【SPI 集合|非言語(数学)】練習問題から対策方法まで一挙公開!

SPIの集合とは?

SPIの集合では、複数の集合に関する情報が与えられ、それをもとに答えを導く問題が出題されます。 具体的にどのようなものなのか、例題と共に見ていきましょう。

 【問題】
大学に所属する留学生300人に調査を行ったところ、英語が話せる人が200人、日本語が話せる人が120人いた。この中から、どちらかの言語しか話せない人の人数を調べたい。 英語と日本語両方とも話せる人が50人いたとすると、英語と日本語のうちどちらか片方だけ話せる人は何人か。
【選択肢】
A 170
B 200
C 220
D 270
E 320

【解答・解説】

C.220

図の青い部分を求めたい。英語だけ話せる人:200 – 50= 150人 日本語だけ話せる人:120 – 50= 70人 したがって、求めるべき人数は150 + 70= 220人

複数の集合(ここでは「日本語を話せる人」と「英語を話せる人」)を視覚的にわかりやすく表したものは「ベン図」と呼ばれます。

集合の問題では、このベン図を使って集合間の関係を考え、答えを導くことが求められます。

そのため、多層的な情報を正しく把握する力が必要となります。

また、ベン図を上手く扱えるかどうかは、集合の問題で高得点を取れるかどうかの分かれ目になります。自在に操れるようになるまで繰り返し演習しましょう。

対策のポイント

上述の通り、集合の問題で高得点を取るカギはベン図です。

ここではベン図を扱う上でのポイントを二つ、ベン図と等式を組み合わせる仕方を一つご紹介します。

 

>>集合の問題一覧はこちら

ベン図は見やすく

まず一つ目のポイントとして、ベン図は見やすさを重視して描きましょう。

集合の問題では、様々な部分に関して様々な数字が与えられるので、それらの数字をベン図に書き込む必要があります。

その際、ベン図が小さいと書き込み難いだけでなく、図全体がごちゃごちゃしてしまい何が書いてあるのかわからなくなってしまいます。

そうならないために、①ベン図は大きく、②数字は集合の真ん中に書くなどのマイルールを決める、という二点を意識して描いてみましょう。

名前をつける

二つ目に、集合の各部分に名前をつけることも重要です。 例題を用いてご説明します。

【問題】
部活のメンバー46人のうち、土曜日に試合に出た人は31人、出なかった人は15人だった。また、日曜日の試合に出た人は25人、出なかった人は21人だった。 土曜日も日曜日も試合に出なかった人は最大で何人か。
【選択肢】
A 6
B 9
C 15
D 21
E 25

【解答・解説】

C.15

両方の試合に出た人は図の濃い青い部分であり、土曜日の参加者が31人、日曜日の参加者が25人であることから最大で25人である。 このとき、両方の試合に出なかった人の人数も最大になるので、求めるべき人数は、 46 – (31 + 25 – 25 ) = 15 人

この問題では、「土曜日だけ試合に出た人」、「日曜日に試合に出なかった人」、「土曜日と日曜日に試合に出た人」、「どちらにも試合に出なかった人」など、様々な情報が与えられています。

ですが、文のまま解こうとすると、「出なかった」や「だけ」など、結局それがベン図のどこを指しているのかわからなくなることがあります。

これを避けるためにベン図の各部分に名前をつけてみましょう。

例えば、土曜日だけ出た人をA、日曜日だけ出た人をB、両日とも出た人をCと置いてみると、この問題で求めるべきは、AでもBでもCでもない部分であるとすぐにわかります。

このように文字で整理すると考えやすくなります。

等式も有効

最後のポイントは、二つ目のポイントの応用と言えます。

つまり、ベン図の各部分につけた名前を式にすることで、簡単に答えを求めることができるのです。

【問題】
クラス41人に対して、通学時に電車、バスを利用するかどうかに関してアンケートを取ったところ、電車を使う人が31人、バスを使う人は16人、電車もバスも使わない人が3人いた。 電車とバスの両方を使う人は何人か。
【選択肢】
A 9
B 12
C 15
D 18
【解答・解説】
A.9

求めるべき人数は上図の濃い青い部分。これをxとおく。 よって、31 + 16 – x + 3 = 41 が成り立つので、これを解くとx = 9 したがって電車とバスの両方を使う人は9人。

例えば上の問題で、電車のみの人をA、どちらも使う人をB、バスのみの人をCと名前をつけたとしましょう。

この時、ただベン図を見つめているだけではなかなか答えはわかりません。

ですが、これらの文字と、あらかじめ与えられている数字を組み合わせて式を作ると、難なく答えが求めることができるのです。

これら、ベン図と文字と式の三つを駆使して集合の問題を得点源にしましょう。

非言語集合

非言語」のその他の単元はこちら

アプリの説明画像適性検査SPI3対応!言語・非言語対応のSPI対策アプリ!
creator問題クリエイターRyosuke
2002年生まれ。早稲田大学の3年生。現在、24卒として就職活動しながらSPIの研究を行い、 『SPI対策問題集』の立ち上げを担当。同じ大学の友人らと協力して問題の制作や解説記事の作成を行う。 非言語科目を得意としており、特に推論の問題には大きな自信を持っている。
supervisor監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
> メッセージを読む

