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【例題付き】SPIの長文問題とは?解く際のコツや対策を解説

SPIの「長文読解」とは

SPI長文読解の特徴

SPIの長文読解は、一般的な大学受験の読解問題とは異なり、短い時間で多くの情報を正確に把握し、論理的に思考する能力を測ることを目的としています。

 

基本的に文章は簡潔であり、設問は文章の細部を問うものから、全体の論理構造を把握しているかを問うものまで多岐にわたります。また、ビジネスシーンでよく使われる専門用語や、グラフや図表を読み解く問題も出題されるケースも珍しくありません。

SPI長文読解の難易度

SPI長文読解は、設問自体は高校生レベルといわれています。しかし、回答時間が短いため「時間が足りない」と感じる方も少なくありません。SPIでは問題ごとに制限時間が設定されており、制限時間を過ぎると自動的に次の問題に移る仕組みです。

 

なお、長文読解の合格ラインは、受験する企業によって異なります。一般的に、大企業ほど難易度は高くなる傾向にあります。しかし、どのような企業の試験においても、「短時間で多くの問題を解く必要がある」という点は共通しています。

 

そのため、SPI長文読解で高得点を出すためには、日頃から速読や要約の練習を行い、文章の構造を把握する力を養うことが重要です。

SPI長文読解の出題頻度

SPI長文問題が出るか否かはそれ以前の問題の正答率によって変動しますが、ほとんどの場合は必ず出題されると考えて良いでしょう。

 

また、長文読解の中にも種類があり、中でも「内容に合致するものをすべて(もしくは組み合わせで)選べ」「文中から〇文字で抜き出せ」という問題は難易度が高いので、高得点を稼げている場合にのみ出題されるとされています。

 

一般に、もっとも高得点が期待できるパターンは「長文読解が2題出題される」ケースです。極端に正答率が低くない限り、長文読解は出題されると言われています。そのため、SPIを受けたときはほぼ確実に長文読解が出題されると考えて問題ありません。

長文読解が出題されるかは正答率によって変わる

前述したように、SPIの長文読解が出題されるかは正答率によって変わります。その理由は、SPIの試験形式が、受験者のレベルに合わせて問題の難易度を調整する仕組みになっているからです。

 

たとえば、これまでの問題で高得点を取っている受験者には、より難しい長文読解が出題される可能性があります。逆に、低得点の受験者には、比較的簡単な問題が出題されるケースもあります。

 

ただし、「正答率が低いから長文が出ない」という保証はありません。全ての受験者が一定レベル以上の問題を解けるように、ある程度の難易度の長文問題は必ず出題されるケースも少なくありません。

 

つまり、SPIの長文読解の出題は、受験者のレベルや試験の難易度によって変動する可能性があるため、必ずしも正答率によって決まるわけではないということです。SPI対策としては、幅広い難易度の長文問題に慣れておくことが重要です。

SPI長文読解の例題と解説

【例題】

近年、AIの急速な発展により、私たちの生活は大きく変化している。AIは、画像認識や音声認識といった分野で高い精度を示し、様々な産業に革新をもたらしている。しかし、AIの発展に伴い、倫理的な問題も浮上している。例えば、AIによる雇用の減少や、プライバシー侵害といった問題が挙げられる。

 

<設問>

この文章から読み取れることとして、最も適切なものはどれか。

①AIは全ての分野で高い精度を示している。

②AIの発展は必ずしも良いことばかりではない。

③AIは雇用を創出する可能性がある。

④プライバシー侵害はAIによって解決できる。

 

【解答・解説】この例題の正解は、②の「AIの発展は必ずしも良いことばかりではない。」です。

文章では、AIの発展によって良い面と悪い面が両方述べられています。AIがさまざまな分野で活躍している一方で、雇用問題やプライバシー問題といった負の側面も存在することが示されています。

 

<選択肢ごとの解説>

①の誤り: 文章では、AIが「全ての分野」で高い精度を示しているとは述べられていません。

③の誤り: 文章では、AIが雇用を「減少」させる可能性について言及しており、雇用を創出する可能性については触れられていません。

④の誤り: 文章では、プライバシー侵害がAIによって「解決できる」とは述べられていません。むしろ、AIによってプライバシー侵害が深刻化する可能性が示唆されています。

SPIの長文読解に挑むときの事前対策

①時間配分に気を付ける

SPI試験は時間との勝負です。長文読解にあまりにも時間をかけすぎてしまい、他の問題に十分な時間を割けず、結果的に点数を落としてしまう可能性があります。

 

各問題の配点や、問題数と制限時間を事前に確認し、問題ごとに適切な時間配分を計画することが大切です。過去問などを利用して、制限時間内に解けるように練習を重ねれば、本番での緊張感も和らぎ、落ち着いたスタンスで問題に取りかかれるでしょう。

②問題集は1冊に集中して対策する

SPI対策用の問題集は数多く存在しますが、あれこれ手を出してしまうと、かえって混乱してしまいます。また、問題集が机に山積みになっている状態では、勉強に対するモチベーションが却って下がってしまう恐れもあります。

