレてしまった時に頼んだ相手にも迷惑をかけてしまう可能性があり、人間関係のトラブルに発展することも考えられます。手軽に見える手段ですが、バレた場合のリスクを考えると安易に頼むべきではありません。
SPIを代行してもらうことのリスク
- 業者に頼む場合は費用がかかる
- 必ず合格するとは限らない
- 入社後にバレることもある
- バレるかもしれないという不安感に襲われる
- 信頼度の高い代行を選ぶのは難しい
SPIを友人や業者に代行してもらうのは一見、便利な裏ワザのように感じるかもしれません。しかし、その裏には大きなリスクが潜んでいます。
ここでは、代行によって引き起こされる可能性のある主な問題を解説します。
業者に頼む場合は費用がかかる
SPIを業者に代行してもらう場合、多くは有料サービスとなり、依頼するには数千円から高額なもので数万円の費用がかかります。
「高得点保証」や「志望企業対策込み」などのオプションがある一方で、その結果が必ず選考通過につながるわけではないため、費用対効果は不透明です。
信頼性が不明な業者にお金を払うことは、リスクの高い投資とも言えます。特に学生の場合、金銭的な負担にもなります。
また、支払い後に連絡が取れなくなる詐欺まがいのトラブルも実際に報告されているため、安心して利用できるとは限りません。
必ず合格するとは限らない
たとえプロの代行者がSPIで高得点を取ってくれたとしても、それが選考通過につながるとは限りません。
企業ごとにSPIの通過基準は異なり、単純な点数だけではなく、性格診断や受検時のバランスも見られています。
また、企業によっては独自の選考基準を設けている場合があり、SPIの得点が高すぎることで逆に違和感を与えるケースもあります。
代行を使って高得点を取ったとしても、志望企業がそれを「優秀」と捉えるとは限らず、通過しないことも十分にあり得るのです。
そのため、「代行してもらう=合格ではない」ということを理解しておきましょう。
入社後にバレることもある
一部の企業では、入社後に改めて適性検査や研修用のテストを実施することがあります。
その際、内定前に受けたSPIと明らかに異なる結果が出た場合、不正受検が疑われる可能性があります。
特に性格診断の結果に大きな差があれば、本人が受けたのではないと判断されるかもしれません。最悪の場合、内定取り消しや試用期間中での解雇につながるケースも考えられます。
入社後にバレると、就職先での信頼を一気に失うだけでなく、再就職にも悪影響が出るおそれがあるため、非常にリスクが高い行為です。
バレるかもしれないという不安感に襲われる
たとえ代行が成功し、選考を通過したとしても「バレるかもしれない」という不安はずっとつきまといます。
SPIはあくまで最初のハードルであり、その後も面接・グループディスカッション・最終面接・内定後研修など、チェックされる機会は数多くあります。
そのたびに「この人SPIで高評価だったのに…」と疑問を持たれることにおびえ、安心して就活や仕事に臨めなくなる可能性も考えられるでしょう。
就活の期間中はただでさえ精神的なストレスが大きくなるため、バレるかもしれないという不安が重なるのは多大なストレスになるはずです。
信頼度の高い代行を選ぶのは難しい
インターネット上には「SPI代行」と称する業者が数多く存在しますが、その中から本当に信頼できる業者を見極めるのは非常に困難です。
実績や口コミが少なかったり、個人運営で運用実態が不明だったりするケースも多いです。
また、個人情報の流出や悪用といったリスクもゼロではありません。代行を使うことでSPIに合格できたとしても、その裏で情報を抜かれたり、別の詐欺に巻き込まれたりする危険性もあります。
代行がバレてしまったらどうなる?
