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【Webテストとは?】就職・転職で求められる適性検査の種類と対策法を解説!

Webテストとは?

Webテストは、パソコンを使ってネット上で受検する適性検査です。

 

以前はペーパーテストが主流でしたが、より多くの応募者を効率的に絞り込むため、最近はWebテストを実施する企業が急増しています。

 

Webテストは、エントリーシート提出時など選考の早い段階で行われることが多いため、面接に進むための最初の関門とも言えます。

 

検査は「自宅受検形式」「テストセンター形式」で行われ、「SPI」「玉手箱」「C-GAB」「Web-CAB」「TG-Web」などの適性検査が主流です。

 

企業によって実施される適性検査の種類や形式が異なるため、自分が受検する試験内容に合った対策が必須です。

 

Webテストとペーパーテストの最大の違いは、受検者の回答状況によって出題内容や問題数、難易度が変化することです。

 

1問ごとにかけられる時間も非常に短く、進むほど難易度が高くなる傾向があります。

 

しかし、事前に問題傾向や制限時間を把握し、練習問題を繰り返し解くなどの対策を行うことで高得点を狙うこともできます。

 

また、Webテストは新卒採用だけでなく中途採用でも導入されており、企業によっては転職希望者も受検する可能性があります。

 

早めの情報収集と対策で、Webテストを突破しましょう。

企業がWebテストを実施する理由

応募者を絞り込むため

Webテストには、いわゆる「足切り」の役目があります。

 

大手企業・人気企業には数百・数千人の応募が殺到するため、限られた期間内で全ての応募者と面接することは現実的に不可能です。

 

そこでWebテストを行うことで、応募者を一定数まで絞り込めるので、企業側は時間やコストを節約できるメリットがあります。

適性を客観的に評価するため

Webテストは、企業が求める人物像と応募者がマッチしているかどうか、客観的に評価するための手段です。

 

面接だけでは、採用担当者の個人的な好みが評価に影響する可能性がありますが、Webテストを実施することで数値化された結果が得られ、客観性が高まります。

 

また、面接では把握しきれないスキルや人柄を汲み取ることもできます。

より多くの応募者と出会うため

Webテストを導入することで、首都圏以外に暮らす遠方の人でも、手軽に適性検査を受けられるようになりました。

 

住んでいる場所にかかわらず、意欲的な人材に出会えることは、企業側にとって大きなメリットと言えるでしょう。

 

企業の選考を受ける側も交通費の節約になるため、地元企業以外にも挑戦できるなど、就職活動の幅を広げられます。

Webテストの受検方法

テストセンター形式

テストセンター形式は、企業が委託した専用会場で、自分の都合の良い日に適性検査を受検します。

 

試験会場は、実際に足を運ぶ「リアル会場」と、自宅などのパソコンで受検し、Webカメラで監督される「オンライン会場」があります。

 

 

性格検査は自宅などで事前に済ませ、当日は能力試験のみ受検するのが一般的です。

 

テストセンター形式では、メモ用紙を使うことはできますが、電卓は使用できません。

 

リアル会場の場合は、筆記用具やメモ用紙は会場で準備されたものを使い、オンライン会場の場合は基準に合ったものを自分で準備します。

 

またオンライン会場の場合は、Webカメラの設定や画面共有を行うので、案内文をよく読んで事前に受検環境を整えておく必要があります。

 

なお、テストセンター形式で受検したテスト結果は、1年以内であれば使い回しすることができます。

 

リアル会場とオンライン会場での出題形式や難易度は変わりません。

 

しかし、自宅受検形式とテストセンターでは出題傾向が異なる場合があるので、試験ごとに確認してから臨みましょう。

自宅受検形式

自宅受検形式は、企業が定めた期間内に、自宅のパソコンなどで受検する形式です。

 

企業から送られてくる受検用URLにアクセスし、24時間いつでも都合の良い場所で受検できます。

 

不正防止のため、AIによる監視システムが導入されている試験もあります。

 

一般的に自宅受検型のWebテストは、難易度が高いと言われています。

 

テストセンター形式と科目が異なる試験もあるため、出題範囲はしっかり確認しましょう。

 

また自宅受検型の場合は、結果の使い回しはできません。

 

同じ種類のWebテストであっても企業ごとに受検しなければならないので、受検漏れに注意しましょう。

 

自宅受検は、ネット環境やPCの設定、集中して取り組める部屋の確保、使いやすい電卓の準備など受検環境を整えておくことも重要です。

 

特に締切直前はアクセスが集中して、受検サイトに繋がりにくくなることもあるようです。

 

期間内に受検できなかったということがないよう、時間に余裕を持って進めましょう。

Webテストの受検内容

能力検査

能力検査は、仕事をする上で必要な基本的な学力・知的能力を測定する検査です。

 

大きく分けて、計算力や図形判断力などを測る「非言語」と、読解力や語彙力を測る「言語」に分けられます。

 

また外資系企業などでは、「英語試験」がオプションで実施される場合があります。

 

いずれも、情報を正確に判断する力や論理的な思考ができるか試される試験です。

 

問題は選択式、答えを1つ選んで次の問題に進みます。

 

