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SPIでは正確な点数を確認することができませんが、平均点は6~7割程度とされています。ノー勉で超えるのは厳しいですが、1~2週間ほど勉強していれば超えられる割合です。
6~7割は、「簡単な問題は解けたが、一部の難しい問題がわからなかったり苦戦したりした」という程度の出来栄えです。そのため、全体を練習していれば、苦手な問題が多少残っていても平均点は取れるでしょう。
逆に、対策や知識が不足して簡単な問題にも苦戦してしまった場合、平均点を超えるのは難しいといえます。突出して難しい適性検査ではありませんが、最低限の対策は必須です。
SPIの結果は、単なる正答数だけでは決まりません。その企業を受けた人の中から、相対的に評価されるものです。
人気企業で受検者のレベルも高い場合、その中での平均点も考慮しなければなりません。そのため、実際に気にするべきは「ライバルの平均点」といえるでしょう。
また、テストセンター形式とインハウスCBT形式では、解答状況に合わせて難易度が変わります。正答数が同じでも、より難しい問題を解けた人の方が評価は高くなります。
6~7割という数値はあくまで「就活生全体」の大まかな目安です。自分の志望企業が実施するSPIの形式や、他の応募者のレベルを考えて目標設定をする必要があります。
SPIは出題範囲が広く、全ての問題を完璧に仕上げることは現実的に難しいでしょう。対策を始めたばかりでは「どこまでやればいいの?」とモチベーションを保てないことも多いです。
そこで、SPIの平均点を理解しておけば、勉強の目標を明確にすることができます。平均点を1つの目標にすると対策を進めやすくなるでしょう。
そもそもSPIは満点を目指すものではありません。対策を完璧にする必要はないため、最低限の勉強で済ませたい人こそ、平均点を目標にすることが有効です。
SPIの「模試・頻出語句・解答テクニック」を1つにまとめたSPI最短突破3選パックを使えば、問題の要点を簡単に理解することができます。
ダウンロードは無料で、対策を始めようと思った時にすぐ活用できます。厳選された対策法をわかりやすく解説しており、時間のない就活生でも効率的に学習できることがメリットです。
解答テクニックで問題全体を仕上げ、頻出語句に目を通したら模試に挑む、という順序で利用すると良いでしょう。繰り返し見ても役立つ内容のため、高得点を目指す人は必携です。
出典:Amazon
SPI対策では、「得意を伸ばす」よりも「苦手をなくす」方が優先度は高いです。しかし、一通り問題に触れてみなければ自分が本当に苦手な分野はわかりません。
SPI対策本では、出題範囲を細かにカバーした解説や、多くの例題を確認することができます。まずは何問かずつ解いてみて、「楽に解ける問題」「思ったより難しい問題」などを整理してみると良いでしょう。
その後、難しい問題の解説や解法を学び、再度チャレンジしてみることで着実に苦手分野をなくしていけます。解説を多く読みたい場合は参考書形式を、問題数をこなしたい場合は問題集形式を選ぶのがおすすめです。
対策アプリを使えば、移動中やちょっとした空き時間にもSPI対策を進められます。
暗記系の問題や計算メインの問題など、素早く解くことが求められる問題の対策にはぴったりです。
SPI対策アプリは様々な問題を練習できる無料アプリで、成績の記録やメモなど効率化のための便利機能も満載です。ランダムに選出された問題を解いていくこともできるため、本番を意識した練習にも向いています。
手軽に利用できる内容になっており、継続もしやすいでしょう。SPIは詰め込みよりも、長期間の学習による知識の定着が重要な適性検査です。
アプリを使って、1日5分からでもコツコツと対策を始めてみましょう。
本番に近い形式の模擬試験を受けてみると、今の実力を確かめることができます。思うように解けなかった問題を見つけ出し、重点的に対策することも可能です。
また、SPIでは「時間内に解き切る」ということが求められます。高い正答率を保ちつつ、適切なペースで進めていく必要があります。
