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ボーダーラインとは、選考を通過するために必要な点数のことです。企業によって異なるため、70%以上の企業もあれば、90%以上を求められることもあります。
SPIのボーダーは、就活生の基礎学力を図ったり足切りを行うために設定している企業が多いです。
8割以上の正答率があれば、ボーダーラインを超えられる可能性が高いでしょう。
全ての企業でボーダーラインが存在するわけではありませんが、人気のある企業ほどボーダーラインを設定していることが多い傾向にあります。
大手企業は応募者が多いため、応募者全員のエントリーシートを隅々まで確認することができないためです。
SPIとエントリーシートの合計で書類選考を行う企業もありますが、まずはSPIのボーダーラインを超えることが重要です。
Webテストでの合格ボーダーラインは6割〜7割とされています。
中学と高校で習う基礎問題が多く出題されることから、難易度はそこまで高くないといえます。
Webテストを実施する場合、足切り目的である可能性が高いです。
足切りを回避するためには、最低でも6割の正解率を目指しましょう。
テストセンターでは能力検査(言語問題・非言語問題)に加え、英語能力検査や構造的把握検査が実施される場合もあります。
Webテストよりも少し難易度が上がり、中学と高校の基礎問題に加え応用問題が出題されます。
テストセンターでは出題される問題数が決まっておらず、正答率によって難易度が変化していきます。
正答率が高い場合は、後半にかけて問題の難易度も上がり、正答率が低い場合には易しい問題が出題されるようになります。
テストセンターの合格ボーダーラインは、7割程度が目安です。7割~8割以上の問題を確実に取れるように対策をしておきましょう。
ペーパーテストでは、Webテストと同様に中学と高校で習う基礎問題が出題されます。
ペーパーテストは他のテスト形式と異なり、出題範囲が狭いという特徴があります。そのため、比較的対策はしやすい形式といえるでしょう。
合格ボーダーラインは、7割〜8割程度です。マークシートに解答を記入するのに追加で時間がかかるため、数秒の余裕を残して問題を解くことが重要です。
SPIのボーダーラインが高い企業は、人柄ではなく能力を重視している傾向にあります。
特に、大企業ではSPIのボーダーラインは非常に高く設定されています。
以下は、SPIのボーダーが高い企業の一例です。
90% | 日本銀行、外資系戦略コンサル |
80% | 三菱総研、野村、みずほ、JR東日本、フジテレビ、日テレ、テレ朝、TBS,住友商事、三井不動産、集英社、小学館、毎日新聞 |
70% | 大和SMBC、東京海上、トヨタ、パナソニック、ホンダ、キリン、味の素、富士フイルム、花王、NTTデータ、日立、清水 |
60% | 富士通、カシオ、エプソン、ベネッセ、明治安田、損保ジャパン、ブリジストン、第一生命、武田薬局、労働金庫、コーセー |
出典:理系days|SPI評価
ボーダーラインは企業によって異なりますが、SPIで9割以上の正答率をボーダーとしている企業はほとんどありません。
一般的には、6割〜7割をボーダーラインとしている企業が多いです。
ただし、これらは正式に企業が発表しているものではないので、参考程度に留めておきましょう。
SPIの言語問題で選考を通過するためには、長文問題が解けるように勉強しましょう。
長文問題は読解力が試される問題です。言語問題の中でも比較的難易度が高い設問になります。
言語問題でのボーダーラインは、長文問題を解くことができるかできないかで判断できます。「語句の意味」や「短文問題」の読解は完璧に解けるようにしておくと安心です。
SPIの非言語問題で選考を通過するためには、「推論」の対策をしておくことをおすすめします。推論問題は、非言語問題の半分以上出題されます。
推論は他の計算問題より、はるかに難易度が高いとされています。また答えを複数選択するチェックボックス形式は、さらに難易度が高くなります。
簡単に解答できる計算問題だけではないので、「推論」の対策も忘れずに行いましょう。
言語、非言語に比べると「英語」で苦戦する就活生が多いようです。英語問題でも長文問題が多く出題される傾向にあります。
リスニング問題とスピーキング問題は出題されません。
「同意語」「反意語」「単語の意味」など、英単語を暗記することで正答率を高めることができます。
また「長文問題」が3つ以上出題された場合、正答率が高く、高得点が取れていることの目安となります。
