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テストセンターでのSPI受検は、企業の面接や説明会とは異なり、あくまで筆記試験を受ける場です。そのため、基本的には普段の私服で問題ありません。会場に行っても、7~8割の人は私服で受検しています。
SPIの結果が企業に共有されることはあっても、服装によって評価が変わることはありません。ただし、だらしない印象を与える服装や、極端に派手な格好は避けたほうが無難です。
服装に規定もないので、自分が落ち着いて試験に集中できる格好を心がけましょう。移動や会場での待機時間もあるため、季節や天候に合わせた快適な服装を選ぶのがポイントです。
SPIの受検時にスーツを着用しても、まったく問題はありません。
特に午前中にSPIを受けて、そのまま企業の説明会や面接に向かう予定がある場合は、最初からスーツで出かけるのが効率的です。会場にはスーツ姿の受検者も一定数いますし、浮いてしまうようなこともないでしょう。
スーツを着ていることで「きちんとした印象」を持たれやすいというメリットもありますが、試験に直接的な関係はありません。
スーツを着用する際は動きやすさや快適さに配慮して、着慣れたスーツやインナーを選ぶのがおすすめです。試験に集中できるよう、暑さ寒さにも対応できるように調整しましょう。
「私服で大丈夫と聞くけど、本当にこれでいいのか不安」「スーツはちょっと堅すぎるかも」などと迷ったときは、オフィスカジュアルがおすすめです。
シャツやブラウスにきれいめなパンツやスカートを合わせるだけで、清潔感があり落ち着いた印象になります。特に、SPI受検のあとに企業訪問の予定がある場合にも、そのまま対応できるので便利です。
また、初めてテストセンターを利用する人にとっても、周囲の服装との違いが気になりにくく、安心して受検に集中できます。堅すぎず、カジュアルすぎない絶妙なバランスがとれるため、スーツか私服かで悩む場合はオフィスカジュアルがおすすめです。
男性の場合、派手な柄やロゴの入ったものを避けてシンプルな装いを心がけましょう。背中側に柄が大きくプリントされているような服は目立ってしまいます。
靴はスニーカーでも問題なく、こちらも派手すぎなければデザインは自由です。黒やグレーといった落ち着いた色味だと、気分が引き締まるかもしれません。
また、気温に合わせてジャケットなどの上着を着ていくこともできます。寒さや暑さは集中力にも影響するので、すぐに着脱できるようなものがおすすめです。
女性の場合は、無地のブラウスやニットに落ち着いた色のスカートやパンツを合わせると良いでしょう。ワンピースでも問題ありませんが、派手すぎたり動きにくかったりすることも多いので、あまりおすすめはできません。
また、派手な髪形やメイクは控え、ナチュラルな印象を心がけましょう。その他にも、香水や目立つアクセサリーは他の受検者の集中を妨げることになるので、原則として避けるべきです。
全体的に「バイトの面接を受ける時の私服」という程度の温度感で服装を選ぶと、目立つことはありません。
テストセンターの服装は自由ですが、奇抜すぎるものや露出が激しいものは不適切といえます。試験監督から注意されることもあり、余計なトラブルを招く可能性が高いでしょう。
適性検査は自己表現の場ではなく、自分一人のための会場でもありません。周囲の人に最低限の気を使い、お互いに不快感なく検査を受けられることが重要です。
もし、普段の服装が会場に適しているのか心配であれば、身近な人に確認してもらうと良いでしょう。どうしても自信がなければ、スーツを着ておくと安心です。
SPIのテストセンターでは、受検者の写真撮影は行われません。企業の採用担当者などが同席することもないので、基本的にどんな服装で行っても問題ないでしょう。
他の受検者の目が気になるかもしれませんが、誰も気にしていないというのが実情です。真剣に適性検査を受ける場なので、他人の服装を気にしている余裕はありません。
ただし、受検前に身分証と照らし合わせての本人確認は行われるので、スムーズに進めるための配慮は必要です。
玉手箱やC-GABといった適性検査では、本人確認のために写真撮影を行うこともあります。しかし、不正や替え玉受検を防止するための措置なので、服装をチェックする目的ではありません。
選考や検査結果への影響もないため、服装は自由で問題ないでしょう。ただし、頭髪が乱れていたりすると本人確認に時間が時間がかかる場合があります。身分証や履歴書の顔写真と近い容姿にしておくと、トラブルを予防できます。
