SPIの英語は、グローバルな事業に携わる企業で出題される可能性が高い分野です。英語の語彙力が試される内容であり、対策の基本は暗記となります。
この記事では、SPI英語の頻出単語200選を「基礎」「ビジネス用語」などのカテゴリに分類して紹介します。
さらに、長文読解向けに押さえておきたい熟語の一覧や、効率的に暗記するための対策法も解説しています。正答率を上げるための細かな工夫も必見です。
目次
SPIの英語では、単語の意味や反意語などを問われる語彙力問題を中心に出題されます。単純な知識量で解決できるため、頻出語句の暗記が高得点への近道です。
英単語の暗記は、時間や場所を選ばずにコツコツ進めることができます。勉強法としてもシンプルなので、やり方で迷うこともありません。とにかく時間をかけて暗記を行うことで安定して高得点を狙えるようになるでしょう。
ただし、SPIではビジネスや社会系のテーマが用いられやすく、英語でもその傾向が強いです。SPIに寄せた英単語で暗記を進める必要があります。
SPIの英語で求められるのは、中学~高校レベルの基礎的な英語力だけです。大学受験の時よりも難しい単語や語句が使われることはまずありません。
そのため、過去に使っていたテキストや単語帳なども活用することができます。特に、基本の動詞や形容詞はどんな問題でも役立つので、必ず再確認しておきたいところです。
大学受験の時に英語が得意だった人でも、しばらく経っていると忘れている可能性もあります。最低でも中学レベルの英語の基礎だけでも固め直しておきましょう。
SPIの英語は語彙力問題が中心ですが、長文読解の問題も数問は出題されます。こちらは暗記だけでは解決できないものの、難しい文章は出ないので対策なしで解ける場合もあるでしょう。
しかし、英語で7割や8割といった高得点を狙うのであれば、長文読解も個別に対策しておくことをおすすめします。問題数は少ないですが、配点が重いため、完全に捨てると高得点が狙えません。
暗記に加えて、長文の速読や要約といった練習も取り入れることで安定感を高められるでしょう。ただし、暗記だけの場合と比べると一気に勉強時間も増えることになるので、他の分野の対策とバランスを取ることも大切です。
ここからは、SPIの英語で頻出の単語を、4つのカテゴリに分類して50個ずつ紹介していきます。
優先度が高いカテゴリから順に記載しているので、自分がどこまで覚えられているのかを確認しておきましょう。
absence(欠席) accept(受け入れる) accurate(正確な) achievement(達成) acquaint(知らせる) affirm(断言する) ambiguous(あいまいな) appearance(外見、出現) appear(出現する) attain(達成する、獲得) attend(参加する) attendance(出席) attempt(試み、企て) benefit(利益、恩恵) bother(悩ませる) cause(原因、引き起こす) concrete(具体的な) condition(状況、条件) construct(建設する) critical(批判的な、重大な) decide(決定する) define(定義する) discuss(議論する) effect(効果、結果) effort(努力) |
explain(説明する) full(十分な、満ちた) improve(改善する) include(含む) insufficient(不十分な) measure(測る、手段) necessary(必要な) obscure(不明瞭な) oppose(反対する) political(政治的な) positive(積極的な) prevent(防ぐ、妨げる) process(過程、処理) protect(保護する) reaction(反応) regular(通常の) require(必要とする) respond(応答する) result(結果) routine(習慣、日課) secure(確保する) sufficient(十分な) suppress(鎮圧する) value(価値) vital(不可欠な) |
最優先で覚えておきたい50個の基礎的な英単語一覧です。聞いたことのある単語も多いかもしれませんが、改めて意味を確かめておきましょう。
語彙力問題だけでなく、長文読解をする上でも必須レベルの語彙といえます。このレベルの単語までは必ず押さえていないと、得点はボロボロになってしまうでしょう。
また、単語それぞれの意味は柔軟に捉えるべきです。例えば「appear(出現する)」は「姿を現す」という以外にも、「出演・世に出る」といったニュアンスで使われる場合もあります。
意味を一言一句暗記するよりは、大まかな意味合いだけ覚えていった方が役立ちやすく、手間もかかりません。
accept(受け入れる) refuse(断る) allow(許す) forbid(禁止する) ancient(古代の) modern(現代の) ascend(登る) descend(下る) broad(広い) narrow(狭い) cheap(安い) expensive(高い) combine(結合する) separate(分ける) create(創造する) destroy(破壊する) decline(減少する) increase(増加する) deep(深い) shallow(浅い) difficult(難しい) easy(簡単な) enemy(敵) friend(友人) expand(拡大する) contract(縮小する) |
