SPIの難易度は?テスト形式別・分野別の難易度と対策法を紹介
目次
SPIテストの難易度とは?
SPIは、就活生の基礎能力や性格を判断するために取り入れられています。一般的には中学〜高校レベルの問題が多く出題されます。
そのため、難易度はあまり高くないといえるでしょう。しかし、SPIは問題数が多く、回答時間が短いのが特徴です。1問あたり、数十秒から長くとも1分程度で回答しなくてはなりません。
解ける問題だとしても時間が足りなくなってしまう恐れがあるので、素早く正確に解答することが求められます。
【テスト形式別】難易度
SPIの受検方式は4種類あり、受検方法によって難易度が異なります。そのため、それぞれの特徴を把握しておくことが重要です。
「インハウスCTB」は現在ほとんど使用されていないため、今回は企業で使用されている3種類のテスト形式についてご紹介します。
テストセンターの難易度
テストセンター形式とは、テストセンターに行き、会場のパソコンを使用して受検する方法です。現在はテストセンター形式を採用している企業が多い傾向にあります。
中学〜高校レベルの問題が出題されるので、テストセンターの難易度は低いといえるでしょう。しかし、基礎を覚えていないと解けない問題が多いため、復習を必ずしておきましょう。
テストセンターでは、解答した問題の正答率によって問題数や内容が異なります。そのため、短時間で正確に解答することが求められます。
制限時間内に多くの問題を解けるかが重要なので、時間を意識した対策をしておくと安心です。
【SPIテストセンター攻略法】特徴や問題例、対策法まで徹底解説!
ペーパーテストの難易度
ペーパーテスト形式は、応募先企業でマークシートを使用して受検する方法です。
テストセンターやWEBテスティング形式と比べると、難易度は少し高くなります。
ペーパーテスト形式は問題数が決まっています。
その分、出題範囲は狭くなりますが、より難しい問題が出題されることが予想されるため、難易度が他に比べ高いと考えられます。
出題範囲が狭いので対策はしやすいですが、出題される問題が難しくなることも想定されるので、応用問題などにも目を通しておくのが良いでしょう。
WEBテスティングの難易度
WEBテスティング形式は、自宅で自分のパソコンを使用して受検する方法です。
WEBテスティングはテストセンターと同様、受検者によって出題数や難易度が異なります。
テストセンターと同様に中学〜高校レベルの問題が出題されるので難易度は低いです。
正答率が高いと出題される問題が難しくなり、難易度が上がるので、応用問題が出題されることも想定し対策をしておきましょう。
パソコンで受検する場合、解答後に前の問題に戻ることができません。次の問題に行く前に一度見直しをしましょう。
またSPI同様、多くの企業で導入されている適性検査に「玉手箱」があります。
玉手箱は問題数が多く制限時間が短いことから、難易度はSPIテストより少し高くなると考えられます。
短時間で解答していかないと全問回答できないため、SPIテストよりも早く解答を導く必要があります。
玉手箱の問題パターンは同じなので、形式さえ理解していれば素早く解答することができます。問題のパターンを知り、問題に慣れておくことがポイントです。
SPIテストで出題される問題の難易度
SPIテストで行われる能力検査は、「言語」「非言語」です。
「英語」はオプション検査のため、企業によって異なります。総合商社など英語を業務で使用する企業で出題されることが多い傾向にあります。
SPI言語問題
SPIテストの言語能力検査は、中学〜高校レベルの問題が出題されるので難易度は比較的低いといえるでしょう。
言語問題は、7つの分野に分けられます。
中でも「長文読解」「文の並び替え」問題が多く出題されます。
長文読解は短時間で長文を読み、解答をしていかなければいけません。素早く正確に解答していく必要があるので、ハードルが高くなります。
長文読解問題対策には、読書をするのがおすすめです。日頃から長文を読む訓練をしておくことで、文章に慣れることができます。
また語彙力を鍛えることができ、面接でも「最近読んだ本について」聞かれることもあるので、面接対策にもなります。
「二語関係」「熟語の成り立ち」などの語彙問題は、短時間の学習で効果が出やすい分野です。過去の出題形式に慣れておくと、得点アップが期待できます。
言語問題を短時間で解答するには、語彙力を高めることが大切です。語彙力を高めることで、文章の読解力も高めることができ、意図を的確に理解することができるようになります。
対策をすることで高得点を取ることができる分野なので、問題をスムーズに解答できるように練習しておきましょう。
言語は頻出語句や単語が多く出題されるので、頻出問題を分析してしっかり暗記をしておきましょう。出題傾向を把握しておくことが重要です。
【SPI言語対策ガイド】出題形式や対策方法まで例題付きで徹底解説!