こうしたペース配分の感覚は、勉強している時には身に付けにくいものです。模擬試験で実際に時間に追われる感覚を体験しておくことで、どのくらいのペースで解答していけばいいのかを掴めるでしょう。
最初に受ける模擬試験では、高得点を取れなくても問題ありません。検査の雰囲気に慣れておき、本番で緊張しないようにすることも模擬試験の目的の1つです。
6~7割の平均点を超えるためには、30時間ほどの勉強時間が必要になることが一般的です。1日1時間の勉強を、1か月続ければ十分といえます。
ただし、「30時間」は日数をかけてコツコツ勉強した場合の目安です。直前になって「数日間で30時間」のような無茶なスケジュールを立てても完遂することは難しく、さらに効果も期待できません。
SPIでは問題に慣れることが重要なので、直前の詰め込みだけで突破するのは厳しいでしょう。なるべく余裕を持ってスケジュールを組んでおくことが大切です。
大手企業や人気企業は応募者が多く、その分だけSPIを突破するための水準も高くなっています。中には8割や9割近い得点を求められる企業もあり、隙のない対策は必須です。
勉強時間は60時間以上を確保して、できるだけ完璧に対策を仕上げなければなりません。苦手な分野や「捨て問」が残っていると、ボーダーラインを超えることは非常に困難といえます。
また、商社をはじめとした国際的なビジネスに携わる人気企業では、言語・非言語に加えて英語も実施される可能性があります。その場合は、より多くの勉強時間を見込む必要があるでしょう。
平均点は受検者全員の出来栄えによって左右される数値であり、企業の合格基準とは関係ないものです。そのため、平均点を超えていても合格できるとは限りません。
人気企業では多くの人がSPIを受検するものの、合格基準が高いため、ほとんどの人が落とされるということもあります。その場合は、平均点を大きく上回るような得点が求められるでしょう。
ただし、企業の定める合格基準は公表されていないことが一般的です。「平均点が取れればいい」とは考えず、できるだけ高い得点を目指すようにしましょう。
平均点にギリギリ届く程度の得点は、企業によっては合格基準を下回っている可能性があります。志望者数が多い企業では、落ちるリスクはかなり高いといえます。
平均点は結果が良かった人から悪かった人までを合わせて算出される数値です。「結果が良かった人まで」を採用する企業の場合、平均点ギリギリだと合格基準を下回っていると判断されてしまうでしょう。
志望者数が多いほど平均点は安定しやすいですが、その分だけ平均よりも高い点数を取った人が増えることになります。そのため、平均点は超えれば安心という目安ではなく、「最低限超えておきたいライン」として捉えることが重要です。
商社や金融・有名メーカーといった大手企業では、平均点よりも高めの合格ラインが設定されていることがあります。8割や9割といった、非常に高い水準が求められるでしょう。
平均点まで得点を伸ばすのと、そこから8~9割まで伸ばすのとでは、勉強時間や必要な対策に違いがあります。
平均点の6~7割は「それなりに解けている状態」であり、長期間の対策をしなくても取れることはあります。しかし、8~9割というのは「苦手な問題はなく正答率も高い状態」でなければ取れない点数です。
6~7割の状態からさらに伸ばすためには、1つずつ問題の正答率を上げていく地道な作業が必要です。当然ながら、時間もじっくりかけなければ仕上げることはできないでしょう。
SPIで平均点を超えるのは難しいことではありません。対策本や対策アプリを使ってコツコツ勉強していれば、苦戦することはほとんどないでしょう。
しかし、平均点を取れるからといって、安定して選考突破ができるとは限りません。受検者の平均点と、企業が定めている合格ラインは全くの別物です。平均点は確実に取れるようにしておき、志望企業に合わせてさらに勉強することが重要になります。
勉強時間は30時間を最低限の目安として、人気企業に挑む場合はさらに時間をかけた対策が必要です。「〇割なら確実に受かる」という目安はないので、常に平均点以上を目指して取り組みましょう。