fiction(虚構) fact(事実) former(前の) latter(後の) guilty(有罪の) innocent(無罪の) huge(巨大な) tiny(とても小さい) include(含む) exclude(除外する) joy(喜び) sorrow(悲しみ) kind(親切な) cruel(残酷な) lengthen(延ばす) shorten(短くする) major(主要な) minor(小さい、重要でない) negative(否定的な) positive(肯定的な) public(公共の) private(私的な) safe(安全な) dangerous(危険な) |
これらは、同義語・反意語の単元で用いられやすい単語の一覧です。反意語のペアのほとんどは全く異なる単語のため、根気強く覚えていく必要があります。
ただし、同義語・反意語で極端に難しい単語が用いられることは少ないです。元の単語の意味さえ理解できれば推測を立てやすいでしょう。
accountant(会計士) annual(年次の) applicant(応募者) appointment(予約、任命) asset(資産) audit(監査) balance(残高、釣り合い) bankrupt(破産した) brand(商標、ブランド) budget(予算) candidate(候補者) capital(資本) client(顧客) colleague(同僚) contract(契約) corporation(企業、法人) creditor(債権者) debt(借金、負債) deliver(納品する、届ける) demand(需要) department(部門) development(開発、成長) dividend(配当) employee(従業員) employer(雇用主) |
equity(株式資本、公正) expense(経費、費用) export(輸出する) finance(財務、資金) goal(目標) import(輸入する) income(収入) industry(産業、業界) investment(投資) invoice(請求書) leadership(指導力) liability(負債、責任) management(管理、経営) market(市場) merger(合併) negotiate(交渉する) partner(パートナー) profit(利益) project(計画) purchase(購入する) regulation(規則、規制) salary(給料) shareholder(株主) strategy(戦略) transaction(取引) |
SPIで頻出の、ビジネスや社会に関するテーマで用いられやすい単語の一例です。中学・高校でも習うことはありますが、SPIでは特に重要度が高くなっています。
「brand(ブランド)」「partner(パートナー)」のように、カタカナ英語として普及している単語もありますが、全体的に単語の文字数が長めです。文字としてではなく、読み上げた時の音で覚えた方が覚えやすいかもしれません。
although(…だけれども) as(…するにつれて、…として) because(…なので) before(…する前に) besides(…に加えて) but(しかし) consequently(結果として) despite(…にもかかわらず) either(どちらか) else(その他に) even(…でさえ) even though(…だけれども) however(しかしながら) if(もし…なら) in addition(さらに) in case(…の場合に備えて) in fact(実際に) instead(代わりに) meanwhile(その間に) nevertheless(それにもかかわらず) nor(…もまた…ない) once(一度…すると) otherwise(そうでなければ) rather(むしろ) since(…なので、…以来) |
so(だから) still(それでも) though(…だけれども) unless(…でなければ) until(…まで) whereas(…である一方) whether(…かどうか) while(…する間、…である一方) yet(しかしながら、まだ) additionally(加えて) accordingly(それに応じて) alternatively(あるいは) briefly(簡単に) clearly(明確に) directly(直接に) eventually(最終的に) furthermore(さらに) generally(一般的に) hence(それゆえ) largely(主に) mainly(主に) primarily(主として) previously(以前に) thus(したがって) ultimately(最終的に) |
長文読解で接続詞や副詞として用いられやすい単語の一覧です。文章の節目として注目することが多く、内容の転換点になっている場合もあります。
個別の意味は暗記しきれなくても、意味が肯定的か否定的かは大まかに掴んでおくと良いでしょう。後に続く文章の意味を理解しやすくなります。
また、「mainly(主に)」と「main(主要)」のように、簡単な単語から派生しているものも多いので、暗記はしやすい部類です。
account for(…の原因となる、説明する) adapt to(…に適応する) agree with(…に同意する) apply for(…に応募する) apply to(…に適用される) as a result(その結果) as far as(…に関する限り) as if / as though(まるで…のように) be based on(…に基づく) be familiar with(…に精通している) be interested in(…に興味がある) be likely to(…しそうである) be made of(…でできている) be made from(…から作られる) be opposed to(…に反対する) be responsible for(…の責任がある) carry out(…を実行する) come up with(…を思いつく、提案する) deal with(…を扱う、対処する) depend on(…に依存する) |
