SPIは半分しか解けていなくても受かる?意外と知らない合否ラインとは
目次
SPIの平均的な正答率は50%程度!
SPIの正答率は毎年50〜60%とされています。つまり、SPIの問題が半分しか解けていなくても、解いた問題の正答率が高ければ選考を突破できる可能性があるということを示しています。
SPIの正答率は高い人と低い人で大きく二極化しており、80〜90%以上の高得点を取る就活生は約11%、それに対し、40%未満の人は約35%というデータがあります。
このような差は、対策の有無に大きく関係しています。
高得点を取る上位層は、問題の傾向や解き方を理解し、効率的に対策を行っています。一方、対策が不十分な就活生は、時間切れや適当な解答になりがちで、結果として低い正答率につながります。
SPI試験では「半分しか解けなかった…」と落ち込んでいる人も多いかもしれませんが、場合によっては合格していることもあるので、最後まで諦めず結果を待ちましょう。
ただし、SPIはしっかり対策を行えば高得点を目指すことができる試験です。次回は高得点を取れるよう、徹底した対策を行いましょう。
SPIが半分しか解けていなくても受かるケース
<SPIが半分しか解けていなくても受かるケース>
・企業の設定するボーダーが低い ・SPIの結果を重視する企業ではない ・時間内に解けた問題の正答率が高かった |
企業が設定しているボーダーが低い場合
SPIの通過ラインは企業ごとに異なります。人気企業や大手企業は高得点が必要な傾向にありますが、中小企業や採用人数の多い企業ではボーダーが意外と低く、全体の5割程度でも通過する場合があります。
また、業種や職種によって求められる能力に差があるため、SPIの結果が悪かったからといって、必ずしも選考に落ちるというわけではありません。ただし、SPIの結果が低い場合は、他の選考で巻き返せるよう積極的にアピールすることが大切です。
SPIで高得点を取るに越したことはないので、しっかりと対策をしておきましょう。
企業がSPIを重視していない場合
企業によっては、SPIの位置づけが「選考のごく一部」にすぎないケースもあります。
特に人物重視の採用方針を取っている企業では、SPIのスコアはあくまで参考程度であり、通過に大きく影響しないことも珍しくありません。
特に面接やエントリーシートなど、他の選考要素を重視する企業では、SPIの結果が平均的であっても選考を通過できる可能性があります。
ただし、他の選考で自分の強みを的確にアピールする必要があります。SPI以外の対策も怠らないようにしましょう。
解けた問題の正答率が高い場合
SPIのテストセンター方式では、正答率が高いと次の問題の難易度が上がっていくため、難しい問題に時間をかけすぎて時間切れになってしまうことがあります。しかし、時間内に解けた問題の正答率が高ければ、良い評価に結びつくこともあります。
特に、時間内に解けた問題の難易度が高く、且つ正答率が高い場合、企業側はその能力を評価し、選考を通過させる場合もあるでしょう。
そのため、半分しか解けなかった場合でも、時間内に解けた問題の正答率が高ければ選考を突破する可能性は十分にあるということです。
「問題が半分しか解けなかった…」その原因は?
<spiが半分しか解けなかった原因>
・事前の対策がしっかりとできていない ・時間の管理不足 ・正答率が高いと難易度が上がっていく |
対策が不十分
SPIが半分しか解けなかったときの大きな要因は、「SPI対策が不十分だったこと」が挙げられます。
SPIは出題傾向や問題の形式がある程度決まっているため、対策を十分に行えば効率よく得点を伸ばすことができます。
しかし、対策が甘いと、問題の解き方や考え方が身についておらず、本番で公式が出てこない、時間内に解き終われないといった原因になります。
過去問や模試を解くだけで満足し、間違えた問題の復習や理解を疎かにしてしまうと当日時間に追われ、焦りからミスにつながることが多いです。
また、1番時間をかけるべき苦手分野を避けた結果、弱点部分で点数を大きくマイナスしてしまうこともあります。
こうした対策不足は、本番での正答率に直結します。十分な準備をせずに臨むと、問題に対応しきれず半分しか解けない結果に繋がるのです。
時間配分のミス
SPIは限られた時間で問題を解くテストです。そのため、時間配分を誤ると最後まで解き切ることができません。
半分しか解けなかった人の多くは、難しい問題に時間をかけすぎてしまったり、逆に簡単な問題に時間を使いすぎていたりと、時間配分が適切にできていないことが考えられます。
時間を意識した練習を行なっていないと、本番で焦りから解ける問題を落としてしまったり、どの問題から解くべきか優先順位をつけられず非効率な解き方になってしまうことも。
このように、時間配分を正確に把握できていないことが、解答率を下げてしまう原因の一つともいえるでしょう。
正答率が高いと難易度が上がる
SPIのテストセンターでは、正答率に合わせて問題の難易度が変化します。つまり、正答率が高い人ほど、どんどん難しい問題が出題されるため、時間内に解き切れず途中で時間切れになってしまうことが多いのです。
難しい問題は設問文が長く、選択肢も多いため、じっくり読み込まないと正解できません。そのため、時間がかかり、結果的に「半分しか解けなかった」と感じてしまう人が多くいます。
高得点を狙うときは、画面に表示されているテストの経過時間を常に意識し、残りの問題数と時間配分を考えながら解くことが大切です。
この仕組みを理解しておくことで、焦らずに効率よく問題に取り組めるようになります。
SPIを最後まで解くための対策法
<効率よく取り組めるSPIの対策法>
・時間がかかっている問題を把握する ・苦手分野は徹底的に克服する ・頻出単語や公式はマストで覚える ・時間を計測して問題を解く ・本番形式で演習を重ねる |
