SPIの英語は、問題集を中心に対策を進めていくのがおすすめです。基礎知識がなくても解けるように解説されているので、0から始めても高得点を目指すことができます。
しかし、「どの問題集なら英語を練習できる?」「どう使うのがいい?」と疑問に思う方は多いでしょう。そこで、この記事では英語に対応したSPI問題集を3選紹介します。
さらに、無料のSPI問題集サイトについても詳しく解説しているので、使いやすいものを活用して対策を始めてみましょう。
目次
・英語力を重視している企業が出題している
・知識がないと全く解けないこともある
・大学受験とは問題形式が異なる
SPIの英語は、必出の分野ではありません。グローバルな事業に携わる企業が、オプションとして出題することの多い分野です。
必ず出題される言語・非言語とは異なり、重視されている時だけ出題されるため、重要度は高めです。出題されるからには高得点を取っておかなければ、選考突破は厳しいものとなるでしょう。
高得点を目指すのであれば、問題集を使った本格的な勉強が必要です。問題集を使わず、ネットの知識などを頼りに独学で進めるのは難易度が高く、かえって手間になってしまうでしょう。
SPIの英語では、単語の意味や同意語などを問われる問題が多く出題されます。文脈などから推測することができないので、単純な知識量で差がつく内容といえるでしょう。
そのため、単語を知らないといくら考えても答えが出ず、結果的に点数が伸びないケースも少なくありません。また、問題ごとに存在する「解き方のコツ」に気付くのも、独学では難しいでしょう。
そこで役立つのがSPI対策用の問題集です。頻出単語から文法や解き方といった基礎的な部分から学ぶことができます。初心者向けの易しい解説になっていることが多いので、英語に苦手意識がある人でも取り組みやすい内容になっています。
SPIの各分野は、一見すると「国語」「数学」「英語」と似た内容に見えます。しかし、実際には大学受験の問題形式とは形式や出題内容が大きく異なります。
そのため、「受験の時に得意だったから大丈夫」と油断すると、SPI特有の出題形式に困惑してしまうでしょう。
高得点を狙うには、SPI用の問題集を使って基本の問題構造から理解することが不可欠です。英語の知識だけでなく、SPI自体の特徴を押さえることで、安定した得点が期待できます。
出典:Amazon
SPIの英語に特化した問題集で、500問という他にはないボリュームが大きな魅力です。英語だけに集中して取り組みたい場合は、こちらの問題集を使うことをおすすめします。
SPI問題集の中でもトップクラスの問題数なので、反復練習で既に知っている問題に当たることはないでしょう。問題もシンプルにまとまっているため、数をこなして慣れていくのには最適な形式です。
同じ出版社からは言語と非言語それぞれの問題集も販売されているので、セットで購入しても良いでしょう。
出典:Amazon
SPIでは定番の「青本」と呼ばれる対策本で、言語・非言語・英語まで含めたSPI全般の対策が行えます。
英語特化ではないものの、SPI対策を1冊で済ませたい方にはぴったりの問題集です。応用的な内容まで網羅しているので、高得点を狙っている人も十分に活用できるでしょう。
毎年、最新の出題形式に合わせた内容で出版されているので、購入する際は出版年度が新しいものを選びましょう。
出典:Amazon
SPIで青本と並んで定番とされている「赤本」のシリーズの1つで、英語が出題範囲に含まれるテストセンターに特化した問題集です。
こちらも言語・非言語・英語まで網羅している上、より基礎的な部分からの解説を受けられるのが魅力です。SPIの形式や出題内容について一切知識がない状態であれば、こちらを使って学んでいくのが効率的でしょう。
ただし、Webテストなどの形式とは言語・非言語の出題範囲が若干異なります。他の企業でWebテストを受ける予定がある場合は、別途でWebテスト用の対策も必要になる点には注意しましょう。
SPIの問題集は、紙の冊子だけではなくWeb上でも利用できます。特にSPI対策問題集は、完全無料で本番に近い問題演習ができるので、コストをかけずに効率的に対策を進めたい人におすすめです。ここからは、そのメリットを紹介します。
【例題】
次の説明文に最も近い意味を持つものを、AからEまでの中から1つ選びなさい。
an amount of something that is more than necessary
<選択肢>
SPI対策問題集では、SPI本番を再現した多くの問題を全て無料で解くことができます。問題形式に慣れればそのまま本番でも活かせるので、これだけの練習でも十分に高得点を狙えるでしょう。
英語は「同意語」「反意語」「単語の意味」「空欄補充」の4単元が用意されており、頻出の語彙力問題をしっかりカバーしています。
その他に、言語・非言語の問題も掲載されているので、SPI全般の対策として役立ちます。
SPI対策問題集が提供するSPI対策アプリを使えば、スマホからでも手軽にSPI対策を進められます。
こちらも完全無料で利用でき、スキマ時間で対策できるだけではなく、学習目標や成績の確認ができるため、継続的な勉強をサポートしてくれます。
問題ごとにAIに不明点を聞くこともできるので、「解説を読んでもよくわからない…」という場合でも安心です。英語が苦手でも、快適に対策を進められるでしょう。