また、写真撮影が行われる場合、事前に告知されるのが一般的です。受検案内に記述がなければ、撮られることはないと判断できます。
SPI以外では、撮影された写真が保管される可能性はあります。しかし、面接などで受検者本人か確認するために使われるという程度です。
見られることになるのは実際に対面した時の身だしなみであり、適性検査時の写真が影響することはありません。
ただし、写真を確認するのはあくまで採用担当者です。基本的には選考基準に含まれないとはいえ、あまりに就活にそぐわない身だしなみの写真はどうしても悪い印象を残します。
私服であっても、「見られても大丈夫」と思える格好にするべきでしょう。
SPIをテストセンターで受検する際、腕時計の着用は禁止されています。試験中の不正行為防止のため、スマートウォッチはもちろん、アナログ時計であっても持ち込みできません。
試験会場にはあらかじめ設置された時計がありますので、それを確認しながら試験を進めることになります。つい普段の癖で腕時計をつけて行ってしまう人もいますが、入室前に外すようにしましょう。
腕時計をつけたままだと試験官から指摘を受けたり、最悪の場合は不正行為などトラブルの原因にもなります。
時間管理は重要ですが、ルールを守って受検することが前提です。試験前には腕時計を外し、ロッカーに入れるのを忘れないようにしましょう。
試験中のトラブルや誤解を避けるためにも、アクセサリー類はすべて外しておくのがおすすめです。不要な物品として扱われるだけでなく、金属音が出て検査の妨げになる可能性もあります。
特に、大きめのアクセサリーや目立つデザインのものは避けましょう。小さなピアス程度であれば注意はされないかもしれませんが、リスクを考えると付けない方が無難です。
検査に集中しやすく、かつ周囲にも配慮できるよう、当日はなるべくシンプルな身だしなみを心がけましょう。
SPIの受検をするのは冬と春の中間程度の時期であることが多く、気温も不安定です。温度調節ができない服装だと、暑苦しかったり肌寒さを感じることもあるでしょう。
単純なことですが、温度が適切でなければ集中力は簡単に損なわれます。「ちょっと寒かった」というだけで、思ったような結果を出せないこともあります。
着ても着なくても、上着などは必ず持参しておきましょう。会場にはロッカーが併設されていることが一般的なので、厚手のものであっても邪魔にはなりません。
テストセンターでSPIを受検する際、本人確認書類の提示は必須です。これがないと受検できないため、当日の忘れ物の中でも最も注意すべきアイテムです。
具体的には、運転免許証、学生証、パスポート、マイナンバーカードなど、公的機関が発行した顔写真付きの身分証明書が有効です。
コピーや写真は認められず、原本のみが有効なので注意しましょう。また、健康保険証やキャッシュカードなど、顔写真のない書類しかない場合は、複数の補助書類が必要になることがあります。
本人確認書類が不足していると受検そのものが無効になってしまいます。前日までにしっかり準備し、忘れずに持参しましょう。
テストセンターの予約後に送られてくる受検案内メールやPDFは、印刷して持参すると良いでしょう。
会場でのチェックイン時に必要な情報が記載されており、本人確認書類とあわせて確認されます。
送られてきたメールからスマートフォンで提示することもできますが、充電切れや探すのに手間取るというケースもあります。余計なリスクを避けるためには、印刷して持ち込む方が確実です。
到着後にもすぐ取り出せるようにしておくと、スムーズに検査へ臨むことができます。
テストセンターでSPIを受けた後、ついでに他の用事を済ませるつもりの人も多いでしょう。しかし、予定が重なっていると、どれか1つは準備が漏れてしまうものです。
SPIの受検に必要なものと、その他の予定で必要なものは個別に確認して用意しましょう。万が一にも受検用の持ち物を忘れることがないように、何度もチェックしておくことが重要です。
バッグの中も整理しておき、必要なものが埋もれないように注意しましょう。
SPIのテストセンター受検では、スーツであっても私服であっても、合否に直接影響することはありません。
最も大切なのは、「自分がリラックスして集中できる服装」を選ぶことです。
周囲を気にするより、自分のパフォーマンスを最大限に引き出すための準備を整えることに意識を向けましょう。また、温度調節がしやすい服や、動きやすく快適な素材を選ぶことも集中力を維持するポイントです。
最終的には「自分が落ち着いて適性検査に臨めるかどうか」を判断基準にして、テストセンター受検用の服装を選びましょう。