記事一覧

平均点じゃ落ちる?SPIで通過するために必要な本当の点数平均点じゃ落ちる?SPIで通過するために必要な本当の点数SPIと一般常識の違いはこれで完璧!それぞれの例題と対策法を徹底解説!SPIと一般常識の違いはこれで完璧!それぞれの例題と対策法を徹底解説!SPIで時間が足りなくても受かる!?時間配分や本番中にできる点数アップのコツSPIで時間が足りなくても受かる!?時間配分や本番中にできる点数アップのコツSPI非言語が0点でも合格できる可能性はある?今すぐ得点をアップさせる裏技!SPI非言語が0点でも合格できる可能性はある?今すぐ得点をアップさせる裏技!Web適性検査で落ちる確率は何%?ノー勉や一夜漬けは失敗する?Web適性検査で落ちる確率は何%?ノー勉や一夜漬けは失敗する?【SPI】難易度が変わるウワサって本当?知っておくべき適応型テストの正体【SPI】難易度が変わるウワサって本当?知っておくべき適応型テストの正体SPI言語の頻出問題を大公開!100単語丸暗記で合格を目指そう!SPI言語の頻出問題を大公開!100単語丸暗記で合格を目指そう!SPIでチェックボックスが出たら高得点の合図!?何割取れてると出る?SPIでチェックボックスが出たら高得点の合図!?何割取れてると出る?SPI非言語の仕事算対策!出ない形式はある?【練習問題あり】SPI非言語の仕事算対策!出ない形式はある?【練習問題あり】適性検査TALは図形の貼り付け問題!?事前対策は必要?落ちる可能性は?適性検査TALは図形の貼り付け問題!?事前対策は必要?落ちる可能性は?【適性検査ミキワメ】問題のパターンは5種類しかない!?例題から学ぶ解き方のコツ【適性検査ミキワメ】問題のパターンは5種類しかない!?例題から学ぶ解き方のコツ【クレペリン検査】足し算を繰り返し解くだけってほんと?結果から何がわかる?【クレペリン検査】足し算を繰り返し解くだけってほんと?結果から何がわかる?適性検査TALの図形配置のコツは?表現のテクニックを解説!適性検査TALの図形配置のコツは?表現のテクニックを解説!0から分かるSPI-G!短期攻略4ステップ【練習問題付き】0から分かるSPI-G!短期攻略4ステップ【練習問題付き】SPIは「熟語の成り立ち」で得点アップ!頻出パターンを押さえて点数を稼ごうSPIは「熟語の成り立ち」で得点アップ!頻出パターンを押さえて点数を稼ごう【SPIテストセンター服装】迷ったらこれ!会場で浮かない身だしなみの正解とは?【SPIテストセンター服装】迷ったらこれ!会場で浮かない身だしなみの正解とは?SPI監視型は受検前に見分けられる!当日までに準備しておく5つのことSPI監視型は受検前に見分けられる!当日までに準備しておく5つのことSPIは半分しか解けていなくても受かる?意外と知らない合否ラインとはSPIは半分しか解けていなくても受かる?意外と知らない合否ラインとはノー勉でSPI受検はやばい?失敗談から学ぶ!今からでも間に合う【直前対策】ノー勉でSPI受検はやばい?失敗談から学ぶ!今からでも間に合う【直前対策】SPI代行で内定取り消し!?バレる理由と知られざるリスクを解説!SPI代行で内定取り消し!?バレる理由と知られざるリスクを解説!SPIテストセンターのオンライン会場とは?受検の準備と対策を紹介SPIテストセンターのオンライン会場とは?受検の準備と対策を紹介SPIはなぜ必要?企業・応募者のメリットと問題の種類を徹底解説!SPIはなぜ必要?企業・応募者のメリットと問題の種類を徹底解説!SPIと他のWebテストの違いは?種類や形式をわかりやすく解説SPIと他のWebテストの違いは?種類や形式をわかりやすく解説【例題付き】SPIの長文問題とは?解く際のコツや対策を解説【例題付き】SPIの長文問題とは?解く際のコツや対策を解説SPI対策が間に合わない!直前でも挽回できる効率的な勉強法を解説SPI対策が間に合わない!直前でも挽回できる効率的な勉強法を解説就活の心理テストとは?性格診断の対策や落ちる可能性について解説就活の心理テストとは?性格診断の対策や落ちる可能性について解説SPI対策をしてないとどうなる?7日で間に合う対策方法を徹底解説!SPI対策をしてないとどうなる?7日で間に合う対策方法を徹底解説!SPIの性格検査で落とされる可能性は?