語彙や計算問題などの暗記や簡単な数式で解ける簡単な問題から、複雑な図形問題まで、試験の種類によって科目の構成や難易度は様々です。

 

特に非言語分野の科目は、初見では太刀打ちできない難問も出題されるため、練習問題や過去問のチェックは必須です。

 

練習問題を繰り返し解き、解き方のコツを掴んでおきましょう。

性格検査

性格検査は、行動特性や人柄、思考など、応募者の内面の特徴を知るための検査です。

 

ストレス耐性やチームワークなど、企業が求める人物像や社風とマッチするかどうかの判断材料となります。

 

質問に対して「はい・いいえ」や「よく当てはまる〜全く当てはまらない」の尺度の中から回答を1つ選択する形式が一般的です。

 

性格検査に正解はありませんが、偏った解答や一貫性のない解答をすると、適切な結果が得られない可能性があります。

 

試験ごとに性格検査の傾向を確認し、自己分析をしっかり行った上でテストに臨みましょう。

Webテストを実施している主な適性検査

SPI3

「SPI3」はリクルートマネジメントソリューションズ社が提供する適性検査です。

 

先述した「テストセンター」「Webテスティング」、企業内のPCで受検する「インハウスCBT」、指定された会場で筆記試験形式で行われる「ペーパーテスティング」の4つがあります。

 

約70%がテストセンター形式で受検しています。

 

試験内容は、能力検査(言語・非言語)と性格検査で、オプションで構造的把握力検査と英語検査が追加になる場合があります。

 

テストセンターとWebテスティングでは問題傾向が異なるため、それぞれ対策が必須です。

 

難易度は中学〜高校卒業レベルで、対策ができていれば決して難しい試験ではありません。

 

SPIは、日本で最も使われている採用テストなので、対策本や練習問題の無料サイトも豊富です。

 

これから就職活動の準備をする人は、手始めに対策しておくと良いでしょう。

玉手箱

「玉手箱」は日本SHL社が提供している適性検査の1つで、自宅受検形式のWebテストで最も使われています。

 

インターンの選考で実施されることも多く、大手・人気企業を志望する人は対策必須の適性検査です。

 

試験内容は能力検査と性格検査があり、計数(図表の読み取り・四則逆算・表の空欄推測)、言語(理論的読解・趣旨判定)、英語(長文読解・論理的読解)で構成されています。

 

企業ごとに組み合わせが自由で、例えばA社は「計数:図表の読み取り、言語:論理的読解」、B社は「計数:四則演算、言語:趣旨判定、英語:論理的読解」のように出題内容が異なります。

 

SPIのように「言語」の中でも複数の科目が出題されるのではなく、玉手箱では「係数」の中の「四則逆算」が選択された場合、四則逆算以外の問題は出題されません。

 

予め問題の種類がわかれば絞って対策できますが、その分より速い計算スピードや判断力が求められます。

CAB

「CAB」は日本SHL社が提供している適性検査です。

 

コンピュータ職適性テストで、主にSEやプログラマーなどIT業界の専門職の採用試験で行われています。

 

CABは受検形式によって名称が異なり、ペーパーテストは「CAB」、自宅受検形式のWebテストは「Web-CAB」と呼ばれています。

 

「Web-CAB」はペーパーテストの「CAB」よりも格段に難易度が高いと言われています。

 

試験内容は、能力検査(四則逆算・法則性・命令表・暗号)と性格検査の5つです。

 

論理的思考を問う問題が多く、学校で習った内容とは傾向が全く違う問題が出題されるため対策は必須です。

 

特に、法則性・命令表・暗号は解き方を知っているか、いないかで大きな差が出ます。

 

予め問題形式を把握して、解法を身につけておきましょう。

GAB

「GAB」は、日本SHL社が提供している適性検査で、総合商社や金融業界など新卒総合職の採用試験で実施されています。

 

自宅受検形式の「Web-GAB」とテストセンター形式の「C-GAB」があります。

 

Web-GABは能力検査(言語:長文読解、計数:図表の読み取り)と、性格検査の3つから構成されています。

 

C-GABの出題内容は、能力検査(言語:論理的読解、計数:図表の読み取り、英語:長文読解)と、性格検査です。

 

電卓は使えないので、計算スピードを磨いておく必要があります。

 

GABは論理的な思考力・素早い判断力を求められ、難易度の高い問題が多く出題されます。

 

実践問題を多くこなし、スピーディーに解答する練習をしましょう。

TG-WEB

「TG-WEB」は、ヒューマネージ社が提供している適性検査です。

 

自宅受検型とテストセンター形式があり、AIが自宅受検者を監視する「TG-WEB eye」が注目されています。

 

試験内容は、旧型と新型で異なりますが、全てのWebテストの中で最も難易度が高いと言われています。

 

旧型能力検査は、言語は長文読解・空欄補充・並べ替えなど、計数は暗号・展開図・推論など、判断力や論理的な思考力を問う問題が出題されます。

 

一方で新型は、言語は語彙や語句の問題、計数は方程式や四則演算、図表を使った問題が出題されます。

 