- 不合格が確定する
- 他の会社でも就職できない可能性がある
- 大学の後輩に影響が出る
- 逮捕されてしまうこともある
不合格が確定する
SPIの代行がバレた場合、その時点で企業からの信頼を完全に失ってしまいます。選考過程において不正行為が発覚すると、企業はその応募者を即座に選考対象から除外し、不合格とするのが一般的です。
企業側は、SPIの結果を正当な能力の指標として重視しているため、その信用性を損なう行為は極めて重大なルール違反と見なされます。一度不正が発覚すれば、どんなに他の評価が良くても挽回は困難です。
企業は不正に対して非常に厳しく対応しており、今後その企業で働く可能性はゼロになると考えた方が良いでしょう。
他の会社でも就職できない可能性がある
SPIの代行が発覚すると、その情報が他の企業にも伝わる可能性があります。
特に、大手企業やSPIを提供するテストセンターを通して試験を受けた場合、不正行為は記録として残されることがあり、同じシステムを利用している他の企業にも共有されることがあります。
結果として、応募先の企業だけではなく他社の選考にも影響が及ぶリスクが生じます。就職活動においては、企業間の情報連携や裏でのチェック体制も存在しているため、「バレなければ大丈夫」という考えは非常に危険です。
最悪の場合、複数の企業で不合格になり、就職活動自体が困難になる可能性も否定できません。
大学の後輩に影響が出る
SPIで不正行為を行った場合、その影響は個人にとどまらず、所属している大学全体にまで広がることがあります。
企業によっては、「この大学からの応募者に不正があった」として、今後その大学出身者の選考を厳しくしたり、推薦枠を取り消したりする可能性もあります。
特に推薦制度を利用する場合、不正の前例があると「この大学は信用できない」と判断されやすく、後輩の進路やチャンスを奪ってしまうことにもなりかねません。
自身の行動が、思わぬところで周囲に大きな影響を与えるという意識を持つことが大切です。不正は自分一人の問題では済まないということを覚えておきましょう。
逮捕されてしまうことも
SPIを代行すると、最悪のケースでは刑事事件に発展することがあります。
実際に2022年には多くの学生の代行受検をしていた男性が私電磁的記録不正作出及び同供用罪(刑法161条の2第1項・3項)の疑いで逮捕され、依頼した学生も共犯の容疑で書類送検されています。
たとえ軽い気持ちで依頼したとしても、SPIを他人に受けてもらうことは重大な違法行為です。
また、逮捕や書類送検となれば、前科がついたり、就職どころか今後の人生に深刻な影響を与えることになります。軽はずみな選択が大きな代償を生んでしまうことを理解ておきましょう。
なぜ代行がバレるの?
面接時にボロが出る
SPIの結果と実際の人物像にズレがあると、面接の段階で「何かおかしい」と勘付かれることがあります。
SPIの性格診断の結果では「リーダータイプ」と出ているのに、面接では雰囲気が全く異なると、面接官は違和感を抱くでしょう。
特にSPI性格検査は、企業が「この人が組織に合うか」を判断する大切な指標のひとつです。
受検結果と面接での受け答えや雰囲気が大きく異なる場合、代行が疑われる可能性が高いでしょう。
仮に証拠がなくても「不自然な人物」という印象を持たれるだけで、選考が不利に働くことがあります。
代行業者が摘発される
SPI代行を行っている業者が警察に摘発された場合、その業者の顧客リストから依頼者の個人情報が発覚し、不正が明るみに出るケースがあります。
業者が摘発されると、その時点で依頼者は「不正行為に関与した人物」として企業や大学に通知されるリスクがあります。また、テスト提供会社や採用側企業も協力して調査を行うため、逃れるのは非常に困難です。
代行を依頼したこと自体が「犯罪行為への加担」と見なされるため、たとえ一度はバレずに通っても、後から発覚して処分を受ける可能性は十分にあります。
SPIを正攻法で突破するための対策法
- 出題範囲と形式の把握
- 問題集を1冊マスターする
- 言語・非言語のパターン慣れ
- 模擬テストやアプリを活用する
- 性格検査は正直に、一貫性を持って回答する
まずは出題範囲と形式を把握する
SPI対策の第一歩は、試験の出題範囲と形式を正しく理解することです。SPIは大きく分けて「言語(国語)」「非言語(数学的思考)」「性格検査」の3つで構成されています。
出題形式はテストセンター方式、自宅受検方式、企業内での受検などがあり、それぞれ時間配分や問題の傾向に違いがあります。
まずは自分がどの方式で受けるのかを確認し、それに合わせた準備をすることが大切です。
全体像を把握せずにいきなり問題演習に取りかかっても、非効率になる場合があります。効率的に対策を進めるためにも、最初に試験の基本構成とルールを把握しましょう。
問題集1冊をマスターする
SPI対策では、問題集を「量より質」で活用するのが効果的です。複数の問題集に手を出すよりも、1冊を何度も繰り返し解いて、内容を完全に理解する方が定着率は高くなります。
初めて解くときは時間を気にせず、解説をじっくり読み込むことが重要です。2周目以降は制限時間を意識して取り組むと、実践的な力も養われます。間違えた問題はノートにまとめて復習し、弱点を可視化するとさらに効果的です。
「何度も解く=慣れる」ことで、テスト本番でも落ち着いて対応できるようになります。基礎を固めるには、1冊を完璧に仕上げるのが最も近道です。
言語・非言語は「パターン慣れ」がカギ
SPIの言語・非言語問題は「パターンを覚えること」が得点アップの鍵です。