どの問題に時間をかけているか把握する
SPI試験では、問題の難易度や解答スピードが個人によって異なります。そのため、どの問題に時間がかかっているのかを把握することが大切です。
まずは、過去の模擬試験や問題集を使用して、各問題にかかる時間を計測しましょう。
時間がかかっている問題を明確にした上で、その分野の基礎から応用までを繰り返し学習することで、解答スピードを向上させることができます。
苦手分野の克服を徹底する
SPI対策を進める中で1番重要なのは「自分はどこが苦手なのか」を知ることです。
特に非言語分野では、推論・割合・表の読み取りなど、苦手な単元が顕著に点数に響きます。まずは、苦手分野を明確にすることが重要です。
苦手分野は、同じ形式の問題を繰り返し解いて解き方のパターンを身につけましょう。最初は時間を気にせず、正しく解けるようになるまで理解を深めることが大切です。
その後、実践形式でスピードと正確さを鍛えることで、得点力が伸びていきます。
やみくもに全ての範囲を何度も勉強するよりも、苦手分野を徹底的に克服する方が、効率的かつ確実にスコアアップに繋げることができます。
頻出単語や公式を把握する
SPIで得点力を上げるには、まず頻出する単語や公式をしっかりと押さえましょう。
何度も出る問題にはパターンがあり、問題の演習を重ねると、頻出パターンが見えてきます。そのパターンを事前に身につけておくことで、解答スピードと正確性が大きく向上します。
特に、よく出る表現や計算パターンは「見た瞬間に解けるレベル」まで繰り返し練習しましょう。頻出単語や公式を暗記するだけではなく、「どの場面でどう使うか」を理解しておくことも重要です。
時間を測って問題を解く
実際の試験では、限られた時間内で問題を解く必要があります。そのため、演習の段階から時間を計測して、ペース配分を掴んでいきましょう。
例えば、1問あたりの解答時間を設定し、その時間内に解答できるように練習を繰り返します。時間内に解答できるようになることで、試験本番でも時間内に解ける自信を持つことができるはずです。
また、アプリやツールを使用して模擬試験を受けることで、本番と同様の時間配分に慣れておくのもおすすめです。
本番では緊張から時間に気を配ることができなくなることも考えられるため、日頃から時間を意識して対策するようにしましょう。
本番形式で何度も実践する
対策本などでの対策をある程度終えたら、本番形式の練習を進めていきましょう。サイトやアプリを活用して問題を解くことで、自分の実力を把握することができます。
また、本志望ではない企業でSPIを受検するのも一つの手です。特にテストセンターや会場受検の場合は、その場の雰囲気も相まってより緊張感が高まります。
SPIを導入している企業を事前に調べ、実際のSPIを受検し、対策することも検討してみましょう。
時間を意識したい人におすすめ!SPI対策ツール
<おすすめのSPI対策ツール3選>
・SPI対策問題集 ・SPI対策模試 ・適性検査WEBテスト |
SPI対策問題集
SPI対策問題集では全341問の問題が無料で掲載されているため、対策本などとあわせてコスパよく対策することができます。
また、模試受検ができるページもあり、「簡単レベル診断」と「本番想定模試」の2種類から自分の目的にあわせて受検することができます。
受検後には、合格判定や偏差値、受検者の中での自分の順位などまで知ることができるため、自分のレベルを客観的に判断することができます。
今の自分の実力を試してみたいという人は、ぜひ受検してみましょう。
キャリアパーク|SPI対策模試
キャリアパークが提供するSPI対策模試は、言語・非言語の頻出問題が厳選されて掲載されています。間違えた問題はその場で復習できるため苦手科目の対策にも効果的です。
試験会場に向かう最中の電車の中や前日の夜など試験当日の前に受検しておくことで、自信を持った状態で本番に望めるはずです。
マイナビ|適性検査WEBテスト
適性検査対策WEBテストはマイナビから提供されており、1回10問で気軽に受検可能な「実力アップ講座」と、偏差値や全国順位まで知ることができる「全国一斉WEBテスト」というものがあります。
WEBテストの他にも実力アップ問題が掲載されているため、電車の中やお風呂の中などで練習問題を解くことが可能です。
問題ジャンル別の正答率や解説もあるので、実力をつけるには十分です。
SPIを時間内に解くためには対策が不可欠!
「SPIが半分しか解けなかった…」という人は意外と多いです。その中で他の就活生と差をつけるには、いかに対策をしたかにかかってきます。
SPI試験を時間内に解くためには、計画的な対策と実践的な練習が不可欠です。
問題集や模擬試験を活用し、実際の試験と同じ制限時間で問題を解く練習を繰り返すことで、時間配分や問題の傾向に慣れ、試験本番での焦りを軽減できます。
また、過去の問題や頻出問題を繰り返し解くことで、出題傾向を把握し、効率的な対策が可能となります。
特に非言語問題では、計算問題や推論問題が多く出題されるため、基本的な公式や解法パターンを暗記し、迅速に解答できるようにすることが重要です。
これらの対策を実践することで、SPI試験を時間内に効率よく解答する力を養うことができます。
時間配分や苦手分野にもしっかりと対策を行うことで、本番でのパフォーマンスを向上させましょう。

編集者
Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者
gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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