SPI対策問題集では、本番に近い形式の模擬試験も無料で提供しています。言語・非言語・英語の分野ごとで好きな時に受けられるので、忙しい中でも負担になりません。
模試は5分程度の「簡単レベル診断」と、12分程度の「本番想定模試」に分かれています。SPI対策を始めたばかりであれば、「簡単レベル診断」で現状の実力を確認しておくのがおすすめです。
「本番想定模試」は対策を進めている途中や、最後の仕上げとして受けてみると良いでしょう。
問題集はボリュームが多いため、1から順にこなそうとすると時間がかかります。そのため、単元や問題の種類ごとに1~2問だけ解いていき、軽く問題集全体を確認してみましょう。
SPIの出題形式や問題の特徴が掴めれば、対策のゴールも見えやすくなります。何もわからない状態で単元ごとの知識を詰め込むより、モチベーションも維持しやすいです。
その後、正答率が低かった問題を中心に対策を進めることで、効率的に得点を伸ばせます。順番に完璧に仕上げようとはせず、全体を知るところから始めてみましょう。
問題集を使っている時はいくらでも時間を使えますが、本番では1問1問に制限時間が設けられています。問題に慣れてきたら、1問あたりの解答時間も意識して解いてみましょう。
SPIの問題は、1問30秒以下で解くのが基本です。特に、英語で頻出の語彙力問題は「知っていれば即答できる」問題の典型例で、時間も短めになっています。
一方、問題は選択式なので、どれかを選んでいれば正解する可能性があります。そのため、「わかる問題はすぐ答える」「わからなければ時間内にどれか選ぶ」の2つを徹底しましょう。
練習の時から急いで解くことを意識していれば、本番で多少集中できていなかったとしても時間に間に合わせられるでしょう。
SPIの英語には、すぐに正答率を上げられるようなテクニックはありません。単語の知識量と、単元ごとの慣れが結果に強く影響する分野です。
最初から「全体で〇割」という目標に向かうよりは、「同意語・反意語の7割を安定させる」という小目標を順に達成していきましょう。単元別にじっくり取り組み、1つずつ正答率を上げていくことが重要になります。
SPI対策は就活の合間に進めるものなので、全部の単元を完璧にするのは現実的ではありません。「できる限り正答率を上げる」ことを対策の方針としておきましょう。
SPIの英語で唯一、「長文読解」は英単語の暗記だけで対処できない単元になっています。他の語彙力問題は英単語の知識さえあれば共通して解けるのに対し、長文読解は個別の対策が必須です。
しかし、出題頻度はそこまで高くはないので、基本的には英単語の暗記を優先して行うべきです。長文読解は、7割以上の高得点を狙う場合に「最後の仕上げ」として取り組むような単元といえます。
高得点を目指すのであれば、長文読解も安定して解けるようになることが最終目標となるでしょう。
SPIは基本的に「言語・非言語・性格検査」の3つを出題する企業が多く、英語は企業によって出題の有無を選べる「オプション検査」です。そのため、英語が出題されない企業も少なくありません。
就活中にSPIを受ける機会は何度もあり、中には英語を出題しない企業も多いため、言語・非言語を並行して仕上げておくことが重要です。
志望度が非常に高い企業が英語を出題する場合は、英語対策を優先して行なうのも良いでしょう。ただし、その場合でも言語と非言語は最低限の対策をしておくことが必要です。
SPIの成績をどう評価するかは、企業によって異なるポイントです。中には「性格検査以外は参考程度」と捉える企業もありますが、大半は「総合的な得点」で評価されることになるでしょう。
そのため、英語重視の企業で英語の高得点を取ったとしても、それ以外の言語・非言語などがボロボロだと落とされてしまいます。
また、分野ごとの得点に大きな偏りがある場合も、悪い方に評価される可能性が高いです。
例えば「言語6割・非言語3割・英語8割」という結果では、「非言語3割」の低さがマイナスの評価を受けるでしょう。そうなれば、「英語8割」という好成績にも関わらず、全体の評価が悪くなってしまいます。
特定の分野で補おうとはせずに、全ての分野でまんべんなく得点を取れるようにしておくことが重要です。
SPI対策で見落とされがちな性格検査ですが、実際は多くの企業で重視されるポイントです。
最終的には人同士のやり取りになる以上、どれだけ能力があっても馴染めない性格の人とは働きにくいでしょう。
また、自分を良く見せようとして明らかに虚偽の回答ばかりしている人は、それだけで不採用となる可能性があります。自分を偽った答えは分析結果に表れるようになっているため、本来の自分とかけ離れた答えは絶対にNGです。
言語・非言語・英語だけの対策をして終わりにせず、合間で必ず性格検査の対策も行うようにしましょう。
SPIで英語を出題する企業は、高確率で英語力を重視しています。英語で高得点を取っておかなければ、高い評価は得られないでしょう。
SPIは問題集を使うのが定番の対策法です。問題について基礎から学べるので、知識が全くない状態からでも高得点を狙えます。
紙の問題集だけでなく、Web上で利用できる問題集サイトも活用することで、効率的に対策を進められます。自分に合った方法で、着実に得点を伸ばしていきましょう。