たとえば、言語では「同義語・対義語」「文の並び替え」や、非言語では「表やグラフの読み取り」「損益計算」「確率」など、出題されるテーマにはある程度の型があります。
これらの問題に数多く触れていくうちに「これはこの解き方でいける」と反射的に分かるようになります。
特に非言語は、数学が苦手な人にとっては慣れないうちは苦戦しがちですが、何度もパターンを解いていくことで解法のコツが掴めてきます。
苦手意識を持たず、「慣れ」でパターンを掴んで解けるようになると非常に効率的です。
模擬テストやアプリを活用して本番慣れする
実戦感覚を養うためには、模擬テストやSPI対策アプリの活用が有効です。
特にSPIは制限時間が厳しく、スピード感が求められる試験なので、時間を意識した練習が欠かせません。
市販の模試問題集や、スマホで手軽に取り組めるSPI対策アプリを使うことで、スキマ時間でも効率的に勉強できます。
また、本番と似た形式で問題を解くことで、実際の試験環境に近い感覚を身につけることができます。
日々の勉強にこうしたツールを取り入れることで、試験当日に焦らず、落ち着いて問題に取り組むことができるようになります。
性格検査は「正直に・一貫性を持って」答える
SPIの性格検査は「企業に適した人物かどうか」を判断する重要な要素であり、正解・不正解は存在しません。
そのため、理想の人物像を演じようと無理に答えを作ると、回答に矛盾が生じて一貫性がなくなり、「信頼性の低いデータ」と判断されてしまいます。
性格検査は多数の質問に対して似た内容を何度も尋ねる形式になっており、嘘をつくと回答の整合性が崩れる仕組みになっています。
最も良い対策は、自分の性格を正直に、そして一貫した視点で答えることです。自分らしさを理解してもらい、企業とマッチするかどうかを見てもらうという姿勢が、結果的に良い評価につながります。
SPIの対策におすすめの問題集
これが本当のSPI3だ! 2027年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 (本当の就職テスト)
出典:amazon
SPI対策の定番書として毎年人気の一冊です。テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティングという主要3方式すべてに対応しており、試験形式に合わせた実践力が身につけることが可能です。
基礎から応用までバランスよく網羅されており、初めてSPIに取り組む人にもおすすめです。
また、問題、解説、答えが見開きで展開されているため、わかりやすくて使いやすいのも特徴です。
2027最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
出典:amazon
とにかく演習量をこなしたい人に最適な問題集です。問題の難易度は高めで、本番に近い実戦形式の問題が豊富に収録されています。
各問題に対する解説もわかりやすく、応用力やスピードを養いたい人には特におすすめです。繰り返し解くことで、問題パターンへの慣れと処理能力の両方を鍛えることができます。
「1日30分30日」完全突破!SPI最強問題集’27年版
出典:amazon
「毎日30分」「30日で仕上げる」設計が特徴の効率特化型問題集になっています。そのため、短期間で集中して取り組みたい就活生や、忙しい中でも継続的に学習したい人にぴったりです。
日ごとの目標が設定されており、無理なく勉強習慣を作れる構成になっています。基礎を確実に固めつつ、実践力も養えるバランスの良い一冊です。
無料でできるSPI対策アプリ
SPI言語・非言語 就活問題集 -適性検査SPI3対応-
出典:SPI対策アプリ
言語・非言語の頻出問題を中心に、SPI3形式で対策できる無料アプリです。言語、非言語、英語を合わせて382問の問題を解くことができます。
1問ずつ丁寧に解説がついており、初心者でも安心して取り組めます。テーマごとに学べる構成になっていて、苦手分野の克服にもぴったりです。
また、短時間でできる問題が多く、通学中や休憩中の勉強にも最適です。
SPI言語・非言語対策問題集 就活/転職対策アプリ
出典:App Store
収録されている問題の総数は500問以上で、 iOSでは累計50万ダウンロードを突破しています。暗記モードも備わっており、非表示にすることで解説文や図表などを隠すことができます。
また、どこからでも学習を再開できる機能があり、通学中や待ち時間にも活用しやすいです。
SPIの代行はバレた時の代償が大きい!
SPIの代行は、一時的に楽をして選考を通過したように見えても、発覚した瞬間に信頼を失う行為です。
不合格になるのはもちろん、他社の選考にまで影響が及び、最悪の場合は法的処分や大学・後輩への悪影響も生じる可能性があります。
企業は面接やシステム上のチェックを通して不正を見抜く力を持っており、「バレないだろう」という考えは非常に危険です。
SPIは正しい努力で必ず対策できる試験です。問題集やアプリ、模擬テストを活用してコツコツ準備すれば、着実に実力は伸びます。
安易な近道に頼るのではなく、正攻法での突破を目指しましょう。正直に、誠実に取り組む姿勢こそが、企業から信頼される第一歩です。

編集者
Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者
gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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