SPIのボーダーとは?テスト形式別のボーダーと突破するためのコツ
SPIテストのボーダー(合格ライン)とは?
ボーダーラインとは、選考を通過するために必要な点数のことを言います。
SPIテストにはボーダーラインが存在しますが、企業によって合格基準が異なります。
正答率70%以上の企業もあれば、90%以上を求められることもあります。
SPIのボーダーは、就活生の基礎学力を図ったり足切りを行うために設定している企業が多いです。
8割以上の正答率があればボーダーラインを超えられる可能性が高いでしょう。
全ての企業でボーダーラインが存在するわけではありませんが、大手企業になればなるほどSPIテストにボーダーを設けてボーダーで判断されます。
大手企業は応募者が多いため、応募者全員のエントリーシートを確認することができません。
SPIテストで足切りを行い、応募者を厳選していく企業が多いと考えられます。
SPIとエントリーシートの合計で書類選考を行う企業もありますが、まずはSPIテストのボーダーラインを超えることが重要です。
SPIテスト形式別ボーダーライン
Webテストのボーダーライン
近年コロナウイルス感染症の影響もあり、Webテスト形式でSPIを受検することが多い傾向にあります。
Webテストでの合格ボーダーラインは6割〜7割といわれています。
中学と高校で習う基礎問題が多く出題されることから、難易度はそこまで高くないといえるでしょう。
まずは選考突破するために7割の正解率を目指しましょう。
多くの問題を解くことも大切ですが、正解率も同時に意識し、ミスをしないよう注意しながら問題を解くようにしましょう。
テストセンターのボーダーライン
テストセンターでは能力検査(言語問題・非言語問題)に加え、英語能力検査や構造的把握検査がある場合もあります。
Webテストよりも少し難易度が上がり、中学と高校の基礎問題に加え応用問題が出題されます。
テストセンターでのテストは、出題される問題数は決まっておらず、正答率によって難易度が変化していきます。
正答率が高い場合には問題の難易度も上がり、正答率が低い場合には易しい問題が出題されます。
テストセンターの合格ボーダーラインは、7割程度といわれています。7割~8割以上の問題を確実に取れるように対策をしておきましょう。
ペーパーテストのボーダーライン
ペーパーテストでは、Webテストと同様に中学と高校で習う基礎問題が出題されます。
ペーパーテストは他のテスト形式と異なり、出題範囲が狭いという特徴があります。出題範囲が狭いので、比較的対策がしやすいテスト形式といえるでしょう。
ペーパーテストの合格ボーダーラインは、7割〜8割程度です。正答率を上げるためには素早く問題を解くことが重要です。
SPIテストのボーダーが高い企業
ボーダーが高い企業は、人柄ではなく能力を重視しています。できるだけ高い能力を持つ就活生を採用したいため、ボーダーラインを高く設定していると考えられます。
特に大企業では、SPIテストのボーダーラインがが高めに設定されています。
具体的にSPIテストのボーダーが高い企業の一例をご紹介していきます。
<想定されるボーダー一覧>
90% | 日本銀行、外資系戦略コンサル |
80% | 三菱総研、野村、みずほ、JR東日本、フジテレビ、日テレ、テレ朝、TBS,住友商事、三井不動産、集英社、小学館、毎日新聞 |
70% | 大和SMBC、東京海上、トヨタ、パナソニック、ホンダ、キリン、味の素、富士フイルム、花王、NTTデータ、日立、清水 |
60% | 富士通、カシオ、エプソン、ベネッセ、明治安田、損保ジャパン、ブリジストン、第一生命、武田薬局、労働金庫、コーセー |
参照:理系days|SPI評価
ボーダーラインは企業によって異なりますが、SPIテストで9割以上の正答率をボーダーとしている企業は少ないでしょう。
大体6割〜7割をボーダーラインとしている企業が多い印象です。
SPIテストでボーダーラインが高い企業をご紹介しましたが、正式に企業が発表しているものではないので、参考程度に留めておくといいでしょう。
ボーダーラインの高い企業を目指している人におすすめなのが、『SPI対策模試』です。
模試結果から、志望傾向が似ている集団での偏差値を算出し、合格判定を見ることができます。
現在のレベルで選考に通過できるかを知ることができるので、力試しに受験してみましょう!