旧型よりも出題数が多く、スピードが求められる試験となっているため、難易度が高いです。

 

能力検査に加えて、性格検査が実施され、英語(長文読解)はオプション検査となっています。

 

TG-Webは性格検査の項目が豊富で、応募者の人柄を多角的に分析できる試験検査です。

 

簡単に高得点を取ることは難しい試験ですが、地道に対策して合格ラインを目指しましょう。

Webテストの対策法

志望企業のテスト形式を把握しておく

Webテストは種類によって形式や出題傾向が異なります。

 

効率よく勉強するためには、試験内容に合わせた対策が必要です。種類と形式を確認し、受検する場所や日程を早めに決めることが重要です。

 

また、自宅受検形式とテストセンター形式で出題範囲が異なるので、参考書でチェックし満遍なく対策しましょう。

 

Webテストの種類は、受検用のURLから判断できる場合があります。

 

早めに準備したい人は、就活サイトの口コミなどを参考に、志望企業が過去にどの適性検査を実施したのか調べてみましょう。

本番を想定した練習をする

ペーパー試験に馴れている学生でも、パソコンで受検となると意外に慌ててしまいます。

 

Webテストの対策をするときは、本番を想定してパソコン上で問題を解く練習も重要です。

 

無料サイトを活用して、ネット上で練習問題や模試に挑戦しましょう。

 

Webテストは制限時間が来ると自動で次の問題に進んでしまうシステムです。

 

練習の段階でこれを体験しておけば、本番でも慌てずに問題に集中できます。

 

合わせて、メモの取り方、電卓の使い方などにも慣れ、より効率的に解答できるように練習しましょう。

 

模試によっては、偏差値で自分の今のレベルを教えてくれるものもあります。

 

苦手分野の洗い出しや本番前の力試しなど、積極的に活用しましょう!

時間配分を意識して解く

Webテストは、時間との勝負と言っても過言ではありません。

 

まずは1問にどのくらい時間をかけられるのか、問題数と全体の制限時間から時間配分の目安を割り出しましょう。

 

Webテスト全体でみると、暗記系や簡単な計算問題であれば10秒前後、読解や図形問題は20秒から長くても1分以内での解答が必要です。

 

試験によってはさらにスピードが求められる問題もあります。

 

目安がわかったら、ストップウォッチで実際にかかっている時間を計り、そのギャップを埋める練習をします。

 

わからない問題は立ち止まって、じっくり解説を読んで理解できるようにしましょう。

 

解法を覚えてしまえば、解答スピードはどんどん早くなります。

 

繰り返し問題を解いて、スピードアップを目指しましょう!

Webテストの合格点とは?

Webテストの合格点は明確に公表されていません。

 

基準は企業ごとに異なり、特に大手・人気企業は高いボーダーラインを設けている場合があります。

 

エントリーシートとWebテストの結果を合わせて評価する企業もありますが、Webテストの成績が著しく悪い場合は面接に進めない可能性もあるため油断は禁物です。

 

決して満点を狙う必要はありませんが、6〜7割以上の正答率をボーダーにしている企業が多いようです。

 

特にWebテストは、ペーパーテストに比べ難易度が高いとされています。

 

確実に得点するためには、簡単な問題でケアレスミスをしないこと、難易度の高い問題で正答できるよう解答スピードを上げることがポイントです。

 

Webテストを突破することが、面接試験に進むための重要なステップとなります。

 

ボーダーラインを意識して、しっかり対策しましょう。

自宅でWebテストを受検するときの注意点

スケジュール管理を徹底する

自宅受検型のWebテストの場合、決められた期日までに検査を受ける必要があります。

 

締切を超過してしまうと受検できなくなってしまうので、いつでも受けられるからと油断せず、受検日を決めて時間を確保しておきましょう。

 

自宅受検型は結果を使い回しできないので、一発勝負のテストとなります。

 

計画的にテスト対策するためにも、スケジュール管理をしっかりしましょう。

受検環境・PCの動作環境をチェックする

自宅でWebテストを受けるには、安定したネット環境があるかどうかが重要です。

 

Wi-Fiでも可能ですが、できれば有線のほうが安心です。

 

家族と同居している人は、集中してテストを受けられる部屋を確保し、場合によってはスケジュールを共有しておいたほうが安心です。

 

また、パソコンの動作環境は、企業から案内されるケースがほとんどです。

 

推奨OSやブラウザなどを確認して、試験前に最新版にアップデートしておきましょう。

不正行為は絶対にしない

Webテストでは。わからない問題を調べながら解答する、第三者に手伝ってもらう、ネットに出回っている回答集を見るなどの行為は禁止されています。

 

万が一、不正がバレてしまえば、内定取り消しはもちろん、社会的な信用を失ってしまいかねません。

 

もし、運良く入社できたとしても、不正した事実をずっと背負いながら働くことになります。

 

実力が伴っていなければ、活躍することもできないでしょう。

 

就職試験は企業との信頼関係が何より大切です。

 

 

Webテストは事前に対策しておけば、全く解けないということはないので、努力を惜しまず自分の力で突破しましょう。

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Yuka

編集者

Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策ナビ』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

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監修者

gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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