中学〜高校レベルの問題を中心に出題されることが予想されます。参考書などを見て、基礎をしっかりと復習しておきましょう。
SPIでボーダーを超えるには、正答率を上げる必要があります。徹底的に対策をすることで、ボーダーラインを突破することができるでしょう。
SPIでは問題に慣れておくことが重要です。問題の傾向や解き方を理解しておくことで、素早く問題を解けるようになります。
ボーダーを超えるためのコツを紹介するのでぜひ実践してみてください。
まず、SPIでどのような問題が出題されるのかを事前に確認しておくようにしましょう。
SPIはある程度、出題範囲や形式が決まっているため、内容を把握しておくことは大切です。また、企業によって出題範囲が異なるケースもあります。
そのため、出題されやすい問題や出題範囲をあらかじめ調査し、予想しておくことで、ポイントを絞って効率的に勉強することが可能です。
ボーダーを越えるためにも、むやみに対策を行うのではなく、SPIの形式や内容を理解した上で対策をするようにしましょう。
SPIは出題される問題数が多いため、短い時間で正確に問題を解くことが大切です。
事前に問題形式や傾向を知っておくことで、スムーズに問題を解けるようになります。
特に非言語問題は言語、英語問題に比べると難易度が高いので対策して試験に臨みましょう。
繰り返し問題を解くことで、問題に慣れ、徐々に問題を解くスピードが早くなることが期待できます。
時間を測りながら問題を解く練習をすることで、本番さながらの緊張感を持ち、時間配分が上手にできるようになります。日頃から時間を意識した取り組みを心がけましょう。
SPIでは、問題数が多く時間が限られています。そのため、苦手な問題に時間をかけて解くと他の問題を解く時間がなくなってしまう恐れがあります。
他の問題の解答時間のことを考えると、苦手問題を克服し、一問にかける時間を短縮することが重要です。
まずは自分の苦手分野は何かを知ることから始めましょう。
自分の苦手分野を知ることができたら、苦手な問題を重点的に解き、完璧に解答ができるようになるまで繰り返します。
苦手分野に関しては、闇雲に問題数をこなすよりも、問題を繰り返し解き、わからなければすぐに回答を確認するという作業を何度もする方が効率よく勉強を進めることができます。
問題集を一通り解いてから、間違えた問題に戻り、解法を理解できたのかを確認しながら進め、克服しておきましょう。
高得点を狙うためにも、1問1問時間をかけて丁寧に解こうとしてしまいがちですが、わからない問題は飛ばすのがベストです。
ボーダーラインを越えるためには、制限時間内に一定数の問題を解かなければなりません。わからない問題に時間をかけすぎてしまい、先にある答えられたはずの問題に解答が間に合わない可能性があります。
SPIは1問にかけられる時間があまり長くありません。
そのため、「○秒考えてわからなかったら次に進む」などと事前に決めておくことで、わからない問題に時間をかけすぎず、解ける問題を確実に解くことで点数を重ねていきましょう。
ある程度対策をすることができたら模擬試験を解いてみましょう。
模擬試験で実際の時間制限や問題形式に慣れておくことができれば、本番でも焦らずに問題を解くことができます。
模擬試験はアプリやサイトなどで簡単に受検することが可能です。これまでの対策が身についているか確かめる上でも模擬試験を受けることをおすすめします。
SPIをはじめ適性検査では、性格検査で落ちることも十分にあり得ます。能力検査で高得点が取れたからといって性格検査で気を抜いてはならないということです。
性格検査は素直に回答することが1番です。
良い解答をしようとするあまりに考えすぎてしまうと、解答の内容にばらつきが出てしまう場合があります。解答に一貫性がないと「嘘をついている」と思われてしまう可能性もあります。
性格検査は一貫性を意識しながらも、素直な気持ちで解答することが大切です。そのためにも、自己分析をしっかりと行い性格検査に臨むようにしましょう。
SPIでのボーダーラインは、業界や企業によって異なります。
応募先企業が正答率何割以上あれば良いのか事前に調べておくと安心です。
しかし、情報が出てくる企業は決して多くはないので、情報が出てこない場合は最低でも7割の正答率を目指して対策を行いましょう。
素早く正確に問題を解けるようになるには、問題に慣れるのが一番です。解きにくい問題はメモを取りながら進めることで、正確な答えを導き出せるようになります。
SPIのボーダーを超えなければ面接までたどり着けません。ボーダーラインを突破して次のステップに進めるよう、対策をしっかりと行いましょう。