SPI非言語問題
SPIテストの非言語能力検査は、言語問題より難易度が高くなります。非言語は、短時間で内容を理解し解答しなければいけない点が難しいと言えます。
非言語では「推論」が多く出題される傾向にあります。特にテストセンターで正答率が高い場合、後半はほとんどの問題が推論の問題になります。
推論は「順序」「命題」「正誤」などさまざまな問題形式があるので、問題に慣れるまでに時間がかかることが考えられます。
推論で出題される問題パターンは決まっているので、解法を理解しスムーズに問題を解けるようになれば、高得点に繋がるでしょう。
「順列・組み合わせ」の問題も多く出題されます。順列・組み合わせの問題は似ているため、どちらの問題なのか混合しやすいです。
そのため、問題の解き方を覚えた上で、区別できるようになりましょう。
また「損益算」「速度算」「通過算」などの特殊な計算は、暗算で解くと計算間違いをしてしまう可能性があります。
図式化をすることで、情報をまとめながら正しい答えを出せるようになれるでしょう。
非言語は、公式や解法をしっかり覚えておくことが大切です。非言語問題で解答スピードを上げるために、暗算や筆算などの計算に慣れておきましょう。
数学に抵抗がある人は、少しずつ計算問題に慣れることが必要です。
【SPI非言語対策ガイド】出題形式や対策方法まで例題付きで徹底解説!
SPIテストが難しいと感じる就活生の対策法
SPIテストを攻略するためには、理解できていても対策をしておくことが大切です。
難易度は低いですが、中学~高校の復習をしておくことで確実に点数が取れるでしょう。
効率的に勉強をして、合格ラインを超えられるようにしましょう。おすすめの対策法をご紹介します。
パターンを認識する
SPIテストでは、「言語」「非言語」問題が出題されます。企業によっては「英語」の問題も出題される可能性があります。
出題される問題のパターンはある程度決まっているので、出題パターンを覚えておくと解答スピードが上がります。
問題パターンをきちんと認識できているかが、SPIテストを攻略する重要なポイントです。
問題集で勉強する際には、1つの問題集を何度も繰り返し解くことで、パターンを掴むことができるのでおすすめです。
【SPI突破のコツ】高得点を取るための言語・非言語・英語の対策方法
【SPI勉強法】短期間で高得点!分野別・効率的なおすすめ勉強法
スピードを意識して問題を解く
SPIテストの難易度は高くないですが、問題数が多いため高得点を取るのが難しいです。素早く正確に解答をすることが非常に大切です。
日頃の勉強段階から、時間を測りスピードを意識して問題に取り組んでみましょう。
時間制限があると焦ってミスすることも増えるため、時間に追われる緊張感に慣れておく必要があります。
言語問題では、先に問題に目を通し、解答に結びつく箇所を探し出すことで、時間短縮になります。「二語の関係」は1問あたり20秒、「長文読解」や「文の並び替え」は1問あたり1分程度で解答できるようにすることが求められます。
非言語問題は、解法パターンを瞬時に思い出せるようにしておくことで、解答時間を短縮することができます。「推論」は1問あたり1〜2分程度、「計算問題」は30秒〜1分程度で解答するのが目安になります。
メモ用紙や余白を活用し、図式や記号で問題を整理して解答する方法もおすすめです。
【SPIの制限時間】時間切れ対策と問題数、時間配分を徹底解説!
問題を繰り返し解く
時間制限のあるSPIテストで解答するには、1つの問題集を繰り返し解くき、解答パターンを身に着けることが大切です。
不正解だった問題は重点的に勉強するようにしましょう。
解説をしっかり読み込み、解答を覚えるのではなく、解き方(考え方)をじっくりと理解します。どこを間違えたのかを知ることで間違えにくくなります。
公式をしっかり覚えておくことも重要です。
【SPI対策】Webテストの種類と無料でできる練習問題サイト
SPI対策におすすめ!問題集・アプリ3選
これが本当のSPI3だ!2025年度版
出典:Amazon
SPI対策として定番の対策本で、通称「赤本」と呼ばれています。
わかりやすく使いやすいため、どの問題集を購入するか迷ったときには、まずこの問題集を選ぶことをおすすめします。
「テストセンター」「WEBテスティング」「ペーパーテスト」と、幅広い方式に対応しています。また性格検査の解説も掲載しているので、適性検査対策もばっちりです。
2024最新版史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
出典: Amazon
いわゆる「青本」と呼ばれるSPIの対策本。Amazonでもベストセラーとなっています。実際に出題された問題が詳しく分析、解説されています。
この問題集は、難易度が高い問題が多く収録されています。SPIテストにある程度慣れた就活生や問題の量をこなしたい人におすすめです。
SPI言語・非言語就活問題集
スキマ時間でSPIテスト対策をしたい就活生におすすめのSPI対策アプリです。全382問(非言語242問・言語90問・英語50問)が収録されているのに加え、丁寧な解説も付いています。
最新の出題範囲である「SPI3」に対応しており、アプリ1つで能力検査の対策が可能です。
分野ごとの演習に取り組み、解けない問題は解説を見て、その場で解き方を覚えましょう。
また苦手科目や未回答の問題だけ解き、弱点克服に役立てることも可能です。
無料で利用できるので、気軽に対策することができます。
SPIテストの難易度を押さえて対策しよう!
中学〜高校レベルの問題が出題されるので、基礎問題を理解しておく必要があります。SPIテストの難易度は高くありませんが、しっかり対策しておくと安心でしょう。
公式を暗記したり、読解力が求められる問題も出題されます。読解力は普段から読書で鍛えられるので、時間があるときに読んでみてもいいかもしれません。
SPIテスト対策を徹底的に行い、選考を突破できるように高得点を目指しましょう。
編集者
Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
監修者
gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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