落ちる理由や対策ポイントを解説SPIの性格検査で落とされる可能性は?落ちる理由や対策ポイントを解説SPIが全く解けない理由は?合格するためのコツと対策方法を徹底解説!SPIが全く解けない理由は?合格するためのコツと対策方法を徹底解説!【SPI構造的把握力検査とは?】出題パターンから対策法まで徹底解説!【SPI構造的把握力検査とは?】出題パターンから対策法まで徹底解説!【適性検査とSPIの違い】SPIの種類の違いや受検形式について徹底解説!【適性検査とSPIの違い】SPIの種類の違いや受検形式について徹底解説!【Web適性検査とは?】就活・転職で使う検査の種類と対策法を解説!【Web適性検査とは?】就活・転職で使う検査の種類と対策法を解説!SPIの非言語は難しすぎる?例題から高得点を取るための対策法まで徹底解説!SPIの非言語は難しすぎる?例題から高得点を取るための対策法まで徹底解説!【SPI3とは?】対策のコツとおすすめの問題集&無料アプリを紹介!【SPI3とは?】対策のコツとおすすめの問題集&無料アプリを紹介!【適性検査GABとは?】出題傾向から対策法まで例題を用いて徹底解説!【適性検査GABとは?】出題傾向から対策法まで例題を用いて徹底解説!【転職者向けSPIとは?】新卒向けとの違いから対策法まで解説!【転職者向けSPIとは?】新卒向けとの違いから対策法まで解説!【適性検査CABとは?】出題傾向と対策方法を例題を用いて徹底解説!【適性検査CABとは?】出題傾向と対策方法を例題を用いて徹底解説!【SPI問題無料ダウンロード】SPI対策におすすめのサービス【SPI問題無料ダウンロード】SPI対策におすすめのサービス【SPIが難しいと感じている人必見!】SPIの難易度と対策法を徹底解説【SPIが難しいと感じている人必見!】SPIの難易度と対策法を徹底解説SPIのボーダーとは?テスト形式別のボーダーと突破するためのコツSPIのボーダーとは?テスト形式別のボーダーと突破するためのコツSPIの目安とは?高得点が取れているときの3つの指標とボーダーラインSPIの目安とは?高得点が取れているときの3つの指標とボーダーラインSPIの「Webテスト」とは?問題範囲や練習・模試ができるサイトも紹介SPIの「Webテスト」とは?問題範囲や練習・模試ができるサイトも紹介SPIの結果はいつわかる?確認方法や結果の使い回し方を徹底解説!SPIの結果はいつわかる?確認方法や結果の使い回し方を徹底解説!SPIで落ちるのはなぜ?落ちる割合や原因、対策法まで徹底解説!SPIで落ちるのはなぜ?落ちる割合や原因、対策法まで徹底解説!【SPI突破のコツ】高得点を取るための言語・非言語・英語の対策方法【SPI突破のコツ】高得点を取るための言語・非言語・英語の対策方法SPI対策はいつから始める?必要な勉強時間と効率的な勉強法を解説!SPI対策はいつから始める?必要な勉強時間と効率的な勉強法を解説!SPIで電卓は使用できる?電卓問題と使い方、おすすめの電卓をご紹介!SPIで電卓は使用できる?電卓問題と使い方、おすすめの電卓をご紹介!【SPIテストセンター攻略法】特徴や問題例、対策法まで�徹底解説!【SPIテストセンター攻略法】特徴や問題例、対策法まで徹底解説!【SPIと玉手箱の違い】それぞれの特徴と問題例、対策方法まで解説!【SPIと玉手箱の違い】それぞれの特徴と問題例、対策方法まで解説!【SPI対策アプリ】言語・非言語対策におすすめの無料・有料アプリ【SPI対策アプリ】言語・非言語対策におすすめの無料・有料アプリ【SPI勉強法】短期間で高得点!分野別・効率的なおすすめ勉強法【SPI勉強法】短期間で高得点!分野別・効率的なおすすめ勉強法【SPIの制限時間】時間切れにならないための時間配分と対策法【SPIの制限時間】時間切れにならないための時間配分と対策法【SPIの性格検査とは?】問題例から対策用アプリまで徹底解説!【SPIの性格検査とは?】問題例から対策用アプリまで徹底解説!【SPI対策本おすすめ16選】26卒必見!対策本の選び方と注意点【SPI対策本おすすめ16選】26卒必見!対策本の選び方と注意点適性検査とは?種類別の試験内容、問題傾向、おすすめの対策法を徹底解説!適性検査とは?種類別の試験内容、問題傾向、おすすめの対策法を徹底解説!