【科目別】ボーダーラインを超えるためのコツ
言語
SPIテストの言語問題で選考を通過するためには、長文問題が解けるように勉強しましょう。
長文問題は読解力が試される問題です。言語問題の中でも比較的難易度が高い設問になります。
言語問題でのボーダーラインは、長文問題を解くことができるかできないかで判断できます。「語句の意味」や「短文問題」の読解は完璧に解けるようにしておくと安心です。
非言語
SPIテストの非言語問題で選考を通過するためには、「推論」の対策をしておくことをおすすめします。推論問題は、非言語問題の半分以上出題されます。
推論は他の計算問題より、はるかに難易度が高いとされています。また答えを複数選択するチェックボックス形式は、さらに難易度が高くなります。
簡単に解答できる計算問題だけではないので、「推論」の対策も忘れずに行いましょう。
英語
言語、非言語に比べると「英語」で苦戦する就活生が多いようです。英語問題でも長文問題が多く出題される傾向にあります。
リスニング問題とスピーキング問題は出題されません。
「同意語」「反意語」「単語の意味」など、英単語を暗記することで正答率を高めることができます。
また「長文問題」が3つ以上出題された場合、正答率が高く、高得点が取れていることの目安となります。
中学〜高校レベルの問題を中心に出題されることが予想されます。参考書などを見て、基礎をしっかりと復習しておきましょう。
SPIテストでボーダーを超える対策
SPIテストでボーダーを超えるには、正答率を上げる必要があります。徹底的に対策をすることで、ボーダーラインを突破することができるでしょう。
SPIテストでは問題に慣れておくことが重要です。問題の傾向や解き方を理解しておくことで、素早く問題を解けるようになります。
ボーダーを超えるためのコツを2つ紹介するのでぜひ実践してみてください。
正確に素早く問題を解く練習をする
SPIテストは出題される問題数が多いため、短い時間で正確に問題を解くことが大切です。
そのためには、どのような問題が出題されるのか傾向を理解しておきましょう。
傾向を知っておくことで、スムーズに問題を解けるようになります。
特に非言語問題は言語、英語問題に比べると難易度が高いので対策して試験に臨みましょう。
問題集やアプリなどを使って繰り返し問題を解くことで、問題に慣れ、徐々に問題を解くスピードが早くなることが期待できます。
時間を測りながら問題を解く練習をすることで、本番さながらの緊張感を持ち、時間配分が上手にできるようになります。日頃から時間を意識した取り組みを心がけましょう。
苦手分野を克服する
SPIテストでは、問題数が多く時間が限られています。そのため、苦手な問題に時間をかけて解くと他の問題を解く時間がなくなってしまう恐れがあります。
他の問題の解答時間のことを考えると、苦手問題を克服し、一問にかける時間を短縮することが重要です。
まずは自分の苦手分野は何かを知ることから始めましょう。
自分の苦手分野を知ることができたら、苦手な問題を重点的に解き、完璧に解答ができるようになるまで繰り返します。
苦手分野に関しては、闇雲に問題数をこなすよりも、問題を繰り返し解き、わからなければすぐに回答を確認するという作業を何度もする方が効率よく勉強を進めることができます。
問題集を一通り解いてから、間違えた問題に戻り、解法を理解できたのかを確認しながら進め、克服しておきましょう。
SPIの問題341問を解説付きで紹介している『SPI対策問題集』を使って勉強するのもおすすめです!
\SPI対策問題集|SPIとは?練習問題341問を解説付きで公開!/
またスキマ時間で勉強したい人は『SPI対策アプリ』も活用しましょう。
SPIテスト対策をしてボーダーラインを超えよう!
SPIテストでのボーダーラインは、業界や企業によって異なります。
応募先企業が正答率何割以上あれば良いのか事前に調べておくと安心です。
しかし、情報が出てくる企業は決して多くはないので、情報が出てこない場合は最低でも7割の正答率を目指して対策を行いましょう。
素早く正確に問題を解けるようになるには、問題に慣れるのが一番です。解きにくい問題はメモを取りながら進めることで、正確な答えを導き出せるようになります。
SPIテストのボーダーを超えなければ面接までたどり着けません。ボーダーラインを突破して次のステップに進めるよう気を抜かず対策をしましょう。
編集者
Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策ナビ』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
監修者
gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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