 

1冊の問題集を選び、それを徹底的にやり込むことをおすすめします。なお、書店に行けばさまざまなSPIの問題集が存在します。実際に本を手に取ってみて、難易度や出題傾向、解説の丁寧さなどを考慮し、自分に合った一冊を選びましょう。

③問題集や過去問題でとにかく慣れる

SPIの長文読解は、問題に慣れることが非常に重要です。問題集や過去問題を繰り返し解けば、出題形式や出題傾向に慣れ、解き方のコツを掴めます。また、「過去問題を沢山解いたから大丈夫」という精神的な余裕も生まれるでしょう。

 

また、解いた問題を復習し、間違えた問題については、なぜ間違えたのかを徹底的に分析しましょう。そうすれば、再び練習問題に挑戦したときやSPI本番も、同じミスを繰り返さずに済むはずです。

SPI試験の長文読解を解くコツ

① 接続詞の意味を理解する

接続詞は、文章の流れを把握する上で非常に重要な役割を果たします。SPIの長文読解では、適切な接続詞や助詞/助動詞を選択させる問題が出題されます。

 

「しかし」「ただし」「そのため」などの対比や因果関係を示す接続詞の意味を理解しておけば、効率よく問題を解き進めることができます。

 

なお、どの選択肢がベストかがわからない場合には、小声で音読してみるのも一つの手です。接続詞の意味を正しく理解すれば、文章の細かなニュアンスを捉え、正確な答えを選べるでしょう。

② 挿入問題はあらかじめ読んでおく

長文読解では、「次の文章が入るのに適した場所はどこか。」といった問題が出題されます。挿入問題は、文章の途中で文節や文が挿入されているので、文脈を素早く把握するのが難しい場合があります。しかし、挿入されている部分をあらかじめ読めば、文章全体の論理構造を理解しやすくなります。

 

挿入問題があったとしても、焦る必要はありません。冒頭から問題を解く前に、まずは文章を挿入する部分に目を通し、文章全体の構造を把握しましょう。

③ 文章を理解した上で選択肢を絞る

文章挿入の問題において、文章がどこに入るのか迷ったときは、全体の流れを把握し、段落間のつながりを意識することが重要です。

 

具体的な解き方として、まず文章全体をざっと読み、各段落の要旨を把握しましょう。その上で、挿入文の内容が最も自然に繋がる箇所を探します。特に、段落の主題となる部分や、話の転換点となる箇所に注目すると、適切な位置を見つけやすくなります。

 

また、挿入文の内容と、前後する文とのつながりも意識しましょう。例えば、挿入文が前の文の内容を具体的に説明していたり、次の文の話題に繋がるような内容であれば、その場所に挿入するのが適切です。

 

なお、全く異なる内容の文章は、迷わず選択肢から外すことも大切です。SPIは時間との勝負です。無駄な選択肢に時間を費やすことなく、確実に正解できる問題に集中しましょう。

④ 他分野の回答を先に済ませておく

SPI試験は時間制限が厳しいので、長文読解に時間をかけすぎると、他の問題が解けずに結果的に点数を落としてしまう可能性があります。各問題の配点や、問題数と制限時間を事前に確認し、問題ごとに適切な時間配分を考えておきましょう。

 

SPI試験は総合的な能力を測る試験です。長文読解だけでなく、数的推理や図形問題など、他の分野もバランスよく学習することが大切です。特に、苦手分野があれば、長文読解に時間を割く前に、まずは苦手分野の克服に努めましょう。

⑤ 時間がかかっても丁寧に読み解く

SPIの長文読解は、スピードも求められますが、正確さも同じくらい重要です。焦って問題を解こうとせず、ひとつ一つの文章を丁寧に読み解きましょう。特に、最後の問題までしっかりと読み、答え合わせをする時間を確保することが大切です。

 

しかし、時間をかけすぎて問題を最後まで解くための時間がなくなってしまっては意味がありません。ちょうど良い塩梅で時間をかけて内容を理解できるように、長文を読む練習をしておくことが非常に重要です。

 

問題集などで長文読解に何度も挑戦し、時間をかけすぎることなく、内容を理解できるように準備しておきましょう。

SPIの長文読解は必ず対策しておこう

SPIの長文読解は、対策を避けて通れない科目です。限られた時間の中で、正確に文章を読み解き、設問に答えなければなりません。高得点を取るためには、日頃から対策をしておくことが重要です。

 

対策としては、過去問や問題集を繰り返し解いて出題傾向や解き方に慣れていくことがもっとも効果的です。特に、苦手な問題タイプを重点的に練習すれば、短時間で正確に解けるようになります。さらに、新聞や雑誌などを普段からさまざまな文章に触れるのも、読解力を高めるためにおすすめです。

 

SPIの長文読解は、対策をすれば決して難しいものではありません。焦らず、計画的に学習を進めることで、必ず良い結果を出せるでしょう。

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Yuka

編集者

Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『SPI対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

gen

監修者

gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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