due to(…のために) end up(結局…になる) find out(…を見つけ出す) give rise to(…を引き起こす) go through(…を通る) in addition to(…に加えて) in case of(…の場合に) in contrast to / with(…と対照的に) in order to(…するために) look forward to(…を楽しみにする) make use of(…を利用する) on behalf of(…を代表して) on the other hand(他方で) take advantage of(…を利用する) take part in(…に参加する) turn out(結局…になる) with regard to(…に関して) worry about(…を心配する) instead of(…の代わりに) iin place of(…の代わりに) |
長文読解や、単語の意味の文中で使われやすい熟語の例です。元の単語からは関係ない意味となっている場合もあり、知らないと全く異なる意味で読み取ってしまうおそれがあります。
注意したいのは、「be」が用いられている熟語です。文中でそのまま使われていることはほとんど無く、「is」「are」などに置き換えて使用されることが多いです。「be動詞」を表しているものとして捉えましょう。
英単語を長時間見ていても、完璧に暗記することは難しいものです。知識を定着させるには毎日の取り組みが必要であり、単語だけを見続ける方法は継続には向いていません。
そこで、ここでは効率的に英単語を記憶できる方法を紹介していきます。単語力だけでなく、文章力や読解力も含めた総合的な英語力を伸ばせるでしょう。
学んだ英単語の知識を定着させるには、実際に問題を解いてみるのがおすすめです。学んだ単語が出てくれば印象にも残りやすく、効果を実感できることからモチベーションにも繋がります。
SPI対策アプリでは、英語を含めたSPIの幅広い問題を全て無料で解くことができます。問題数が充実しているため、暗記と交互に練習を繰り返していくのにも最適です。
その他にも便利なSPI対策用サービスを利用することもできるので、ぜひ一度お試しください。
継続して暗記するために、毎日まとまった勉強時間を用意するのは大変です。そのため、移動時間や待ち時間を中心に暗記を進めれば、負担にならず続けられるでしょう。
隙間時間での勉強には、単語がコンパクトにまとまった単語帳が最適です。知っている単語数が増えるほど有利になるので、使う単語帳はどんなものでも構いません。高校で使っていたものが残っていれば、そのまま活用できます。
1日5分や10分程度であっても、続けていれば十分な勉強時間になります。知識も着実に蓄えていくことができるので、何時間も詰め込むより効率的に暗記できるでしょう。
英語でなるべく押さえておきたい「長文読解」の問題では、わからない単語が出ても前後の文章から意味を推察できることがあります。しかし、語彙力を高めるためには、知らない単語は正確な意味まで調べておくようにしましょう。
単語だけで覚えるよりも、きっかけがあって自分から調べた単語の方が定着は早いものです。長文読解ではそこまで難しい単語は使われないので、基礎力の底上げにも繋がります。
ただし、問題を解きながら調べていると長文読解自体の練習になりません。解き終わってから振り返って調べるようにすれば、暗記と長文読解の練習を並行できるでしょう。
SPI英語で中心となる語彙力問題では、一発で答えを断定できるのが理想です。しかし、どれだけ勉強しても知らない単語が出てくる可能性はあります。
わからない単語が出た時は、消去法で選択肢を絞り込んでいくことがおすすめです。「意味は知ってるけど答えとは関係なさそう」という単語を省いていけば、正解に近付いていけます。
1つだけに絞り込めなければ、最終的には当てずっぽうで選ぶことになるかもしれません。しかし、元の選択肢の数が5個から2~3個に減るだけで、正解する確率は大きく上がるでしょう。
英語の長文読解は文章量に対して時間が短く、読み取り方を知らないと時間切れになりやすい問題です。その分、配点も重いので、余裕があれば暗記とは別に対策をしておきましょう。
英語の長文は、段落の始めと終わりに結論を書くことが多いです。そのため、冒頭・文末と各段落の区切りの前後を見るだけでも、大まかな内容を掴むことができます。
長文読解では、一言一句を正確に読み取る必要はありません。長文の趣旨や主張がわかれば問いに答えられるので、重要度の低い記述はなるべく飛ばして読みましょう。
SPI英語では、「以下の下線部の~」といった最初の設問文は単元ごとに固定されています。続く単語・英文や選択肢などを見れば問題の種類はわかるので、最初の設問文を読む必要がありません。
そのため、単元ごとの設問文を覚えておけば、英文や単語を見てすぐに問題に取り掛かれるようになります。数秒程度の時短ではありますが、1問30秒以下という制限の中では影響は大きいです。
ただし、同意語と反意語はどちらも「単語の問題文+単語の選択肢」の形式なので、混同しないように注意しましょう。同意語の選択肢として反意語が含まれるということもあるため、軽く設問文を確認しておく必要があります。
SPIの英語は、頻出単語を最優先で暗記することで安定した成績を出せるようになります。中学~高校までの基礎的な英単語・英熟語を固め直せば、解けない問題はありません。
英単語の暗記には、長時間の勉強よりも隙間時間で少しずつ覚えていく方が向いています。忙しい中でも継続しやすいので、無理なく英語の得点を上げていけるでしょう。
さらに、余裕があれば長文読解対策も並行して進め、より高い得点を目指しましょう。